●はじめに
以下は、去る2018年7月13・14日、米国の家庭連合が文顕進氏に起こした裁判で「韓氏オモニ」が宣誓証言した記録です。記事は米国在住のジム・スティーブン氏による報告です。尚、正確を期すために、証言のVTRも付属しています。
その「証言記録」で明らかになる事は、韓鶴子女史の原理理解が従来の正統的な信仰観から大きな乖離があるという事実です。今でも講話の度に流布される独自の神学教義を野放しにすれば、いずれ家庭連合の信仰観念が壁にぶつかり破局を迎えるのは時間の問題です。
●記述のルール
弁護士:文顕進氏の弁護士,ケリー・ルーテンバーグさん
公式通訳:裁判所の公式通訳のナムさん*「韓鶴子氏」とは公式通訳
照合通訳:韓鶴子女史が雇った公式通訳を検証するための照合通訳スーさん
●「統一原理」の否認(1)
「人間の堕落の原因は貪欲であった」
●ジム・スティーブン氏の解説
韓鶴子氏は、人間の堕落は貪欲さと自己中心さであったと説明します。これは、文鮮明師の原理の露骨な変更であり、意図的な欠落か同様なことです。文鮮明師による最も深く天地が揺れるような神様からの啓示の一つが、人間の堕落は未完成期の不倫な性的関係であったということです。私は彼女が原理のこの箇所を知らなかったとは信じられません。
これは、ルーシェル・サタンが行い、アボニムが見出した歴史上の最も深い秘密です。彼女はサタンの行為を隠そうとしているのですか?
サタンを暴露しなければ神様は決して勝てません。
●1日目:10:47~
韓鶴子氏: 創造主はこの世界を創造されました。彼は人類も創造され、創造の目的がありました。創世記において神様は私達を彼のイメージ通りに創造されました。植物、動物、そして人類を男性と女性に創造されました。神様は人類に責任を与えました。
照合通訳:神様は人間にのみ責任を与えたのですか?
韓鶴子氏 :そうです。私達は神様に祝福される所に行かなければなりません。私達は良く成長し、神様に祝福される所に行く必要があります。人間は彼自身の貪欲さによって堕落しました。
照合通訳 : この成長の期間において人類は、自己中心性のために堕落しました。
vimeo.com*************************
●「統一原理」の否認(2)
「自分の無原罪誕生と神様の摂理を知っていたこと」
●ジム・スティーブン氏の解説
韓鶴子氏は、自身が6000年の後に罪なく生まれた女性のメシアであると信じています。彼女は自身を「独生女」と呼んでいます。彼女は神様の心と思考、つまり、神様を理解している(fazom)と信じています。若い時に彼女は、真の父母様の位置に上ることを決意しました。
彼女はどのようにして文師と結婚したかを語りません.
原理は勿論、このようなことは言っていません。女性メシアや独生女の記述は全くありません。再臨主に関する最後の章全体は、その立場を満たす男性について書いてあります。
弁護士 : 既にあなたは、文師との聖婚によって真の母になったと説明しました。それはあなたが独生女になった時と同じですか?
