「家庭連合」の研究

すべての成約聖徒は三代王権に帰りましょう!

●真の父母は、ユダヤ教・基督教の伝統の基に使命を果たされます。「聖書」と「原理講論」に帰り、成約聖徒としての使命を全うしましょう!

連載14『永田正治先生選集』6マリアの真実(「世俗的6マリア」ではなく「信仰的6タマル」)

 

6マリアの真実(「世俗的6マリア」ではなく「信仰的6タマル」)

 

この記事は2019年1月13日の再配信です。

 

 

永田正治  Nagata Masaharu

 

    まず、「6マリア」という言い方が、お父様を不信した朴正華が書いた『6マリアの悲劇』の用語で、この呼称自体がよくありません。この「6マリア」は、完全に世俗的な女性を想定した用語です。信者に純潔を訴えるお父様に、6マリアが存在することにつまずく食口もおり、一方、独生女論に陥り、正統信仰を失った家庭連合は、「6マリア」を肯定した文亨進二代王を批判します。この問題は、むしろ、統一教会信仰の最も貴く深いものに対し、お父様の性品を誤解し、家庭連合は、ここぞとばかり二代王を攻撃する、躓きの罠になりました。しかし、統一教会信仰の本質から見れば、彼女らは「6マリア」ではなく、「6タマル」なのです。

    タマルは、選民の血統を残すため、娼婦を装ってまで、舅であるユダと性関係をもち、選民の血統、種を得ました。これは、崇高な信仰的行為で、血統転換の秘儀が隠された行為でした。血統転換を行ったユダの血統が選民の主流になり、ダビデ、ソロモン、イエスさまが生まれました。イエス様誕生の時も、血統転換のため、ザカリアに対し、マリアがタマルと同じ行為を行いました。お父様は、タマルの行いを信仰的に高く評価します。お父様は6マリア対し、「60マリアだ」と仰ったと言います。それは、6マリアがタマルのような信仰をもった人々と認めたからです。悪いどころか、素晴らしい信仰で、世俗的な女性は想定していません。お父様には「世俗的6マリア」ではなく、「信仰的6タマル」がいたのです。

   2016年2月、韓氏オモニお好みのアンドリュー・ウィルソン教授は、シンポジウムの講話で、タマルの話を「気ちがいじみた話」と酷評しました。彼は血統転換が分からないのです。そして、1960年の、韓氏オモニとの聖婚だけを唯一の正しい関係としました。一見、純粋のように見えますが、独生女である韓氏オモニと、独生子であるお父様の関係だけを強調するこの論理は、血統転換の奥儀を否定し、お父様の血統、種の価値を相対化する論理です。そして、メシアの血統継承を前提としない、天一国最高委員という後継者決定機関を高く評価しました。   

    清い人物の種をもらう信仰は、日本でも、韓国でもよくある話です。勝海舟の「氷川清話」に、ある村で、おなかが大きくなった娘がいて、子供は間引きされる運命でしたが、娘は、村人が尊敬するお坊さんの種だと言ったので、村人はむしろありがたがり、子供は無事に生まれました。子供が大きくなり、娘はそれはウソで父はちがう男だと告白しました。村長が、お坊さんに謝りに行ったら、お坊さんは、「あ、そうか」と一言、勝海舟はこのお坊さんは立派だと誉めました。こんな、崇高な人物の種を尊ぶ信仰はどこにもありました。二代王はメシアの種の貴さをストレートに表現したのです。その種を慕うことが血統転換の核心であり、タマル、マリア、そして「6マリア」、すなわち「6タマル」の信仰を成立させているものなのです。それを無価値なもの、悪いものとみなす家庭連合こそ、メシアの血統を否定する、異端・独生女論の間違った信仰観です。

    家庭連合は、お父様も「6マリア」を否定している、と言いますが、それは、タマルの信仰が世俗社会では絶対に認められない行為だからです。お父様が6マリアを否定したのは、社会において、ご自身が誤解されることは、致命的なスキャンダルになり、救いの道が閉ざされることになるから、否定したのです。仕方なくなさったのです。お父様の真意は、タマルの信仰を高く評価し、「6マリア」を「60マリア」だと仰ったところにあるのです。また、お父様と6マリアの方々とどのような関係にあったかは、誰にも分かりません。先ほど、例にあげたお坊さんの逸話のように、我々には分からない事なのです。康賢實お母様も,6マリアのお一人ですが、康お母様のお父様に対するすばらしい信仰こそ、「信仰的6タマル」の真実を伝える証なのです。         

   

 

【永田正治さんのプロフィール】

1954年東京生まれ。高麗大学歴史学科卒業。崇実大学統一政策大学院修士、啓明大学日本学博士課程修了。慶州ソラボル大学勤務(1997—2007)。慶州歴史文化都市造成計画TF委員歴任。著作に『北朝鮮関連日本書籍の分析』、『徳川綱吉儒教政策』など。日本に帰国後は、信者の異宗教交流により宗教間交流の活性化をめざす「異宗教コミュニケーション」を提唱。「異宗教コミュニケーションのすすめ」、「宗教の復権と異宗教コミュニケーション」、「宗教多元主義と異宗教コミュニケーション-遠藤周作『深い河』を中心に」などがある。

 

 

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