「家庭連合」の研究

すべての成約聖徒は三代王権に帰りましょう!

●真の父母は、ユダヤ教・基督教の伝統の基に使命を果たされます。「聖書」と「原理講論」に帰り、成約聖徒としての使命を全うしましょう!

連載最終回『銅銭三枚で草鞋を買い王女が生まれた!』韓鶴子総裁は男性と女性の格位性を認めていた!

 

●はじめに

今回は『韓鶴子総裁御言選集 光言社1~5』研究の最終回となります。

前回まで、韓鶴子総裁の文鮮明師に対する信仰姿勢が明確な三つの時代区分に分けられることを見てきました。しかし大きく分けると、『韓鶴子総裁御言選集 光言社1~5』の御言研究によって、韓鶴子総裁は2013年基元節から「独生女論」の主張を開始しますので、まさに「基元節」を分岐点として、すべてのみ言の内容が真逆になっていることを理解して頂けたと思います。

韓鶴子総裁の信仰姿勢による三つの時代区分

 

最終回の今回は、取りあげられた韓鶴子総裁の御言の中でも、最も天の父母様聖会の教義「独生女論」の反証となり得る一つの御言にフォーカスして解説します。

その御言は以下の『韓鶴子総裁御言選集』第一巻の次の御言です。


●『韓鶴子総裁御言選集』第一巻(1965年~1995年)光言社

 韓国は長い間、中国の属国のようになって、強い影響を受けてきたのです。あの当時、中国からの使臣が韓国を訪問するという知らせがありました。 その当時の首都は漢陽(現在のソウル)だと記憶しています。そこまで行くには、多くの川を渡っていかなければなりませんでした。川といっても、渡る交通手段は渡し船程度で、そのようなもので中国の使臣を迎接するということでは、国の面子を立てることができません。しかし、国家としては経済状況が困難なので、多くの橋を架けられる状況ではなかったようです。そこで、朝廷は次のような公示文を出したのです。中国からの使臣を迎えるために、川に橋を架けられる篤志家を求めている、との内容でした。定州の近くに大きな川があったのですが、タルレ江という名前の川だと記憶しています。

 そこで趙ハルモニの先祖の一人、趙漢俊というおじいさんが、自分でその橋を架けると決心して、自分の財産をすべて使って橋を造ったのです。それも、とても立派な石橋だったそうです。お父様も、「その石橋はとても立派にできていたもので、そこには数多くの逸話があった」とおっしゃったのです。長い年月が流れ、山川が変わっていったので、石橋は水に沈んだり、また現れたりしたのですが、そのたびに、国家に大事が起こったと聞きました。

 ところで、その趙漢俊おじいさんが橋を架け終わってみると、銅銭がたった三枚しか残っていなかったそうです。その当時の銅銭三枚は、現在の日本円に換算すればいくらになるかよく知りませんが、ドルに換算したらおそらく三ペニー(セント)にしかならないと思います。そこでおじいさんは、「これくらいのお金では何も買えない。でも、自分の姿を見ると、履物がなければならない」と考え、そのお金をもって草鞋を買ったそうです。

 いよいよ竣工式が行われることになったのですが、その前夜、眠っていた時のことです。天から神様が現れて、こう言われたそうです。私が来たのは、お前の精誠が天に染み通ったからだ。お前の子孫を通じて天子を授けようとしたが、銅銭三枚が条件に引っ掛かったので、代わりに王女を授けると。

14)神様の神秘な摂理 1991年9月23日 日本・北海道 P68~69


上記の韓鶴子総裁の証しが、なぜ「独生女論」の反証になり得るのかを以下の本論で立証いたします。

 

 

論証視点その1
『銅銭三枚で草履を買う』の言い伝えは韓鶴子総裁自らの信徒に対する直接の「証し」である

韓鶴子総裁御言選集』の御言は以下の三つの種類に大別できます。

第一分類韓鶴子総裁が、直接信徒に直接語った「証し」や「講話」
第二分類)講演資料をスタッフが制作し、韓鶴子女史が拝読した女性連合講演文
第三分類)講演資料をスタッフが制作し、鶴子女史が文鮮明師の代読をした文鮮明師講演文

上記の講演文もまた御言として普遍の価値があることは、「平和神経」が講演文で構成されていることからも明らかです。
しかし、「第一分類御言」が直接下書き資料なしに、韓鶴子女史が直接信徒に語った「証し」や「講話」内容であることから、より韓鶴子総裁のナマの声が伝わり教義検証資料としてはより価値が高いと判断されます。

