●はじめに
日本サンクチュアリ協会、6月23日日曜礼拝における江利川会長説教は、総伝道体制構築に向け、力強いメッセージでした。私はこの総論に対し大いに賛同するものであります。
ただ、今回の礼拝で一点問題と思われるのが、江利川会長が、中村仁史氏が執筆した『成約時代の摂理的同時性』(副題:韓鶴子オモニと祝福家庭の不信が再臨主の十字架(聖和)を招いた!)の中の「再臨主の十字架」の文言が不適切であることから削除し、出版を「世界平和統一聖殿日本本部」とせず、中村仁史個人名での出版に改めるという、いわゆる「再臨主の十字架削除宣布」がなされたことです。
この「再臨主の十字架」問題は、「三代王権天一聖殿」三原氏、ブログ「聖霊のもとにーメシヤの涙」菅井氏からの再三の訂正意見があり、江利川会長が二代王に尋ね、決着を図ったという構図のようです。(*私は江利川会長と二代王の間でどのような詳細やりとりがあったかは存じません。)
実は私は、中村仁史氏執筆の『成約時代の摂理的同時性』の出版補助も務めましたので、第三者の立場からの憶測でこの記事を書いているのでないことだけは、了解いただきたいと思います。
結論から申します。
今回の「再臨主の十字架削除宣言」は、私が東光聖殿教会でkindoleでオンデマンド出版した『成約聖徒のためのヨハネの黙示録解明』の出版停止問題にも直結する問題だと認識しています。
それでは、本題に入ります。
●2024年6月23日(聖日)同時配信された礼拝動画↓
●「文鮮明師の十字架」問題の概要理解のための引用資料
「三代王権天一聖殿」HPより
「お父様の聖和は十字架説」に関する二代王様の見解
●第一の視点
「再臨主の十字架問題」の起点は、
ヨハネの黙示録11章8節の聖句にある。
ヨハネの黙示録11章3節から8節まで引用します。
11:3そしてわたしは、わたしのふたりの証人に、荒布を着て、千二百六十日のあいだ預言することを許そう」。 11:4彼らは、全地の主のみまえに立っている二本のオリブの木、また、二つの燭台である。 11:5もし彼らに害を加えようとする者があれば、彼らの口から火が出て、その敵を滅ぼすであろう。もし彼らに害を加えようとする者があれば、その者はこのように殺されねばならない。 11:6預言をしている期間、彼らは、天を閉じて雨を降らせないようにする力を持っている。さらにまた、水を血に変え、何度でも思うままに、あらゆる災害で地を打つ力を持っている。 11:7そして、彼らがそのあかしを終えると、底知れぬ所からのぼって来る獣が、彼らと戦って打ち勝ち、彼らを殺す。 11:8彼らの死体はソドムや、エジプトにたとえられている大いなる都の大通りにさらされる。彼らの主も、この都で十字架につけられたのである。
上記「ヨハネの黙示録」解釈で、重要なのは、もちろん「二人の証人」という聖句となります。
そして、この「二人の証人」は、当時は、家庭連合世界会長であられた文亨進様と財団理事長であられた文国進様を示していることは間違いありません。(*すくなくとも統一聖殿信徒は、この解釈に依存はないと思います)
そうしますと、続いて明記されている11章8節の「彼らの主も、この都で十字架につけられたのである」の「彼らの主」とは誰なのかという問題です。
これも何も問題なく回答が与えられます。「文鮮明師」であります。
結論として、ヨハネの黙示録11章8節は、「文鮮明師も、この都(清平)で十字架につけられたのである」となります。
11:8 And their dead bodies shall lie in the street of the great city, which spiritually is called Sodom and Egypt, where also our Lord was crucified(*king James Version 11:8)
*英訳聖書を検討しても「十字架につけられた」と解釈せざるを得ません。コイネー・ギリシャ語聖書まで検討せず申し訳ありませんが・・・。
●第二の視点
「三代王権天一聖殿」HP「お父様の聖和は十字架説」には、ヨハネの黙示録11章8節の記述がない。
上記、「お父様の聖和は十字架説」を読みますと、この問題が神学問題として突如として主張されたかのような印象を受けますが、それは間違いです。
最初の起点は、第一の視点で示したように、聖書正典であるヨハネの黙示録11章8節の聖句にあるわけです。
私が推測しますに、文亨進世界会長の2012年8月の「十字架」発言も、もちろん、この聖句を念頭に置いての発言であることは間違いないと思います。
(*文亨進二代王は、この当時すでに、「二人の証人」「彼らの主も十字架につけられた」のヨハネの黙示録の聖句を解明しておられたのだと信じます。)
ユートピアムーン聖殿の李鎬宅会長の主張する「お父様の聖和は十字架説」もやはり、神学的主張が起点ではなく、このヨハネの黙示録の聖句が、その主張の根拠なのだと思います。
●第三の視点
「お父様の聖和時期は、神様が本来願われた日時であり、お父様が自ら定められた日時である」とのエルダー本部長公式見解について
本部公職者は、信徒からの質問には答えざるをえない立場ですが、公式見解というものは、制定の背景と真意を理解しませんと、心霊解放の光明にもなれば、教条的な拘束の手錠にさえなり得ることを知らなければなりません。
最初に述べておかなければならないのは、今回の「十字架問題」を基督教神学問題と主張する方がおられますが、それも本質論ではありません。なぜなら、基督教の「十字架」解釈(神学)には「苦難の僕」から「恩寵論」まで、基督教教派の数だけ見解があるわけで、それは次の段階の課題だからです。
二代王様が見据える問題の核心は、「再臨主の十字架」という文字が、韓鶴子総裁が率いる家庭連合信徒に対して、どのようなメッセージを発信するか(統一原理的視点から)にあることは明白です。
私が推測するに、二代王様の「再臨主の十字架」問題に対する懸念(間違ったメッセージが伝わる)は次の二つであると思います。
●第一の懸念メッセージ
⇒「文鮮明師の十字架」とは「使命未完遂」を意味する
●正しいメッセージ
「文鮮明師は、再臨主としてその使命を完遂され、勝利者として聖和された。」
(*文鮮明師は、使命未完遂で、韓鶴子総裁が完遂勝利されたというのは間違い!)
