■はじめに
連載08は、この「特別2日研修」最大の山場であります『6000年を経て降臨された初臨の独り娘・真のお母様』です。
文鮮明師が解明した『統一原理』には登場しない、「初臨の独り娘」という神学的概念は果たして真実なのでしょうか?それとも、韓鶴子女史が考え出した、ただの夢想に過ぎないのでしょうか?
この『初臨の独り娘篇』でも、日本家庭連合では、韓国鮮文大学神学部で制作された「独生女論神学」の基本テーゼ核心部分を不明瞭な表現で隠蔽しております。
そこで、すでに解明された「基本テーゼ」+「反証結論」+「反証聖句」という流れで信仰することをご了承お願い致します。
■6000年を経て降臨された初臨の独り娘・真のお母様
1.初臨の独り娘・真のお母様の観点と心情
2.初臨の独り娘降臨の背景と基盤
3.初臨の独り娘の聖誕と成長
4.初臨の独り娘・真のお母様の唯一無二の価値
■『初臨の独り娘』対策ポイント①
韓鶴子女史は、文鮮明師に教育されたのではなく、生まれた時から摂理と原理を知っていたというのは偽りである。
■対策ポイント①は、「独生女論」第四テーゼと関連します。
■「独生女論」第四テーゼ
創始者(文鮮明師)が韓鶴子独生女を教えて育てたのではない。韓鶴子独生女は生まれる時から原理と摂理を知っていた。韓鶴子独生女は一生涯原理の勉強をしたことがない。聖書の勉強をしたこともない。
■この「独生女論」第四テーゼに対する「反証結論」は以下となります。
■説明01
韓鶴子女史は「基元節」以降、『私は文鮮明師に原理も摂理も教わらなかった』という主張を繰り返し、公的な講話の席で強調するようになります。これはなぜでしょうか。
結論から申し上げますと、韓鶴子女史は、自らが『初臨の独生女(女性メシヤ)』であることを立証するためには、「文鮮明師によって堕落圏から選ばれ聖別された女性」という従来の原理観を打ち破る必要があったわけです。
そこで、無謀な背伸びをして、『生まれた時から摂理と原理を知っていた』という講話が飛び出します。しかし、そもそも人間の成長期間も度外視したこの発言は、自らの「独生女論」が地から構築された人間の教義であることを立証してしまう皮肉な結果に終わります。
■01)文鮮明師の御言からの反証
結論:韓鶴子総裁を手取り足取り育てたのは、外ならぬ文鮮明師であったのです!
■02)光言社発行「韓鶴子総裁御言選集」の内容からの反証
日本の光言社から発行された『韓鶴子総裁御言選集』は、韓鶴子総裁の「真の父母神学(独生女論)」が間違いであることを立証する貴重な資料です。
■1965~2001 ⇒文鮮明師を支え内助の功を果たした貞淑な妻
■2002~2012 ⇒清平修練院摂理が軌道に乗り、文師に対立する立場となります。
■2013~2022 ⇒基元節以降の教会統治時代は「独生女論」講話一色となります。
■結論:この御言葉選集の韓鶴子女史の発言推移から、「生まれたときから摂理と原理をしっていた」という結論はどこからも見いだすことは不可能です!
■『初臨の独り娘』対策ポイント①
韓鶴子女史は、韓鶴子女史は文氏より自らの韓氏を誇る主管性転倒と傲慢の罪を犯してはいけなかった!
