●はじめに
連載07である今回は、前回の続きである『天の父母様』『キリスト教2000年歴史の本質』についての批判克服の重要ポイントを解説いたします。
■天の父母様
1.真のお母様のみ言
2.神様の「男性」と「女性」の二性性相
3.二元論ではない理由
4.なぜ「父なる神」とだけ呼ばれてきたのか
5.天一国時代は天の父母様時代
■『天の父母様』対策ポイント①
2013年1月7日に神様の呼称を「天の父母様」に変更したことは、二元論の神への呼びかけとなる。
■説明01
「天の父母様」を「創造原理」や「統一思想」の観点から説明することは、家庭連合が完全背反理論を平気で肯定的に活用している点を除き、神学的にも思想的にもなんら問題はないと考えます。「天の父母様」という神学的、哲学的見解としてはまったく正しいという意見です。
ところが、神学的・哲学的視点ではなく、祈祷の呼称として「天の父母様」を使用することは、まったく見解が異なります。
ズバリ、その呼称は唯一神への呼びかけではなく、二元論の神への呼びかけとなるからです。その祈祷は神へ届けられることはありません。そのような二元論の神への呼びかけの伝統は、ユダヤ教・キリスト教・文鮮明師の統一教会時代を含めまったく存在しないからであります。
家庭連合は、公式記録として唯一度、文鮮明師が「天の父母様」を使用していると主張しておりますが、生涯数億回もの祈祷の中の一度の記録であれば、それは記録側の錯誤と判断できる範囲のものです。
文鮮明師は生涯祈祷呼称に「天のお父様」を使用した事実こそが、祈祷に「天の父母様」を使用してはいけないことの立証なのです。
2012年9月3日(陽暦)の真のお父様聖和後、2013年1月7日、家庭連合の韓鶴子総裁が最初に宣言したのが、神の呼称を「天の父母様」に変更するという布告でした。
これは、文鮮明師の築いてきた統一教会の伝統に対する韓鶴子女史の反逆と破壊工作の号砲に外ならないのです!
■『天の父母様』対策ポイント②
「天の父母様神学」の問題とはフェミニズム思想で男性と女性は位階格位のない完全平等と定義したことにあります。
■説明01
■「男性格と女性格は位階秩序のない完全平等」が核心的主張である。
日本家庭連合が二日研修テキストで隠蔽している論点こそが、上記の記述です。
これを、韓国鮮文大学神学部教授が定義した「独生女論テーゼ」で見ていきましょう。
■この第七テーゼへの批判克服は以下のパネルとなります。
結論として、日本家庭連合は、特別2日研修テキストで、統一原理の創造原理の神の定義や、統一思想の原相論を流用しながら、一方では「真の父母神学(独生女論)」の核心教義である、「男性格と女性格は位階秩序のない完全平等」という概念を隠蔽しているのです。
この主体対象の格位性を除外した「完全平等概念」こそが、フェミニスト思想の系譜を踏襲した左派のサタン思想の正体です。
■『天の父母様』対策ポイント③
「天の父母様神学」の強調は、「独生子(イエス様)」と「独生女」を並列とし、共に無原罪誕生のメシヤとするための布石である。
■説明03
■2013年1月7日に最初に布告された「神様を天の父母様への呼称変更宣言」は、文鮮明師の統一原理への宣戦布告に他なりません。
なぜ、韓鶴子総裁は絶対体制確立(直属トップに金孝律氏就任しすべての機関を掌握)後の最初の宣告が「神様の天の父母様への呼称宣言」なのでしょうか。ここに、韓鶴子総裁の「天の父母様神学(独生女論)」を解明する最大の秘密がございます。
それは、韓鶴子総裁が自らを「独生女(無原罪聖誕の女性メシヤ)」と信徒に信じ込ませるための布石として、統一原理の創造原理における神の定義や、統一思想の原相論における神様の定義を流用し、「神の男性格と女性格を位階秩序のない完全平等」と定義し直すことにあったわけです。
家庭連合の一般食口の皆様は、大仕掛けの舞台装置に惑わされて、嘘を信じてはいけません。
神様の定義(神学的・哲学的)が「天の父母様」であることに異論はありません。しかし、祈祷の呼称として「天の父母様」を使用することや、「「男性格と女性格は位階秩序のない完全平等」は完全に間違った概念なのです!
