「真の父母」という名称ほど、成約聖徒を惑わす名称はないのかもしれない。
●はじめに
世界基督教統一神霊協会(統一教会)の歴史的な貢献の一つが、「真の父母」概念を提示したことにある。
ところが、今、その「真の父母」概念がサタンに侵害され、風前の灯火(ともしび)状態にある。なぜなら、真のお父様の聖和前と聖和後では、「真の父母」「真の御父母様」を意味する使用方法が180度真逆に反転してしまったからである。
今回はこの「真の父母」概念の正しい意味を解明したい。
はじめに以下の一枚のパネルを示す。
■解明01
統一教会時代からの「神学概念」として
●創世記第一章 人間始祖の創造
26神はまた言われた、「われわれのかたちに、われわれにかたどって人を造り、これに海の魚と、空の鳥と、家畜と、地のすべての獣と、地のすべての這うものとを治めさせよう」。 27神は自分のかたちに人を創造された。すなわち、神のかたちに創造し、男と女とに創造された。
●人類始祖アダムとエバの堕落(創世記・3章)
1さて主なる神が造られた野の生き物のうちで、へびが最も狡猾であった。へびは女に言った、「園にあるどの木からも取って食べるなと、ほんとうに神が言われたのですか」。 2女はへびに言った、「わたしたちは園の木の実を食べることは許されていますが、 3ただ園の中央にある木の実については、これを取って食べるな、これに触れるな、死んではいけないからと、神は言われました」。 4へびは女に言った、「あなたがたは決して死ぬことはないでしょう。 5それを食べると、あなたがたの目が開け、神のように善悪を知る者となることを、神は知っておられるのです」。 6女がその木を見ると、それは食べるに良く、目には美しく、賢くなるには好ましいと思われたから、その実を取って食べ、また共にいた夫にも与えたので、彼も食べた。 7すると、ふたりの目が開け、自分たちの裸であることがわかったので、いちじくの葉をつづり合わせて、腰に巻いた。
上記の「堕落した人類始祖アダムとエバ」の対置概念として、創造本然の「真の父母」という神学的用語が使用されるようになったのである。
■解明02
統一教会時代からの「文鮮明師に対する呼称」として
統一教会時代の『文鮮明先生御言選集』等の御言に登場する「真の父母」「真の御父母様」の用語は、文鮮明師単独を指す呼称であることが圧倒的に多い。
なぜなら統一教会における「神」「天の父母(神学的用語として)」の対概念は「再臨主」「真の父母」だからである。
したがって、統一教会の歴史の中では、文鮮明師単独を指して「真の父母」の呼称で、呼ばれてきたことを知る必要がある。
ここで留意すべきことは、キリストや再臨主という救世主を示す用語は男性格でなければならず、そこに女性概念は含まれていないという事実である。これは女性差別ではない。復帰の公式的見解として、男性格のキリストから救いは創始されなければならないからである。
問題は、天の父母様聖会において、この時代の「真の父母」(文鮮明師単独を示す呼称)を神学概念としての「初臨独生女」を補強するために引用してしまう場合である。このケースではまったくの誤使用となってしまう。
■解明03
統一教会時代「文鮮明師・韓鶴子女史御夫妻」に対する呼称として
「真の御父母様」という用語は、1960年の御聖婚式以後の「文鮮明師・韓鶴子女史御夫妻」に対する呼称であるという認識が一般的である。
ここで留意すべき点は、統一教会時代の「真の父母」概念は、再臨主による堕落世界からのエバの召命ということに尽きる。あくまでも「基元節(完成級の真の御父母様聖婚式)」奉献勝利までは、母は完成しておらず新婦候補者に過ぎないのである。
天の父母様聖会が主張する「男性メシヤ+女性メシヤ」という「二元論メシヤ救済観」は、統一教会時代には一切存在しないことを強調しておきたい。
■解明04(サタン侵害時代)
天の父母様聖会時代「初臨独生女(単独)」に対する呼称として
「天の父母様聖会」は、「真の父母」という用語を、明らかに「初臨独生女(単独)」の権威づけのために利用している。
「天一国憲法」にある「真の御父母様」の使用などは、その例である。
この「初臨独生女」を前提とした「真の御父母様」の呼称使用は、非原理的であり許されるものではない。
■解明05(サタン侵害時代)
天の父母様聖会時代「再臨主と初臨独生女」御夫妻に対する呼称として
韓国の元老会は、「真の父母一体論」で、「天界の文鮮明師」と「地上の初臨独生女・韓鶴子女史」は完全一体と主張している。
もちろん完全一体などではない。
天界の文鮮明師は、「独生女論」など認めておらず、「天の父母様聖会」に臨在することはないからである。なぜなら、「統一原理」が唯一普遍の真理体系だからである!
文鮮明師は天界で、韓鶴子女史の発表した「独生女論」を知り悔い改めたのだろうか?
とんでもない!
天界で韓鶴子女史のあるまじき背信をしり、激怒したのである。
天の父母様聖会は恥をしらなければならない!
そもそも天の父母様聖会は、再臨主文鮮明師の呼称として使用されるべき「真の御父母様」という尊称を、非原理的な「独生女(女メシヤ)」に使用している。
とんでもない信仰的背信行為を一般信徒に押しつけ、生命の道を謝絶しているのである!
アーメン。アージュ!
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