■説明02
韓鶴子総裁は、2000年代から始まり、基元節以後の講話においては特に顕著に、自らの韓氏氏族が、韓民族との関連において神から選ばれ聖別された特別な選民であることを主張しはじめます。
しかし、この主張も「真の父母神学(独生女論)」の正統性を補強するための教義創作の一環ですが、自ら語った過去の御言と文鮮明師の反証御言が存在します。
■01)自ら日本の兵庫で語った講話で「妻として嫁ぎ先の戒めを語る」
■結論:上記の韓鶴子女史の御言は、自らの韓氏を誇る主張とは真逆の戒めを語った内容です。
■02)文鮮明師の反証御言
■結論:上記の御言は、2012年に文鮮明師が韓鶴子女史に向けて語られた叱責の御言です。
■『初臨の独り娘』対策ポイント③
1960年の御聖婚は、再臨主文鮮明師が堕落圏から韓鶴子女史を選び挙行された小羊の婚苑である。
■説明03
韓鶴子総裁は、「1960年の聖婚式(小羊の婚苑)は、自ら(初臨独生女)が、文鮮明師を再臨主候補者として選び、血統を転換してあげた聖婚式である」という主張をはじめます。
この教義ほど、文鮮明師の解明された『統一原理』の復帰摂理教義と鋭く対立する背信教義は存在しません。
このデタラメな協議内容に対しても、もちろん文鮮明師の反証御言がございます。
最初に「独生女論テーゼ」を示し、その「反証結論」⇒「文鮮明師反証御言」という流れで説明します。
■対策ポイント③に該当する「独生女論」第三テーゼの内容
■「独生女論」第三テーゼ
韓鶴子独生女が多くのメシヤ使命者の一人だった創始者を選択し、結婚してあげることで原罪を復帰してあげた。創始者が韓鶴子独生女に会う前に崔先吉と結婚したのは誤りだった。これは創始者の堕落行為であり尻尾である。それで天は創始者に共産政権の北朝鮮に行けと命令し、興南で監獄暮らしをさせ、み言葉を探し出すことで再臨主の資格を備えるようにした。
■「独生女論」第三テーゼに対する「反証結論」は以下となります。
■01)「韓鶴子女史が文鮮明師を選んで聖婚した」に対する文鮮明師の反証御言
■結論:文鮮明師が第三の母として1960年に、当時の要件を満たした韓鶴子女史を真の母候補者として選んだことが分かります。
■02)「崔先吉と結婚したのは堕落行為だった」に対する文鮮明師反証御言
■結論:崔先吉女史は、キリスト教復帰の使命を持った篤信なキリスト教徒の女性でした。その聖婚は霊界からの指示でおこなった摂理的内容であることは疑うことはできません。
■03)「天は堕落の清算に北に行かせた」に対する文鮮明師の反証御言
■結論:神は北朝鮮でキリスト教復帰の最後の摂理を文鮮明師に命じ、そのキリスト教がその使命を失敗したことによって、興南監獄でその失敗を蕩減し、世界基督教統一神霊協会設立の基台を準備する必要がありました。
以上、韓鶴子総裁が「文鮮明師を選び聖婚してあげ完成させた」とする「真の父母神学(独生女論)」が、いかに荒唐無稽にして傲慢不遜なる教説であるかが、お分かりになったことと信じます。
血統転換における復帰摂理観が真逆な「真の父母神学(独生女論)」が、統一原理の補完理論であることは偽りですし、まともな「原理講義」など絶対にできないわけです。
■『初臨の独り娘』対策ポイント④
文鮮明師が語った、韓鶴子女史の3%責任未完遂問題を解明する。
■説明04
家庭連合と韓鶴子女史がその存在を絶対に認めないみ言がございます。それが、韓鶴子女史の「真の母としての3%責任未完遂問題」です。
この内容は、韓鶴子総裁が基元節以降に創作した「真の父母神学(独生女論)」を根本から覆すことができる基軸内容となります。
■最初に、文鮮明師の「3%責任未完遂問題」重要聖句を以下に見ていきます。
■真の母としての「3%責任未完遂問題」の解説
01)2001年の「神様王権即位式」の奉献勝利は、文鮮明師の第三アダムとしての勝利を確定させる歴史上もっとも偉大な勝利奉献でした。
02)「神様王権即位式」のための最も重要な勝利が、1989年8月31日 「八定式」制定(米国・アラスカ)です。
03)この内容は、「縦的八段階(僕の僕・僕・養子・庶子・実子・母・父母・神」と「横的八段階(個人・家庭・氏族・民族・国家・世界・天宙・神)」を勝利奉献する内容です。
04)文鮮明師の横的八段階勝利は、祝福家庭編成(3弟子から始まり天宙的段階まで)の勝利奉献であることが分かります。(祝福家庭は、文鮮明師が第三アダムとして絶対的な勝利を確定させるための条件祝福であったわけです。)