これこそが、「天の父母様神学(独生女論)」が悪魔の神学であることの立証なのです!
■キリスト教2000年歴史の本質
1.天の血統を探し求めてきた復帰摂理歴史
2.「また来る」と語られたイエス様
3.キリスト教の2000年歴史の本質
■家庭連合の「天の父母様神学(独生女論)」のテーゼを以下に紹介します。
■『キリスト教2000年歴史の本質』対策ポイント①
キリスト教2000年歴史は再臨主聖誕のための歴史である。女性メシヤ聖誕の聖句は聖書に存在しない。
■説明04
■なぜキリスト教2000年歴史が再臨主聖誕のための歴史であるのか。以下にポイントを解説します。
01)聖書には、メシヤとしてのイエス様と再臨主の記述があるが、女性メシヤ聖誕預言の聖句はただの一行も存在しない。
02)統一原理の組織神学書である『原理講論』は、キリスト教2000年歴史は再臨主を迎えるための歴史であったと明確に立証している。
03)文鮮明師が語られた立証御言がある。(以下に掲載します)
この文鮮明師の御言の価値は、単にキリスト教2000年の歴史が再臨主を迎える歴史であると立証するに止まらず、花嫁エバを復帰する(堕落圏からの復帰)を明言している点にあります。
■さらに「原理講論」には次のような解説があります。
■エバは二度堕落しているわけです。初回が天使長とのあいだでの「霊的堕落」であり、二度目はアダムとのあいだでの「肉的堕落」であります。
復帰は逆の経路でおこなわれますから、神は男性格の無原罪聖誕のキリストを地上に送り、地上の堕落圏からエバを復帰するのが、復帰の公式であることが理解できます。
家庭連合の「真の父母神学(独生女論)」は完全に理論的に破綻しているわけです。
■『キリスト教2000年歴史の本質』対策ポイント②
神がユダヤ民族にイエス様を苦難の道に追いやり、一方、初臨独生女誕生を取り止め、温存した理由が不可解。
■もう一度、「独生女論」の第一テーゼを見てみます。
二千年前イエス様をユダヤ民族に送りながら、初臨独生女の誕生を見合わせた理由はどこにあるのでしょうか。
■なぜ、イエス様の時代に初臨独生女を神はおくらなかったのか。家庭連合の「真の父母神学(独生女論)」の解説は不可解です。
01)「特別2日研修」テキストでは、「ユダヤ民族がイエスを受け入れない可能性があった」としか解説がない。
02)「男性格と女性格は位階秩序のない完全平等」という基本テーゼからすれば、初臨独生子(イエス様)と初臨独生女(韓鶴子女史)は、この時に同時かつ平等に地上聖誕させるのが本筋ではないのか。
03)イエス様のみを苦難の道に追いやり、初臨独生女の派遣を取り止め温存したのであれば、イエス様の使命未完遂を最初から予定していたことになるのではないか。
04)以下のように、文鮮明師の天聖経には、イエス様は「洗礼ヨハネの妹」と聖婚しなければならなかったという聖句が存在します。これをどう解釈するのでしょうか?
■「洗礼ヨハネの妹」という御言で、「真の父母神学(独生女論)」は崩壊する!
この御言の存在は以下のように独生女論の崩壊を立証します。
01)家庭連合が「洗礼ヨハネの妹」の文鮮明師の御言を否定するならば、家庭連合が文鮮明師の御言(統一原理)や統一思想を引用することはできません。
02)洗礼ヨハネの妹がイエス様30歳の公生涯路程当時、すでに誕生していたと理解するのが自然な解釈です。
03)すでに聖誕していたとするならば、「洗礼ヨハネの妹」こそが「初臨独生女」であり、韓鶴子女史は「再臨独生女」となります!
