●はじめに
私は世界平和統一家庭連合の田中富広日本会長が、日本家庭連合の宗教法人解散命令判決が下る前に、すべての成約聖徒(旧「世界基督教統一神霊協会」信徒)に対して、韓鶴子総裁が主張する天の父母様聖会の中心教義『独生女論』(「天の父母様論」「真の父母論」等の呼び名があるようですが、ここでは「独生女論」で統一させていただきます)を明確に公開する責務があると信じます。
なぜなら、今回の「世界平和統一家庭連合」に対する宗教法人解散命令は、文鮮明師を再臨主と信じるすべての成約聖徒が、「世界平和統一家庭連合」信徒と等しく社会的な制裁を被るからであります。
「世界平和統一家庭連合」(天の父母様聖会)が奉じる『独生女論』が真理であるのか否か、これは成約聖徒にとりまして大問題なのであります。なぜなら、成約聖徒(旧「世界基督教統一神霊協会」信徒)は文鮮明師が解明した『統一原理』を信じ、信仰生活を捧げてきたからであります。
さて、公開質問第1回で、「独生女論」の基本定理(テーゼ)について尋ねました。つづいて公開質問第2回で、鮮文大学で論文として構築されている「独生女論」が天の啓示としての真理体系であるのか否かを尋ね、公開質問第3回で「真の父母は一体」という信仰テーゼは虚構でないのかを尋ねました。
公開質問最終回となる今回は、『銀貨三枚で草鞋を買い王女が生まれる』という日本の北海道で韓鶴子総裁が語った証しを中心に尋ねたいと思います。
●田中富広会長への
公開質問08
韓鶴子総裁は生まれた時から原理と摂理を知っていたと語られています。この認識は正しいでしょうか。
●公開質問08の説明
この質問根拠は、次の「独生女論」第四テーゼにあります。
この「独生女論」第四テーゼは、2013年8月24日、韓国、天正宮博物館で語られた以下の「韓鶴子総裁御言選集」第4集の御言によって裏付けされます。
■引用御言『韓鶴子総裁御言選集④』(2013年~2017年)
皆さんの中には、私の証しを聞いた人もいるでしょう。お父様に初めてお会いしたとき、私は、摂理歴史がわかり、蕩減復帰歴史も分かっていました。私が「原理」を学んでいたわけでもありません。それでも分かったのです。そして、私は決心しました。「お父様が再臨主として完成、完結することに成功なさるためには、私の力が絶対的に必要だ。私は誰にも(その責任を)負わせない。私自身がこれに責任を持つ。私が生きている限り、このみ旨は発展し、成功し、サタンは退く(ようにする)」
05)「天一国経典」によって真のお父様と共に生活しましょう 2013年8月24日
韓国・加平、天正宮博物館 P30
結論として、韓鶴子総裁は生まれた時から原理(独生女論と理解できる)を知っていたわけですから、1991年9月23日に日本の北海道で日本の信徒の前で語られた「銀貨三枚で草履を買い王女が生まれる」という証しも、原理(独生女論と理解できる)と認識して語られたということになります。
●「銀貨三枚で草履(ぞうり)を買い王女が生まれた」の御言
*上記御言は要約なので「韓鶴子総裁御言選集」の御言を以下にそのまま掲載します。
●『韓鶴子総裁御言選集』第一巻(1965年~1995年)光言社
韓国は長い間、中国の属国のようになって、強い影響を受けてきたのです。あの当時、中国からの使臣が韓国を訪問するという知らせがありました。 その当時の首都は漢陽(現在のソウル)だと記憶しています。そこまで行くには、多くの川を渡っていかなければなりませんでした。川といっても、渡る交通手段は渡し船程度で、そのようなもので中国の使臣を迎接するということでは、国の面子を立てることができません。しかし、国家としては経済状況が困難なので、多くの橋を架けられる状況ではなかったようです。そこで、朝廷は次のような公示文を出したのです。中国からの使臣を迎えるために、川に橋を架けられる篤志家を求めている、との内容でした。定州の近くに大きな川があったのですが、タルレ江という名前の川だと記憶しています。
そこで趙ハルモニの先祖の一人、趙漢俊というおじいさんが、自分でその橋を架けると決心して、自分の財産をすべて使って橋を造ったのです。それも、とても立派な石橋だったそうです。お父様も、「その石橋はとても立派にできていたもので、そこには数多くの逸話があった」とおっしゃったのです。長い年月が流れ、山川が変わっていったので、石橋は水に沈んだり、また現れたりしたのですが、そのたびに、国家に大事が起こったと聞きました。
ところで、その趙漢俊おじいさんが橋を架け終わってみると、銅銭がたった三枚しか残っていなかったそうです。その当時の銅銭三枚は、現在の日本円に換算すればいくらになるかよく知りませんが、ドルに換算したらおそらく三ペニー(セント)にしかならないと思います。そこでおじいさんは、「これくらいのお金では何も買えない。でも、自分の姿を見ると、履物がなければならない」と考え、そのお金をもって草鞋を買ったそうです。
いよいよ竣工式が行われることになったのですが、その前夜、眠っていた時のことです。天から神様が現れて、こう言われたそうです。「私が来たのは、お前の精誠が天に染み通ったからだ。お前の子孫を通じて天子を授けようとしたが、銅銭三枚が条件に引っ掛かったので、代わりに王女を授ける」と。
14)神様の神秘な摂理 1991年9月23日 日本・北海道 P68~69
●上記の「銀貨三枚で草履を買い王女が生まれた」という証しは、以下の「独生女論」テーゼへの反証となります。
●第七テーゼの解説
私は「アダム-エバを平等に位階秩序のない主体-対象、対象-主体として創造した」という鮮文大学の教授が創作した独生女論テーゼは、信徒をだますレトリック(作為的な虚偽記述)だと思います。
「独生女論」が結論として主張したいのは、前半の完全に平等ということであり、その後に付け加えられている部分は、正当化のための虚偽創作のための記述です(原理講論では男性と女性は主体と対象と記述されています)。
独生女論はアダムとエバが完全な同位同格であると主張しているのであり、結果的に両方とも主体各位であると主張していることと同義なのです。(統一思想の二性性相論への逃げ道として時間軸の存在様相としての「主体-対象」「対象-主体」を流用して説明したと思われます。)
●「銀貨三枚で草鞋を買い王女が生まれた」の証しが意味するもの。
この証しは、男性と女性が「主体-対象」という格位性があることを立証していると思います。そして重要なことは、韓鶴子総裁が、この証しを通じて、男性(王子)と女性(王女)は、位階秩序があることを自ら認めたという事実です。
この証しが示すことは、「独生女論」の同位同格は誤りで「位階秩序」は厳然として存在すると立証しているのです。
祈り。アージュ!
●おわりに
質問に対する回答は、「家庭連合の研究」主宰「とうごまの下のヨナ」の田中富広会長への公開質問に対する回答と題して、以下の『真の父母様宣布文サイト』に掲示いただければ幸いです。
この「世界平和統一家庭連合(天の父母様聖会)」の中心教義である「独生女論(天の父母様論・真の父母論)を定立することは、教義が真理であるか否かを議論することを通じ成約聖徒が和合統一の道を模索するための第一歩であると信じます。
田中富広会長(または教義担当職員)の真摯な回答をお待ちいたしております。
祈り。アージュ!
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