05)文鮮明師が韓鶴子女史に願われたのは、「縦的八段階」です。なぜなら、上記御言からも理解できるように、韓鶴子女史には断食も伝道も願われておらず、「横的八段階」は免責になっているからです。
06)韓鶴子女史が勝利しなければならなかった「縦的八段階」とは、「僕の僕」から「神の夫人」までの「心情の八段階完成」であることが分かります。(「神の夫人」という言葉がこの問題を解くキーワードです)
07)さらに、2001年「神様王権即位式」奉献勝利が、文鮮明師の第三アダム(天宙的第一祝福)としての勝利であるとするならば、2013年に予定されていた「基元節」は、韓鶴子女史が「縦的八段階」を100%勝利した基台の上で挙行されるべき「完成級真の御父母様聖婚式」(天宙的第二祝福)だったわけです。
■「真の母3%責任未完遂問題」を裏付ける「基元節」前の動き
01)文鮮明師の韓鶴子女史に対する叱責の御言(2009年7月12日)
お母様がどうして「神様の夫人の位置」に立てるのか。
02)韓鶴子女史が金孝南訓母司式の「ある神との結婚式」挙行に対する、お父様の叱責の御言(2012年1月12日)
金孝南訓母が司式の「ある神との結婚式」という不可解な行事も、「真の母として勝利しなければならない3%未完遂問題」の縦的八段階最終段階である「神の夫人の位置に韓鶴子女史をつけるための未遂事件」と理解すれば、すべての謎が解けます。しかし、金孝南訓母が企てた「神との結婚式」は文鮮明師から完全否定され、叱責されたのであります。
03)条件的式典勝利が「3%未完遂問題」の本質問題ではありません。
この命題は以下の式典が文鮮明師の指示で取り止めになったことで分かります。
①2011年金婚式における「韓鶴子女史と神様の結婚式」
②2012年1月23日に企画されていた「神様の結婚式であり完成級の天地人真の父母様の結婚式」
04)韓鶴子女史が文鮮明師の御言改竄指示事件(2012年4月)
韓鶴子女史は金孝律氏と共にするの成和社を訪れ、2012年版「文鮮明先生御言選集」22巻の改竄を指示します(*韓鶴子女史の文鮮明師に対する背信確定案件です)。
05)文鮮明師最後の講演での重要発言(2012年7月16日)
韓国・清心平和ワールドセンターで開催された「アベル女性UN創設大会」で文鮮明師が講演文朗読中に突然「オモニは私が育てたよ。オモニはいない。文鮮明師の妻の位置はいません。」と発言。
⇒韓鶴子女史の「真の母3%責任未完遂」を証明した発言です。
06)韓鶴子総裁が主管した「基元節」の意味
基元節は本来、「真の父母の完成期聖婚式」(天宙的第二祝福の勝利)でありました。この式典挙行の条件が「真の母3%責任完遂(神の夫人)」であったことは、これまで検証してきた経緯から明らかです。
■韓鶴子総裁が主管した「基元節」は勝利奉献できたのでしょうか?
基元節は本来、「真の父母の完成期聖婚式」でした。この式典挙行の条件が「真の母3%(神の夫人)責任完遂」勝利でした。
ところが、文鮮明師の天宙聖和式をはさみ、韓鶴子総裁が「真の母3%(神の夫人)責任完遂」を勝利できなかったことは明らかで、結果的に「基元節」式典は、本来の目的において勝利奉献できなかったのです。
結論:家庭連合主催「基元節」は「初臨独生女」の就任式典となり、「偽りの基元節」となりました。
■文鮮明師が鶴子総裁に示した「真の母完成期限」はいつだったのか?
以下のみ言は文亨進二代王様の説教からです。
上記説教から、文鮮明師が天正宮訓読会で示した完成期限は、2013年6月13日であり、「基元節」から5ヶ月後であったことが理解できます。
この御言をどのように理解したらいいのでしょうか。
本来の完成の期限は、2013年1月13日の基元節までであったはずです。
この解明は次の重要ポイントでおこないます。
■『初臨の独り娘』対策ポイント⑤
韓鶴子女史は天法(統一原理)を破棄、夫の伝統を破壊し、王権を血統継承者から簒奪(さんだつ)してはいけなかった。
■説明05
2013年1月13日の「基元節」奉献以降、韓鶴子総裁は、金振春教授に「独生女論」を構築させ、着々と自らの「初臨独生女(女メシヤ)」の神学的基盤を固め、王国統治体制を加速させます。
■それが次の「独生女論」第八テーゼに集約されています。
■「独生女論」第八テーゼ
独生女は天の母の実体であり、天一国時代の中心である天一国万王の王である。
■この第八テーゼに対する反証結論は以下であります。
■韓鶴子女史の「真の母の完成(神の夫人)」基準をどう理解するべきか。