●第二の懸念メッセージ
⇒「文鮮明師の十字架」とは「受動的に殺された」を意味する
●正しいメッセージ
「文鮮明師の聖和は、天のプログラムの中で、自らが決断し聖和の日を奉献された。」
(*文鮮明師の聖和は、環境や周りの信徒の不信仰ゆえの受動的なものではない。)
結論からいいまして、エルダー本部長の公式見解、および二代王様の該当する説教内容は、家庭連合側の「再臨主の使命未完遂」「失敗メシヤ」「受動的に殺された無能なキリスト」等の、家庭連合側の神学者から予想される主張を、未然に防ぐ意図があっての公式見解であるということです。
●第四の視点
江利川会長の「再臨主の十字架」文言削除は幕引きにあらず。
黙示録11章8節を正しく解釈せずに決着はない。
今回の江利川会長裁定で問題になるのは、それでは、kindleからオンデマンド印刷で出版されている『成約聖徒のためのヨハネの黙示録解明』に出てくる、11章8節の解釈は間違いで、削除しなければならないのかという問題に逢着します。
私の執筆した解釈は以下のとおりです。
●【彼らの主も十字架にかけられた】
「彼らの主」とは、文鮮明師のことであり、「この都」とは清平聖地、「十字架につけられた」とは、文鮮明師の「聖和」を象徴的に表しています。
文選明師は再臨主の使命を完全勝利奉献した基台の上で、三大王権に勝利圏を相続するために「三代王権への勝利相続の十字架」を選択し、寿命を短縮したのです。
上記文章でお分かりのとおり、もし「エルダー本部長」公式見解を紋切り型にあてはめますと、私のこの解釈も間違い(×)で、そもそもこの聖句が「再臨主の十字架」であるという解釈自体を取り下げなければならない事態に陥ります。
実は、この「十字架問題」は神学問題などの次元ではなく、聖書解釈(釈義)問題に発展し、「ヨハネの黙示録11章8節の聖句事体の記述が間違いである」と、基督教正典聖書の記述間違いを主張せざるを得ない、重大問題を孕んでいるわけです。
●結論(おわりに)
私の結論(主張)は以下のとおりです。
私も本部におりましたのでよく理解できますが、その時々の本部見解(公式見解)および、二代王該当説教箇所を盾に、出版物の文言(表現)が間違いと主張すること自体が間違いであると思います。
たとえ公式見解といえども、その背景とそれが提出された意図を見抜いた上で、総合的に判断しなければならないからです。
わたしは、中村仁史氏の副題にある「十字架」の文言を削除する必要はどこにもないと信じます。
ただ、決断はくだされたわけですから、江利川会長裁定は尊重したいと思います。
そこで、私が出版責任者の中村仁史氏の許諾を得て、東光聖殿教会で現在出版している『成約聖徒のためのヨハネの黙示録解明』及び『文鮮明師の後継者はだれなのか?』(副題:文亨進様が真の後継者である事を立証する「60の論題」)もまた、出版を取り止めにすべきなのでしょうか。
その裁定を、謹んで受け、その指示に従いたいと思います。
現在、伝道のために無料謹呈キャンペーン中で、7月2日までに裁定を通知いただけますと幸いです。
祈り。アージュ!
●追伸
今回このような協会内案件をブログで公開したのは、1)江利川会長裁定自体が不特定多数に配信されていること。2)協会公認LINEグループで私の投稿に対し妨害する方がいたことの理由によります。ご了解賜れば幸いです。
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おおくの成約聖徒に真実が届けられますように!
祈り。アージュ!