●はじめに
もちろん私は何度も櫻井巡回師の講話を直接伺った経験がございます。
原理研究会(CARP)の長期研修会(主に春休みと夏休みと年末年始40日修練会)での信仰指導講師の定番が「櫻井巡回師講話」であったからです(私は長期修練会の進行役を何度か務めた)。東西南北統一運動国民連合の事務局長会議での昼食会でご一緒したこともございます。
櫻井巡回師の証しは、直接アボニムに出会った具体的なエピソードとアボニムからいただいた具体的なみ言が中心でした。その講話の内容は私の心霊に深く刻まれております。また、櫻井巡回師が強調していたことは、『アボニムは私を苦労している日本の兄弟姉妹の代表として深く愛してくださったのよ』との謙虚な講話内容でありました。
ここで一つ櫻井巡回師に懺悔すべきことが御座います。
大学生時代CARPの40日修練会の進行係であった私は、櫻井巡回師が長期修練会の信仰指導講話を担当していただいた時に、うっかり講師謝礼を渡さずに櫻井巡回師をお返ししてしまったことです。
社会経験が足りなかった私は、講師に謝礼をしなければならない当然の義務を果たさず、派遣される講師が無償奉仕だとばかり勝手に思い込んでいました。
櫻井講師がその後、CARP本部から規定額の講師謝礼を受けとられたならば幸いですが・・・(汗)。
さて、本題に戻ります。
上記表題の本は、現在櫻井節子さんが所属しているFPA(Family Peace Association)の視点で、櫻井節子さんが講話した内容を家庭連合の祝福家庭に伝えるという形式で書かれています。私は是非とも、日本の家庭連合信徒の皆様が一読すべき資料であることを疑いません。
■最初に目次を示します
(このブログの最後にamazonサイトのリンクを紹介しています)
●目次
第1回 今のオモニに従うことが本当にオモニのためなのか
第2回 アボジにつながるのか、オモニにつながるのか
第3回 なぜオモニはアボジに代わろうとされるのか
第4回 独生女信仰が広がることが神様の御旨なのか
第5回 なぜオモニの御言を明らかにしないのか
第6回 オモニを本当に思っているのは誰なのか
第7回 顕進様は決してお父様を離れていない!
第8回 義のために迫害される者たちは幸いである!
第9回 FPAは摂理の主流である!
第10回 真の家庭と共に生きる!
私の私見ですが、この著作の評価(良い点と課題)を本論に示します。
●著書の評価と課題その01
韓鶴子総裁の独生女論批判は的確である。
本の表紙に書かれている櫻井巡回師の肩書きがすべてを物語っております。櫻井節子さんは「日本統一教会初代原理講師」だったんですね。櫻井さんが路傍黒板講義をしている写真は有名ですね。
本書で櫻井節子さんが、韓鶴子総裁が率いる家庭連合(天の父母様聖会)の教義的な過ち(独生女論)を、するどい批判論説を展開していることに頭がさがります。(脱帽です!)
日本家庭連合の松濤本部幹部(教義担当職員)はよく、この著書を熟読するべきだと思います!
●著書の評価と課題その02
それでも韓鶴子総裁は「真の母」なのでしょうか?
FPA(Family Peace Association)グループの韓国を舞台とする「独生女論」批判は的確ですばらしいですね。
しかし、一つ疑問に思うことは、明らかに文鮮明師に背信し、その伝統をことごとく、ちゃぶ台がえしのように破壊した韓鶴子総裁を、祝福家庭は「真の母」と呼ぶことができるのでしょうか?
櫻井節子さんの本でも、この点は明確に書かれていないと思います。
●著書の評価と課題その03
三男文顕進様が、後継者と主張する根拠は何でしょうか?
櫻井節子さんが、文顕進様の御家庭が、真の家庭であると心服していることはよく伝わってまいります。
しかし問題点は、なぜ、文顕進様が文鮮明師の血統後継者となりえるのかの論拠となる、だれでも納得し得る証明が本文の中で示せていないことだと思います。
●おわりに
聖書の創世記には、イサクの妻リベカがエサウにイサクの長子権がいかないようにヤコブを祝福させる記事が記録されています。
現代摂理に置き換えますと、リベカは韓鶴子女史、エサウは三男・文顕進様、ヤコブは七男・文亨進であると理解出来ます。
成約摂理史を紐解きますと、2010年6月5日の文鮮明師による「真の父母様宣言」揮毫(「その代身者、相続者は文亨進である。その他の人は異端者であり、爆破者である」)までは、韓鶴子女史はリベカの使命を果たしたように思います。
ところが、その後、文亨進様と文國進様を解任し、実質的に米国に追放してしまいます。
韓鶴子女史は、文鮮明師の王統を直系男系子女に相続することを拒み、自ら女性メシヤを宣言し統治してしまいます(以前から金孝南訓母を中心に周到に準備された計画だったのです)。
櫻井節子さんの著作は、韓鶴子総裁の失敗を日本家庭連合信徒に伝える上での貢献度は高いと思いますが、文鮮明師の血統後継者が三男・文顕進であると主張していることにおいては、誤りだと思います。
●最後に櫻井節子さんの著書のリンクを掲載します。
私は、韓鶴子総裁と家庭連合信徒、FPA信徒の皆様も含めすべての成約聖徒は、文亨進様ヨナ様御夫妻の三大王権に帰還すべきだと信じます。
祈り。アージュ!
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●文亨進様説教集 『沈黙を破って』
基元節前後の成約摂理史の混乱期の真実を語った、成約聖徒必読の一級資料です!
●成約聖徒のためのヨハネの黙示録解説
なぜ今「宗教法人解散命令請求」なのかの理由が分かります。
是非とも図表が入っているペーパーバックをお買い求めることをお奨めします。
「文鮮明師の後継者は誰なのか」というペーペーバックの本が出版されております。1990年代以降現代までの成約摂理史が解説されており、成約聖徒必読の書籍です。