●はじめに
冒頭、韓鶴子総裁『独生女論』の要約定義づけ作業から行う。
参考資料として引用したのは、金瑽錫 (著)、内村鑑一 (翻訳)『天の父母様聖会の独生女論の形成と展開』である。
天の父母様聖会の中心教理『独生女論』要旨
■第一の「独生女論」テーゼ
キリスト教二千年は独生女である韓鶴子を迎える為の摂理だった。即ち、韓鶴子は既にエバの堕落時から独生女に決定されており、イエス時代には腹中で血統復帰された独生女が出生せずイエスは結婚できず聖霊が来ることができなかった。したがって六千年ぶりに神が送った韓鶴子は初臨独生女であり、独生女が韓国に生まれたために再臨主である創始者(文鮮明師)も韓国に生まれることになった。
■第二の「独生女論」テーゼ
創始者(文鮮明師)は堕落した血統と現在を持って生まれたので、独生子ではない。一方で韓鶴子は三代腹中血統復帰を経て母胎から現在のない血統で生まれた初臨独生女である。創始者(文鮮明師)は独生子ではないが、16歳の時イエスから使命を引き継いだ瞬間に独生子の資格を得て独生子の立場に立つようになった。
■第三の「独生女論」テーゼ
韓鶴子独生女が多くのメシヤ使命者の一人だった創始者を選択し、結婚してあげるこtで原罪を復帰してあげた。創始者が韓鶴子独生女に会う前に崔先吉と結婚したのは誤りだった。これは創始者の堕落行為であり尻尾である。それで天は創始者に共産政権の北朝鮮に行けと命令し、興南で監獄暮らしをさせ、み言葉を探し出すことで再臨主の資格を備えるようにした。
■第四の「独生女論」テーゼ
創始者(文鮮明師)が韓鶴子独生女を教えて育てたのではない。韓鶴子独生女は生まれる時から原理と摂理を知っていた。韓鶴子独生女は一生涯原理の勉強をしたことがない。聖書の勉強をしたこともない。
■第五の「独生女論」テーゼ
韓鶴子独生女によって神が解放され、人類が救援される。堕落の血統を脱がせる事は韓鶴子独生女だけができる。独生女が主体として創始者を真の父母に完成させた。
■第六の「独生女論」テーゼ
韓鶴子独生女でなければ摂理が不可能である。ひとえに独生女が基元節と天一国を完成しなければならないため基元節の6カ月前に創始者(文鮮明師)が聖和した。
■第七の「独生女論」テーゼ
絶対者神は二性性相の中和的主体や(被造世界に対し)男性格主体ではなく、完全に平等な天の父と天の母である。このような原則によって1男1女のアダム-エバを平等に位階秩序のない主体-対象、或いは対象-主体として創造した。したがって神は男性メシヤと女性メシヤを各々独立的な救援の主体として別の時期に別の場所に送られたりもする。
■第八の「独生女論」テーゼ
独生女は天の母の実体であり、天一国時代の中心である天一国万王の王である。
●附記
独生女論の中核は、「創始者(文鮮明師)は有原罪で出生した再臨主候補であり、韓鶴子はイエスの妻であり、無原罪で出生した初臨独生女であるが、韓鶴子が創始者と結婚してあげることによって創始者(文鮮明師)の原罪を復帰してあげ、真の父母として完成させてあげた」と要約できる。
●最初に連載『韓鶴子総裁御言選集 光言社1~5』研究のテーマを以下に示す。
連載第二回の今回は『韓鶴子総裁の背信構図「信仰」からの解明』である。
『韓鶴子総裁御言選集』にある御言をひろいながら、解明していくこととする。
■『韓鶴子総裁御言選集』第1巻~第5巻 全体構図
御言選集第1巻から第5巻の全体構図を以下のパネルに示す。
■研究02)
韓鶴子総裁の背信構図『信仰』からの解明
●考察01)統一原理信奉期
⇒アボニムに絶対服従する対象位置の母
■『韓鶴子総裁御言選集①』(1965年~1995年)
■『韓鶴子総裁御言選集②』(1996年~2001年)
●考察02)善悪交叉混沌期
⇒アボニムと別の道を行く並列位置の母
■『韓鶴子総裁御言選集③』(2002年~2012年)
●独生女論転落期
⇒アボニムを見下す主管性転倒初臨独生女の母
■『韓鶴子総裁御言選集④』(2013年~2017年)
■『韓鶴子総裁御言選集⑤』(2018年~2022年)
●おわりに
●以下に簡単な年表で解説します。
●もう一度パネルを示します。
●結論
御言選集第一巻・第二巻の時代の韓鶴子女史は、真のお父様に絶対服従でしたがう貞淑は妻の姿です。したがいまして、この時代の御言選集の内容は、非の打ち所がない感動的なみ言であります。
ところが、年表で分かるように、1999年6月14日 文鮮明師から韓鶴子女史に表彰牌が授与(韓国)(*母子協助時代7年路程終了)し、2000年11月11日 文鮮明師「父子協助時代」を宣布(米国・ハワイ)(*男系後継者選定時代に入る)ここが、韓鶴子総裁の重大なターニングポイントなのです。
つまり、韓鶴子総裁は、文鮮明師が築き上げた「天一国」を直系男子の子女に直接相続する文鮮明師の意思(神のみ旨)を受け入れられず、拒絶したのです。
その後「家父長制」を韓鶴子総裁は「独生女論(フェミニスト神学)」を通じて否定。しかし、天の伝統は間違いなく、直系男子が家系を継続する「家父長制」に他なりません。
つまり2000年のターニングポイントまでの韓鶴子総裁は「統一原理」を信奉し、文鮮明師に絶対服従で従う貞淑な妻の位置にありました。ところが「父子協助時代」に入り、直系男系子女に王権を相続させることを拒絶。母として母子共助すべきみ旨を放棄し、母の位置を再臨主と同格な「女メシヤ」(独生女論)に格上げすることを決断します。
つまり文鮮明師が築きあげた「天一国」を、自ら「統一原理」に対立する「独生女論」を成立させることで簒奪(さんだつ)することを、清平修練院「金孝南」の入れ知恵により完成させたのです。
結論として、現在の韓鶴子総裁は「人類の真の母」などではありません。
文鮮明師の築き上げた王国を直系子女に相続する道を拒み、自ら王国を簒奪(さんだつ)してしまった「世界三大悪女」以上の悪女の位置に立ってしまったことを、成約聖徒の皆様は理解する必要があります。
韓鶴子総裁が王権簒奪(さんだつ)を悔い改め、真の血統後継者(三代王権)を韓国清平・天正宮の真の主権者として迎えることができるように、切実に祈祷を捧げたいと思います!
祈り。アージュ!
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