●はじめに
家庭連合信徒にとっては、廃刊とは随分迷惑な話である。
天一国経典の中で『天聖経』『平和経』につづき、一番最後に配本されたのが「真の父母経」であった。
この『天一国経典』を授かるためには、当然、献金が必要であった。
全国の信徒に聞いてみると、当時は教会毎に基準がばらばらであったようである。
何を隠そう私は、40万を献金して「天一国経典」をいただいた記憶がある。
この有り難い(当時はそう思っていた)「天一国経典」の中でも編集に一番手間取って時間がかかったのが『真の父母経』である。
文鮮明師の統一教会時代には存在しなかったユニークな経典を、なぜ韓国本部はいきなり「廃刊」としてしまったのか?
今回は、その謎を解明したい。
●解明その1
韓国本部で廃刊になった『真の父母経』
『真の父母経』が、なぜ廃刊になったと知ることになったのか。それは前回配信記事の次の記述による。
「文総裁が逝去した2012年9月以降、韓鶴子が主導し、文総裁と自身の演説を抜粋して新たに発表した天一国三大経典『天聖経』『真の父母経』『平和経』のうち、『真の父母経』は昨年廃棄された。『真の父母経』が廃棄された理由は、その内容の大部分が文総裁の「み言」であり、韓鶴子が独生女としての独自の地位を明確にしていなかったからである。」
この記事を読むまで、とっくに家庭連合を退会していた私は、『真の父母経』が廃刊となったことを、迂闊(うかつ)にも知らなかったのである。上記の表現によれば、「廃刊」ではなく「破棄」のようである。つまり韓国・成和社にあった在庫をすべて廃棄したという意味であろう。
当時40万円も献金してやっと手に入れた『真の父母経』が、『天一国経典』でなくなったという衝撃的事実を、日本の家庭連合信徒は知っているのであろうか?(間抜けなのは私だけなのかもしれないが・・・)
●解明その2
廃刊理由は『内容の大部分が真のお父様のみ言』
真の父母経のみ言内容の大部分が、真のお父様のみ言であるのは、物理的にまったく仕方がないことと言わなければならない。
文鮮明師の聖和前に、韓鶴子総裁が本部礼拝を担当したという話を私は聞いたことがない。「文鮮明先生言選集615巻」の大部分は、欠かさず実施された聖日礼拝のみ言が圧倒的な分量であるからである。
本来、当時の真の父と真の母では使命が違うのであるから、『真の父母経』が、韓鶴子総裁の「独生女」の独自の地位を明確にしていなくても、韓鶴子総裁が恥じ入る必要はないのではなかろうか。
そもそも、韓鶴子総裁は「女メシヤ」などではないのであるから、真のお父様と張り合う必要などどこにもないはずである。
●解明その3
本当の廃刊理由は『真の父母経』は偽書だったからである。
表題にある『真の父母経』偽書説を発表したのは、すでに紹介した金種奭氏発行の『統一教会の経典の秘密』である。
金種奭氏の主張は、『真の父母経』の一部文書が、2009年1月30日に当時韓国教会長であった梁昌植氏の発行した『真の父母様の生涯と摂理』をほぼ盗用し、韓鶴子総裁のみ言と偽って使用したことが判明したというものである。
ご存じのとおり金種奭氏は当時「郭グループ」であったから、韓国国内では、すさまじい神学上の論戦に発展し、『天一国経典』の編纂委員長であった金栄輝会長がつるし上げられ、弁明せざるを得ない窮地に立たされたのである。
そもそも、解明その2で明らかなように、韓鶴子総裁の語ったみ言はほとんど準備された講演文であり、文鮮明師のみ言分量の100分の1(1000分の1かもしれない)もないのである。
それをいきなり、せめて文鮮明総裁のみ言と韓鶴子総裁のみ言を50:50にしようとする涙ぐましい努力の末に、編集担当者が苦し紛れから、梁昌植氏の発行した『真の父母様の生涯と摂理』から流用(盗用)したというのが真相なのである。
●解明その4
三大経典に追加された『韓民族大叙事詩』とは何だ?
み言の分量では、圧倒的にかなわないと悟った韓鶴子総裁は、自分の氏族が「韓」であることから、『韓民族大叙事詩』なる本を引っ張り出したのであろうか。(アボニムは韓鶴子女史に何度も「韓氏を誇ってはいけない!」というみ言を与えている)この叙事詩は、韓民族の歴史が韓鶴子総裁(独生女)を地上に生み出すためのものだったことを証明しているというのは本当なのか。
私には、この『韓民族大叙事詩』を研究する時間もヒマもないが、ネット検索で見つけた動画資料を以下に添付しておく。
「韓民族選民大叙事詩」というYOUTUBEサイトも登場している。
「ホリーマザー韓」という動画も登場している。(イラストが「ものみの塔」で使用しているような雰囲気であるのが気になるが・・・)
この資料もまた、家庭連合が『嘘つきの系譜』の後継者であることを証明するのではあるまいかと不安になるのは、私だけであろうか・・・。
●おわりに
真理体系を証明する「経典」がコロコロ変わる教団が信用されるはずがない!
成立以後、約2000年の歴史をもつ「聖書」66巻が、いつの間にか「67巻」になったとか、だれかが意図的に「65巻」に整理してしまったなどという話は聞かない。そんなことを許したらキリスト教の経典「聖書」が、人類のベストセラーとなることはなかったであろう。
家庭連合は、十二年前に文鮮明師の遺言『八大教材教本』を破棄し、今また、自分で定めた経典を十年も経たずに破棄した。
永遠不変なる神の啓示であるべき「経典」を、十年も経たずに捨てた教団が、永遠不変なる神が導いていると主張することはできない。
そもそも『世界平和統一家庭連合』という文鮮明師が命名した名を捨て、『天の父母様聖会』という韓鶴子総裁が思いつきで命名した教団名になった時点で、文鮮明師から引き継がれた天の運勢は完全に断ち切れているのである。
この教団が地上から消滅することは歴史の必然だったのではあるまいか。
祈り。アージュ!
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●成約聖徒のためのヨハネの黙示録解説
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