●はじめに
私は世界平和統一家庭連合の田中富広日本会長が、日本家庭連合の宗教法人解散命令判決が下る前に、すべての成約聖徒(旧「世界基督教統一神霊協会」信徒)に対して、韓鶴子総裁が主張する天の父母様聖会の中心教義『独生女論』(「天の父母様論」「真の父母論」等の呼び名があるようですが、ここでは「独生女論」で統一させていただきます)を明確に公開する責務があると信じます。
なぜなら、今回の「世界平和統一家庭連合」に対する宗教法人解散命令は、文鮮明師を再臨主と信じるすべての成約聖徒が、「世界平和統一家庭連合」信徒と等しく社会的な制裁を被るからであります。
「世界平和統一家庭連合」(天の父母様聖会)が奉じる『独生女論』が真理であるのか否か、これは成約聖徒にとりまして大問題なのであります。なぜなら、成約聖徒(旧「世界基督教統一神霊協会」信徒)は文鮮明師が解明した『統一原理』を信じ、信仰生活を捧げてきたからであります。
さて、公開質問第1回で、「独生女論」の基本定理(テーゼ)について尋ねました。つづいて公開質問第2回で、鮮文大学で論文として構築されている「独生女論」が天の啓示としての真理体系であるのか否かを尋ねました。
公開質問第3回となる今回は、統一原理と独生女論がもしも対立神学体系であるとするならば、家庭連合幹部が信徒に語る「真の父母は一体」という信仰テーゼは虚構でないのかどうかを尋ねたいと思います。
●田中富広会長への
公開質問05
「統一原理」と「独生女論」は、明らかに補完神学体系ではなく、相互対立神学体系であると思われます。この認識は正しいでしょうか。
家庭連合の教職者は一般信徒にたいして、『「独生女論」は文鮮明師が解明した「統一原理」を補完するものなので、韓鶴子総裁が「原理講論」を廃止することはあり得ないし、統一原理講義は継続的に必要なものです』と説明していると伺っております。
しかしながら、この説明は間違っていると思います。
韓鶴子総裁が講演で語った内容は「独生女論テーゼ」(公開質問第1回で提示済み)としてまとめられると思います。したがって、以下のパネルに示すように、文鮮明師が解明した「統一原理」と、韓鶴子総裁が提示した「独生女論」は、あきらかに補完関係にあるのではなく、対立関係にあると思われます。
結論として、「統一原理」と「独生女論」は、水と油のように、まったく相容れない対立体系(絶縁関係)だと思います。
■統一原理と独生女論の成立背景と内容
統一原理と独生女論が、もっとも鋭く対立しているのは、統一神学の原相論および四位基台哲学の成立前提となる二性性相論であります。
統一原理では、男性と女性は主体と対象関係と規定しているのに対し、独生女論では、男性と女性は同位同格と主張します。つまり独生女論の主張では男性と女性は主体と主体の関係ですから、相互補完関係ではなく対立関係と考えられます。(独生女論第七テーゼの「アダム-エバを平等に位階秩序のない主体-対象、対象-主体として創造した」という文書は信徒をだますレトリック(作為的な虚偽記述)だと思います)
●田中富広会長への
公開質問06
「統一原理」と「独生女論」が相互対立体系であるとすると、「真の父母は一体」という家庭連合の主張は虚構だと思います。それとも文鮮明師は天界で独生女論に改宗されたのでしょうか。
韓鶴子総裁は、2022年4月17日に清平ワールドセンターで、天の父母様聖会の公職者の前で、次のように語ったとされます。
「私が天一聖殿(天苑宮と思われる)を奉献する前に、世の中でも一般家庭でもあり得ない事が真の父母の家庭で起きた結果をみると、本当に天の前に面目がありません。真の父母として、多くの祝福家庭を誕生させる真の父母として、妙に尻尾をつけて行く事がなぜ生じたのだろうか。それで今回の二日間に特別精誠を捧げながら、お父様を解放してさし上げましょう!」
上記の発言をみるかぎり、韓鶴子総裁は、天界の文鮮明師が地上における摂理を誤り、苦しまれていると理解していることが分かります。つまり、天界の文鮮明師が「独生女論」に改宗するように迫っているのです。
韓鶴子総裁は、文鮮明師が創始した「世界基督教統一神霊協会」(後の家庭連合)とはまったく別の宗教理念体系をもつ、まったく別の宗教団体(天の父母様聖会)を立ち上げたのではないでしょうか。
結論として、田中富広会長は、韓鶴子総裁が、現在の「世界平和統一家庭連合」を文鮮明師が創始した世界基督教統一神霊協会とはまったく別の「天の父母様聖会」という宗教に変更したことを、内外に宣言するべきであると信じます!
●田中富広会長への
公開質問07
韓鶴子総裁が「天の父母様聖会」という従来の文鮮明師の統一教会とはまったく別の宗教団体を創始したことを内外に宣言するべきだと思います。田中富広会長の見解をお尋ねします。
●おわりに
質問に対する回答は、「家庭連合の研究」主宰「とうごまの下のヨナ」の田中富広会長への公開質問に対する回答と題して、以下の『真の父母様宣布文サイト』に掲示いただければ幸いです。
この「世界平和統一家庭連合(天の父母様聖会)」の中心教義である「独生女論(天の父母様論・真の父母論)を定立することは、教義が真理であるか否かを議論することを通じ成約聖徒が和合統一の道を模索するための第一歩であると信じます。
田中富広会長(または教義担当職員)の真摯な回答をお待ちいたしております。
祈り。アージュ!
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