●はじめに
2001年1月13日文鮮明師の【神様王権即位式】挙行奉献勝利によって、【天一国】の礎は築かれた。その後、式典を締めくくる億万歳が「神様王権樹立勝利億万歳!万王の王天地人真の御父母様億万歳!天一国創建億万歳!」という定式に統一された。
祝福家庭が意識するしないに関わりなく、神を主権者として韓国清平聖地を領土、祝福家庭を天一国国民とする神の王国は創建されたのである。そこで、文鮮明師を初代王としてその後継者が直系子女様の中から選任されねばならないのは当然の道理といえる。
今回は王権継承者にテーマを絞り、【家庭連合(天の父母様聖会)】【家庭平和協会(郭グループ)】【世界平和統一聖殿(サンクチュアリ協会)】それぞれの後継者に対する要件を比較検討する。
尚、比較検討する上での基準は以下の三つとする。
01)王の裁定
02)純潔な血統
03)主の家庭編成
●第一の視点(王の裁定)
日本において天皇の後継者を定める法律が『皇室典範』である。王室が維持されている世界の国々では、呼び名は違えど後継者選定のルールが法律で定められている。代表的な法律は、直系男系男子の中の長子選定である。さらに継承親族内に男子不在の場合には、直系女子にまで範囲を広げ選任すると定めている場合が多い。
一方、天一国の選任方法は、「父子協助時代」に文鮮明師が後継者を自ら選任したように法律によらず「王の裁定」となる。
●01)【家庭連合(天の父母様聖会)】の場合
⇒文鮮明師による選任(王の裁定)なし
家庭連合(天の父母様聖会)では、長子・文孝進様の直系圏が後継者(中心者)とされる。「孝情フェスティバル」等の「孝情」という文字は、「孝進」の孝の文字をとり、血統後継者であることを信徒に認知普及化する思惑があると思われる。
結論として、文鮮明師が生前に文孝進様を後継者に選任したとされる御言は存在しない。その決定は、韓鶴子総裁が「独生女」宣布後の独自の決定に基づいている。
●02)【家庭平和協会(郭グループ)】の場合
⇒文鮮明師による選任(王の裁定)なし
家庭平和協会(郭グループ)において、後継者とされるのは、もちろん三男・文顕進様である。1998年7月には世界平和統一家庭連合世界副会長にも選任され、文鮮明師の後継者筆頭と一般信徒にまで認知されていた。ところが、2004年5月の文信俊様聖誕を転換点として潮目がかわってしまった。2008年4月には文亨進様が世界平和家庭連合世界会長に選任されている。
●神山会長が真のお父様に顕進様について進言された際に、お父様からの回答
『顕進は過ぎたもの』下記の動画を参照ください。↓
●03)【世界平和統一聖殿(サンクチュアリ協会)】の場合
⇒文鮮明師による選任(王の裁定)あり
①文鮮明師は2008年4月16日天正宮訓読会にて、文亨進様が後継者であることを明言しました。
②真のお父様宣布文(代身者・相続者は文亨進である。その他の人は異端者・爆破者)
以下に全文を掲載します↓
『万王の王はお一人の神様、真の父母様もお一人の父母、万世帯の民も一つの血統の国民であり、一つの天国の子女である。天宙平和統一本部も絶対唯一の本部だ。その代身者。相続者は文亨進である。その外の人は、異端者・爆破者である。以上の内容は、真の父母様の宣言文である 文鮮明印』(2010・6・5)
●第二の視点(純潔な血統)
●01)【家庭連合(天の父母様聖会)】の場合
⇒問題あり
長男・文孝進様の場合、最初の妻、洪蘭淑女史が米国で出版した『IN THE SHADOW OF THE MOONS』という書籍があり、その中に残念ながら文孝進様がマンハッタンセンター社員(食口)との不倫を認める内容が登場します。
米国にいらした先輩家庭(777双)にこの事実をお聞きしたら、米国教会の礼拝で孝進様がコンフェッションで告白したことから、皆事実を知っており周知のことのようでした。またその先輩家庭の方は、メシヤにはすべてを許す権能があるとも語っておられました。
ここで問題点を整理しますと、再臨主による個人的な罪の赦しと、文鮮明師の血統後継者選定問題とは明らかにその次元が異なることです。
人類始祖の血統逸脱問題解決のために6000年聖書歴史が必要であったことから判断して、新たな第三アダムとしての人類始祖の血統となるメシヤの血統相続者が明らかな血統逸脱問題が存在した家系となると、王国統治の権威が失墜し、崩壊してしまうことは不可避であると思われます。
●02)【家庭平和協会(郭グループ)】の場合
⇒不明
三男・文顕進様の場合、いろいろな憶測があるようですが、不明です。
●03)【世界平和統一聖殿(サンクチュアリ協会)】の場合
⇒問題なし
●文鮮明師による御言
『私が息子娘を愛せなかったので、今、孫を愛しているというのです。それが末っ子の息子です。一人しか残っていません。亨進しか残っていないのです。皆、ひっかかっていくかもしれない立場にいるのです。』(文鮮明先生御言選集489巻37頁)
●第三の視点(主の家庭編成)
●01)【家庭連合(天の父母様聖会)】の場合
⇒不明
文孝進様の二番目の妻(ヨナ様)の長男(三世圏)が血統後継者(中心者)とされますが、まだ祝福聖婚したばかりのようですから、今後どのような家庭編成となるかは不明です。
●02)【家庭平和協会(郭グループ)】の場合
⇒三男・文顕進様の御家庭がどのような家庭であるかは不明
家庭平和協会に所属していた方にお聞きしましたが、顕進様の御家庭の情報はほとんど極秘情報で流れてこないそうです。サンクチュアリ協会が、信徒間の議論がLINEで公開され(良いにしろ悪いにしろ)ており、礼拝や大会情報がインターネットやYOUTUBEで公開されているのとは随分状況が違うようです。
●03)【世界平和統一聖殿(サンクチュアリ協会)】の場合
⇒5人(4男1女)の御子女さま全員が三世圏祝福聖婚されました。
米国ペンシルベニヤの鉄の杖フェスティバルで記念写真を撮られる文亨進様ヨナ様御夫妻と直系御子女様の家族
●おわりに
天一国王権継承問題を総括したいと思います。
第一の論点である「王の裁定」は、文鮮明師から明らかな後継者として指名を受けたのは、七男・文亨進様のみです。
ただし、三男・文顕進様は、韓鶴子女史が文國進様と文亨進様に加担し自分を貶めたと主張しておりますし、文鮮明師が高齢のために判断能力を喪失していたと、両面での主張を続けております。
第二の論点である「純潔なる血統」は、長男・文孝進様の血統を主の血統とするのは、あまりにも大きな問題があります。王権の権威の源は神の血統であるか否かです。血統問題の権威が失墜しますと、その組織は急速に崩壊してしまいます。
第三の論点である「主の家庭編成」は、米国であえて、直系子女様を公教育に委ねることなく、教会学校を主体に聖書を中心に信仰教育をされてこられた文亨進様ヨナ様御夫妻の直系子女教育に捧げた精誠に頭が下がります。
文鮮明師の直系御子女様が主の家庭編成に課題を残しましたが、二代王の直系御子女様が三世圏祝福家庭を無事に編成できたことこそが、これからの主の家庭における王権相続者の最大の勝利奉献であり、血統相続者の実体的な証明なのです。
結論として、七男・文亨進様こそが文鮮明師の王権相続者であることに、私は微塵(みじん)も疑う余地がないと確信するものです。
祈り。アージュ!
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