韓鶴子氏 : 私は1943年に独生女として生まれました。それは長い説明になります。
照合通訳 : 私がそれを説明すると長くなります。
韓鶴子氏 : 私が「独生女」として生まれたので、神様は私自身が決意できるようになる時を待っておられました。
照合通訳:合理的な決意です。
韓鶴子氏 : 私は神様を理解しています。神様の原理、そして私を私が神様の御心を理解していたから、私はまだ若い時に聖婚を通して、真の父母様になることを決意しました。
照合通訳 : 私が若い時においても、天の摂理と天の御心を理解していたので、聖婚を通して真の父母様の位置に上がることを決意しました。
韓鶴子氏 : 神様は人類を受け入れ、人類を腕に抱きたかったのです。しかし人類は堕落しました。人類の堕落のため神様は人類をご自身の子供として生むことができませんでした。彼らが神様の元に行く唯一の道は真の父母様を通してなされます。そして人類の男女は、真の父母様を頂くことを期待し熱望するのです。これが宗教の動きです。
照合通訳 : 神様の御心は人類をご自身の子供として抱くことでした。しかし堕落のために、人類は神様の胸に直接行けないのです。そしてこれが、人類が真の父母様を通して神様の子供として重生し、神様に抱かれることのできる根拠です。従って人類は、真の父母様のイベントを深く望み、それは私達が見る宗教的な動きによって明らかです。
vimeo.com**************************
●「統一原理」の否認(3)
「自身は女神であり、二人の神様が存在すること、男性神と女性神を主張しています。」
●ジム・スティーブン氏の解説
この証言はいくらか混乱を招きます。でも、彼女はご自身を神様または少なくとも「女神」と考えてするようです。彼女の通訳は違うと言っていますが、彼女は二人の神様がいると考えているようです。男性神と女性神です。
弁護士 : 分かりました。真の父母様は神様ではなく女神ですか? それとも、そう言うべきではないですか? あなたは女神であり、文師は女神だったのですか?
韓鶴子氏: 誰が女神ですか?
弁護士 : はい、あなたは女神ですか?
韓鶴子氏: 私がですか?
弁護士 :そうです。
韓鶴子氏: 創造の目的には三位一体がありました。男性神がおられ女性神もおられました。プラスとマイナスです。それが神様が世界を相対的に創造された方法です。創造原理において、彼は、人をそのイメージの如く創造されたと言われました。今日までクリスチャンと宗教者は、神様は男性神お一人と考えてきました。しかし生命が生まれるためには男性と女性が必要です。そのことは知っていますか?
照合通訳 : 今まで信仰者達は、神様の男性的な側面だけを知っていました。でも生命が生まれるためには母親が必要です。そのことは分かりますか?
韓鶴子氏 : 世界の創造において、男性神と女性神による創造が一つとなって、世界は創造されました。
照合通訳 : 神様は天と地を、同様に人類始祖を,神様の男性的な側面と女性的な側面を一つにして創造されました.
韓鶴子氏 : 私はカトリックの父・子・御霊を語っているのではありません。神様の御心、男性神と女性神が父母の一体によって三位一体をなします。真の父母様は目に見えます。
照合通訳 : 神様の御心は、神様の男性的な側面と女性的な側面が真の父母様の一体化によって目に見えるようになります。従って、それが真の三位一体です。
vimeo.com************************
●「統一原理」の否認(4)
「神様の肉的血統は重要でないと主張しています。」
●ジム・スティーブン氏の解説
文鮮明師は、神様はアダムとエバを完成した子供として立てて、結婚によって祝福し、彼らの血統が永遠に神様の直系の血統となることを願われたと教えてくれました。再臨主の使命は最初の計画を果たすこと、つまり真の父母様を立てて、何千年間も人類を導くために、神様の文字通りの血統を地上にもたらすことでした。
韓鶴子氏は、神様の願いが一つの血統であるということを否定しています。そして堕落したサタンの血統の人(全人類)は、誰でも彼女を支持すれば、神様の血統の相続者になれると信じています。
弁護士 :文師が亡くなった後、誰が統一運動の次のリーダーになるべきと考えましたか?
照合通訳: あなたは、どの時点のことを言っているのですか?
韓鶴子氏: 私が間違っていますか?
照合通訳:: あなたの質問は何時の時点ですか?
弁護士 : ここで私は、プレストン(顕進)氏の就任の時期に集中しています。
韓鶴子氏 : 次の世代のリーダーはいません。
弁護士 : …の後で
韓鶴子氏 : 真の父母様の願いを支持し、真の愛に生きて欠点のない人ならば、本質的な観点から、誰でも次世代のリーダーになれます。メンバー、つまり真の家庭の息子娘である必要はありません。真の家庭の息子娘達にのみ機会が与えられているのではありません。全人類に適用されます。
照合通訳 : 真の父母様に従う者は、誰でも実践によって、他の人達のために指導し、真の愛を実践し、そして、特に本質に迫る時、危険な要素がない人でなければなりません。次のリーダーは、真の家庭のメンバー、息子娘である必要はありません。チャンスは全人類にあります.
