●はじめに
そのとき、だれかがあなたがたに、『見よ、ここにキリストがいる』、また、『あそこにいる』と言っても、それを信じるな。にせキリストたちや、にせ預言者たちが起こって、大いなるしるしと奇跡をを行い、できれば、選民をも惑わそうとするだろう」(マタイ24/23~24)
サタンは、姿を露見せず、人を地獄に落とし込む、陰の支配者である。
その人間支配の方策は「偶像」崇拝に他ならない。
今回とりあげるのは、「偽キリスト」としての「偶像」である。
復帰摂理歴史は、神が摂理的中心人物を立て、信仰基台と実体基台を成就、メシヤを迎える基台を造成する歴史である。
そこでサタンは、神が立てた「中心人物」の信仰を打ち砕き、かつ、「偽キリスト」を擁立、神の復帰摂理に対抗してきたのである。
世界統一家庭連合は、神の最終的摂理宗教団体として、「メシヤ」を信奉し、「偽メシヤ」からの攻撃から、彼を守護しなければならない使命がある。
果たして、家庭連合は、この使命を果たし得たのであろうか。
以下、検証したい。
●真のお父様の伝統を守護せず
逆に破壊し続けた「家庭連合」
家庭連合は、聖和された真のお父様の伝統を守護し、未来永劫、人類に恩賜を相続させなければならなかった。ところが、こともあろうに韓鶴子総裁率いる家庭連合本部は、何を行ったのか。
真のお父様の伝統の破壊である。以下に列挙する。
その一)神のみ言の改竄(かいざん)
神から賜った最大の賜物であるみ言「八大教材教本」を「天一国経典」に勝手に変えてしてしまった。「真の父母様み言選集」を韓鶴子女史が書き換えたことも明らかである。
その二)心情聖地の売却
真のお父様の血と汗と涙の染みこむ聖地、九里聖地の売却。この聖地売却は信徒に衝撃をあたえた。九里聖地こそ信徒の幾多の合同結婚式の婚約の地であり、数多くの研究会が開催された地なのである。
その三)天一国の伝統破壊
天一国国家を公募の歌に変えたこと。家庭盟誓を変更したこと。天暦を換えたこと。祝福問答を短縮してしまったこと。等々・・・。
つまり、家庭連合が行った行為は、メシヤを守護するどころか、逆にむち打ち、民衆に晒し者にした上で、荒野に追放したといえるのではないだろうか。
●偽メシヤの攻撃からメシヤを守護するどころか
自ら「偽メシヤ」を誕生させた家庭連合
韓鶴子女史が、「独生女論」を創作し、自ら「女メシヤ」となった内容については、金栄輝会長の著書「摂理の真実」に譲りたい。
家庭連合は、再臨主が生涯路程で成し遂げた絶対的な勝利圏を、天宙に高らかに証しすべき使命を持っていたのである。
ところが、その使命を放棄し、こともあろうに、みずから再臨主の絶対的な勝利を否定し、逆に「偽メシヤ」を登場させ、文鮮明師の権威を完全に失墜させるという、天宙的な犯罪を犯してしまったのである。
韓鶴子女史が、「真のお父様は有原罪誕生で、私は三代つづいた独り娘でメシヤとして誕生した」と発言した段階で、家庭連合の使命はすべて、神によって剥奪されたといえるでろう。
●おわりに
真のお父様の聖和式以後、真の御父母様の玉座を二脚並べて準備するところを、いつしか、韓鶴子女史の単独玉座になった。私はたいへん疑問に思った。
今おもえば、韓鶴子女史は、真のお父様の地位も名誉も伝統も、すべて粉みじんに破壊し、自らその位置に成り代わり君臨しなければ気が済まなかったのである。
これは原理的には、堕落天使と同じ道を行ってしまったのである。
何度も申し上げるが、韓鶴子女史に従ってはいけない。
私は、韓国本部が正統なる神の審判を受け、多くの精誠を天に奉献してきた成約聖徒こそが、その呪縛から解放され、三代王権を中心に一つになれる日が到来することを、切に祈念せざるを得ない。
祈り。