上記の「銅銭三枚で草履(ぞうり)を買い王女が生まれた」という伝承の証しは、韓鶴子総裁が、日本の北海道で直接信徒に語った講話内容で「第一分類御言」となります。

 

 

論証視点その2
『独生女論第七テーゼ』とは

以下に『独生女論第七テーゼ』のパネルを紹介します。


上記パネルで明らかなように、「独生女論」は男性と女性の位階秩序を認めず、完全に平等であると主張します。つまり男性が主体であり、女性が対象であるという従来の「統一原理」の主張を拒絶しているのです。

 

論証視点その3
「銅銭三枚で草鞋(わらじ)を買う」御言は『独生女論第七テーゼ』の反証となる

ところが、「銅銭三枚で草鞋(わらじ)を買い王子ではなく王女が生まれた!」との言い伝えは、私的出費で自分の草鞋(わらじ)を買ったことが条件に引っ掛かり、王子ではなく王女が生まれたことを、韓鶴子女史自身が認め、その伝承を「証し」しているわけです。

つまり、この言い伝えを韓鶴子女史自身が認め、証しをしたことは、王子誕生よりも王女誕生が対象格位であることを自ら認め、立証したことになります。

 

 

論証視点その4
『独生女論第七テーゼ』の反証としての「原理講論」


●『原理講論』第一章 創造原理


 既に述べたように、存在するものはいかなるものでも、陽性と陰性の二性性相の相対関係によって存在するという事実が明らかにされた。それゆえに、森羅万象の第一原因としていまし給う神も、また、陽性と陰性の二性性相の相対的関係によって存在せざるを得ないということは、当然の結論だといわなければならない。創世記一章27節に「神は自分のかたちに人を創造された。すなわち、神のかたちに創造し、男と女とに創造された」と記録されているみ言を見ても、神は陽性と陰性の二性性相の中和的主体としてもいまし給うということが、明らかに分かるのである。

 それでは、性相と形状の二性性相と、陽性と陰性の二性性相とは、互いにいかなる関係をもっているのだろうか。本来、神の本性相と本形状は、各々本陽性と本陰性の相対的関係をもって現象化するので、神の本陽性と本陰性は、各々本性相と本形状の属性である。それゆえ、陽性と陰性とは、各々性相と形状との関係と同一なる関係をもっている。したがって、陽性と陰性とは、内外、原因と結果、主体と対象、または縦と横との相対的関係をもっている。神が男性であるアダムの肋骨を取って、その対象としての女性であるエバを創造されたと記録してある理由もここにあるのである(創二・22)。我々はここにおいて、神における陽性と陰性とを、各々男性と女性と称するのである。

●第一節 神の二性性相と被造世界 (一)神の二性性相 P46~47


『原理講論』(統一原理)は男性と女性の位階秩序において、明確に男性が主体格位であり、女性が対象格位であると主張し「独生女論」と真逆の見解をしめしていることが分かります。

 


論証視点その5
『独生女論第四テーゼ』から韓鶴子総裁は生まれた時から原理(この場合「独生女論」)と摂理を知っていたことになる

●以下に「独生女論第四テーゼ」のパネルを示します。

 

 

●おわりに

韓鶴子総裁御言選集』の中の一つの御言(『銅銭三枚を買い王女が生まれた』)が、天の父母様聖会の基本教義「独生女論第七テーゼ」に真っ向から反することが示されました。

それに加え「独生女論第四テーゼ」から、韓鶴子総裁は生まれつき、すべての原理(「独生女論」)と摂理を知っていたと理解出来ますから、その矛盾はより深刻になるのです。


結論から申し上げますと、天の父母様聖会の「独生女論」は、上記の伝承を韓鶴子女史が語った段階で完全に理論破綻しております。

このような事実から推察すれば、2013年の基元節以降の韓鶴子総裁統治時代十二年が、本当に神のみ旨(摂理)であったのだろうかと疑問がわくのは私だけでしょうか?

韓鶴子総裁は、文鮮明師の本来の願いが王権の父子相続であったにもかかわらず、「独生女論」を鮮文大学の教授につくらせ、父と母が同格という教義により、さも女性メシヤの王国統治が必要であったかのように摂理史を改竄(かいざん)したのです。

韓鶴子総裁の王国統治は、偽りの教義を基盤とした砂上の楼閣に過ぎず、いずれ瓦解してしまいます。

筆者は、韓鶴子総裁が、文鮮明師が解明した「統一原理」と神のみ旨に帰還することを切に願い、祈りたいと思います。

祈り。アージュ


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