vimeo.com*************************
●ジム・スティーブン氏の結論
韓鶴子氏は、アボニム=文鮮明師と一体ではありません。そして彼女は、彼が聖和される何年も前から一つにはなっていませんでした。
語れば語る程、彼女が実際に信じていることが表出します。教会のリーダー達はもうそれらを覆い隠すことはできません。彼らは、彼女がこの宣誓証言において語ったことについて、招集をかけて彼女の言葉を信じるか否かを問うべきです。
韓鶴子氏は自分の道を選び、考えを変えることはないでしょう。
でも、彼女に従う全ての人達は、自分達が何を信じているのか、そしてそれが彼女の信仰と一致しているか否かを真剣に考えるべきです。
混乱が生じています。一つの道か、他の道です。
*****************************************************
韓鶴子氏の証言の全てのビデオ
第1日目の証言のビデオ
https://drive.google.com/open?id=194cwJ3SDm_-sbe7Zoj7fE9STg4dzNomG
第2日目の証言のビデオ
https://drive.google.com/open?id=1HaDZd1YHHe2p0r3p6D0Ev8ug449JuT84
<鷹の目>(結語)
何故,韓鶴子氏はアボニム=文鮮明師のお名前を堂々と語り証されないのですか。公式の場でも私達は聞いたことがありません。お二人が一体なのですか。どう考えても一体とは思えません。
韓鶴子氏は文鮮明師と同等の権威があるのですか?一体何時、彼女がアボニムを育てられたのですか。小生はこの証言を読んだ時頭が少し変になりました。ご聖婚の後、韓氏を育てる7年路程があって、1968年の神様の日を迎えられたことは周知の事実です。一体何時から韓氏はアボニムを育てられたのですか。
韓鶴子氏は、文鮮明師が真の父になるために不可欠だったのでしょうか。文師にとっては、韓氏は三度目の結婚でしたし、佳約式においても、もう一人の候補がいらしたと言うことを聞きました。一体何を根拠に、韓氏との結婚の不可避性を解かれるのでしょうか。
韓氏と文師の血統のお話は、アボニムが徹底的に否定され話題にしてもならない程に言われたことではないですか。それをまた持ち出しているのは、どういうことか理解できません。
韓氏は文師の御言葉を否定しながら、また、聞いていなかったと言われながら、業績の名声は受け継ぐのでしょうか。全く理解できません。
韓氏は、人間の堕落の原因は貪欲さと自己中心性であった言われています。堕落の経路において、何故、天使長のことが出ないのでしょうか。サタンの話がなければ、堕落論は表層のみのお話になるのではないでしょうか。貪欲さのため、自己中心性のために人が木の果を食べたなどという話は、クリスチャンの空想的観念論です。彼らが新しい論を展開するのなら、原理講論を改訂するのでしょうか?
韓氏は、罪なき誕生と神様の摂理や御心を知っていたということに対する聖書的な根拠を提示して欲しいと思います。また、韓国の預言書でもあるのでしようか。生前、アボニムは、初対面の人にも必ず血統転換のことを話されました。それは、ご自身が神様の血統のことをご存知だったからです。韓氏の血統のお話は聞いたことがありません。
女神は、ギリシャ神話や日本の神話にも登場しますが、人を神と崇めるものであって真理とはとても考えられません。ましてや二人の神様に至っては二元論です。二元論の誤りは,共産主義者でさえ知っていることです。二元論からは、三位一体ではなく、四位一体の新しい論が生じます。
肉的血統転換の順序が大切なのではないでしょうか。地上界の順次が霊界でも確実に残されるという御言葉は枚挙に暇がありません。韓氏はどうして文氏の血統をそのように軽んじるのでしょうか。
スティーブンス氏が最後に結論づけておられるように今や「大混乱」です。韓鶴子氏を支持する人達は、お一人お一人が良心に問うべきでしょう。そして何が正しいのか、何が御心なのかを、神様に真剣に祈祷されることをお勧めします。
●記事拡散のために
応援クリックをお願いします。
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