01)この解明の鍵は、文鮮明師の第三アダムの勝利奉献が「縦的八段階」と「横的八段階」であったのに対し、韓鶴子女史の完成基準が「縦的八段階(心情の八段階)」であり、「横的八段階」は求められていないことです。
02)韓鶴子総裁の縦的八段階を解明するために「家庭的四位基台」を以下に図に示します。
03)韓鶴子女史は、家庭的四位基台図から判断すれば、①最初に神の天法(統一原理)を守護しなければならず、②夫である文鮮明師に絶対信仰・絶対愛・絶対服従(烈の道理)を果たさなければならず、③文鮮明師が王の裁定で定めた血統相続者であられる文亨進二代王が「王権継承」「血統相続(祝福権)」「真の父母代身者」としての位置に速やかに立つことができるように母子協助しなければならなかったのです。
04)韓鶴子女史が式典奉献ではなく、心情基準において上記基準を満たした時、文鮮明師が定めた「真の母の神の夫人」としての完成基準を勝利奉献したのです。
■韓鶴子女史の「真の母の完成(神の夫人)」基準の期限がなぜ、基元節の5ヶ月後であったのか。
01)文鮮明師の天宙聖和式後に挙行された「基元節」は、韓鶴子女史が「真の母の完成(神の夫人)」基準を満たせず、偽りの基元節になってしまいました。
02)ただ、その式典(基元節)後に5ヶ月の完成基準の猶予がなぜあったのかという問題です。その問題を解く鍵は、文亨進様を「王権継承者」として認め、「血統相続権(祝福権)」を与え、文亨進様ヨナ様ご夫妻を、「真の父母代身者」としてお迎えすることができれば、「基元節」の未完遂の失敗を清算し、韓鶴子女史が、勝利した真の母としての使命を完遂する可能性が残されていたからです。
03)ところが、結果的に韓鶴子女史は、自らを「女性メシヤ」の位置に立て、文亨進様・文国進様の「二人の証人(ヨハネの黙示録11章)」を荒野に放追してしまう罪を犯し、自ら完成の道を閉ざしてしまいます。
■サタンの三大試練に屈し、王権を簒奪(さんだつ)してしまった韓鶴子女史
01)サタンの三大試練の第一は「岩をパンにかえよ」です。
これは「キリストのみ言(原理)を捨て、世俗的価値観で生きなさい」ということです。実際、韓鶴子女史は神の天法である「統一原理」を捨て、自分本意の「真の父母神学(独生女論)」を打ち立て、キリストのみ言の伝統(天法)を破壊してしまいました。
02)サタンの三大試練の第二は「宮の頂上から下へ飛び降りよ」です。
これは韓鶴子女史が「真の母」の位置を手放して、堕落人間の位置に戻るならば、サタンが王宮と聖地を主管することを意味します。実際、韓鶴子女史は、基元節以後に「真の母」完成の道を捨て、自らを「初臨独生女(女メシヤ)」と偽り、文鮮明師の伝統をことごとく破壊、さらに自らの位置を再臨主文鮮明師の上におき、主管性転倒の罪を犯してしまいます。(絶対信仰・絶対愛・絶対服従の放棄)
03)サタンの三大試練の第三は「もしひれ伏して私を拝むならこの世の栄華をみなあなたにあげましょう」である。
実際、韓鶴子女史は、信徒の献金をすべてサタンの王宮建築に注ぎ込み、この世の富を清平聖地にかき集め、天一国の王権と祝福権を簒奪し、自らを女性メシヤの位置につけ、結果的に現時点において、人類救済の道を閉ざしてしまったのです。
■おわりに
家庭連合の「真の父母神学(独生女論)」の顕著な特徴は、「真の父母は一代かぎり」を強調し、王権継承問題、血統相続問題、真の父母代身者問題を一切触れないことです。
これは、たいへんな片手落ちの似非神学体系でありまして、文鮮明師が神様王権即位式の御言で血統問題の重要性を何度も語られたことに背反しており、韓鶴子総裁が、永久に「初臨独生女」として宮殿の額に納まり、万民から崇められ続けることが最終目的だからです。
天一国の民の安寧や、王権継承・血統相続・真の父母代身者については、天一国憲法に定めているように、天一国最高委員会の選挙で決め、サタンの餌食に差し出してしまったのです。
最後までお付き合いいただいた、成約聖徒の皆様に、神と真の御父母様、三大王権の限りなき恵みと祝福あらんことを祈ります。
祈り。アージュ!
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●文亨進様説教集 『沈黙を破って』
基元節前後の成約摂理史の混乱期の真実を語った、成約聖徒必読の一級資料です!
●成約聖徒のためのヨハネの黙示録解説
なぜ今「宗教法人解散命令請求」なのかの理由が分かります。
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