■結論
このような議論すること自体があまりにも空しいことです。
最初から、「真の父母論(独生女論)」は、捏造されたサタンの神学なのです!
●おわりに
家庭連合が提示した自称「新しい真理体系」である「真の父母神学(独生女論)」の研修テキストを何度も読み返す作業は、なんとむなしい作業でしょうか・・・。とはいえ、成約聖徒の和合統一の神のみ旨であれば、完遂しなければならないでしょう!
韓鶴子総裁は、このような似非(えせ)真理体系をぶちあげて、成約聖徒(祝福家庭)を何処に連れて行こうとしているのでしょうか?
「天苑宮」入宮式は、神様の摂理なのでしょうか? それとも「モレクの神に捧げられるバベルの塔」なのでしょうか?
いずれその審判は下されようとしているのです。
●最後に、「真の父母神学(独生女論)」に対する決定的な反証(韓鶴子女史が自ら語った証し)を紹介します。この証しは、光言社から発行されている『韓鶴子総裁御言選集』第一章(神様の神秘な摂理 1991年9月23日 日本・北海道 P68~69)の内容です。
■『韓鶴子総裁御言選集』第一巻(1965年~1995年)光言社
韓国は長い間、中国の属国のようになって、強い影響を受けてきたのです。あの当時、中国からの使臣が韓国を訪問するという知らせがありました。 その当時の首都は漢陽(現在のソウル)だと記憶しています。そこまで行くには、多くの川を渡っていかなければなりませんでした。川といっても、渡る交通手段は渡し船程度で、そのようなもので中国の使臣を迎接するということでは、国の面子を立てることができません。しかし、国家としては経済状況が困難なので、多くの橋を架けられる状況ではなかったようです。そこで、朝廷は次のような公示文を出したのです。中国からの使臣を迎えるために、川に橋を架けられる篤志家を求めている、との内容でした。定州の近くに大きな川があったのですが、タルレ江という名前の川だと記憶しています。
そこで趙ハルモニの先祖の一人、趙漢俊というおじいさんが、自分でその橋を架けると決心して、自分の財産をすべて使って橋を造ったのです。それも、とても立派な石橋だったそうです。お父様も、「その石橋はとても立派にできていたもので、そこには数多くの逸話があった」とおっしゃったのです。長い年月が流れ、山川が変わっていったので、石橋は水に沈んだり、また現れたりしたのですが、そのたびに、国家に大事が起こったと聞きました。
ところで、その趙漢俊おじいさんが橋を架け終わってみると、銅銭がたった三枚しか残っていなかったそうです。その当時の銅銭三枚は、現在の日本円に換算すればいくらになるかよく知りませんが、ドルに換算したらおそらく三ペニー(セント)にしかならないと思います。そこでおじいさんは、「これくらいのお金では何も買えない。でも、自分の姿を見ると、履物がなければならない」と考え、そのお金をもって草鞋を買ったそうです。
いよいよ竣工式が行われることになったのですが、その前夜、眠っていた時のことです。天から神様が現れて、こう言われたそうです。「私が来たのは、お前の精誠が天に染み通ったからだ。お前の子孫を通じて天子を授けようとしたが、銅銭三枚が条件に引っ掛かったので、代わりに王女を授ける」と。
(「神様の神秘な摂理」1991年9月23日 日本・北海道 P68~69)
上記の韓鶴子女史自らの証しは、「男性格と女性格は位階秩序のない完全平等」という基本テーゼへの決定的な反証となります。また、この当時の韓鶴子女史は、再臨主の聖誕に対し、自らが堕落圏からの復帰であることを暗に認めていたことが分かります。
なんと、韓鶴子女史が1991年に日本で、自らの証しを通して、「真の父母論(独生女論)」は、ガラガラと音を出して崩れ落ちてしまったのです!
この記事を最後までお付き合いいただいた成約聖徒の皆様に神様と真の御父母様、三代王権の恵みと祝福あらんことを祈念いたします!
祈り。アージュ!
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