●はじめに
成約聖徒の皆様が、サンクチュアリ協会(世界平和統一聖殿)を評価するうえで、理解が困難なこととして「教会で銃器を携帯した式典」を挙げるかもしれません。
しかし、驚きの報道が過半とはいえ、2018年2月28日に米国ペンシルベニア本部教会で挙行された「生命の書入籍祝福式」の様子は、欧米キリスト教圏の主要メディアで、数多く取りあげられました。
今回は、銃の所持と平和軍平和警察について、摂理史と文鮮明師が語った御言を中心に解明してまいります。
日本の食口は、米国の食口と違い、銃器所持に対する考え方が大きく異なります。最初に文化的背景の解説から理解の糸口を探って行きたいと思います。
■第一の視点
日本人の「銃所持=悪」という文化的固定概念の克服
●まずは、日本人の過半が抱いている「銃所有=悪}という固定概念をクリアするために、以下の二つの「YOUTUBE動画」を御覧いただきたい。
①【市民の銃所有は自己防衛の権利】
②【犯罪予防のための市民の銃所有】
もちろん、米国においても、銃所持を非合法化しようとする政治的活動は、リベラル政党である「民主党」から提起されているのが実情です。もちろん共和党のトランプ大統領は、銃所持推進の立場なのです。
■第二の視点
「ヨハネの黙示録」と「神学的解釈」からの理解
「鉄の杖」という聖句を、統一原理(原理講論)においては、「神の御言」と解釈しています。文亨進様の説教等から理解すれば、世界平和統一聖殿では、この解釈から一段階すすんで、性相的解釈としては【神の御言】、形状的解釈としては【銃器】と理解しているのです。
聖書(ヨハネの黙示録)には三度【鉄の杖】という聖句が登場します。
■第一の【鉄の杖】⇒2章27節
『 26勝利を得る者、わたしのわざを最後まで持ち続ける者には、諸国民を支配する権威を授ける。 27彼は鉄のつえをもって、ちょうど土の器を砕くように、彼らを治めるであろう。それは、わたし自身が父から権威を受けて治めるのと同様である。 28わたしはまた、彼に明けの明星を与える。』(黙示録2章26節~28節)
●解説:黙示録2章に登場する「彼」は、再臨主文鮮明師を示す。
■第二の【鉄の杖】⇒12章5節
『 5女は男の子を産んだが、彼は鉄のつえをもってすべての国民を治めるべき者である。この子は、神のみもとに、その御座のところに、引き上げられた。 6女は荒野へ逃げて行った。そこには、彼女が千二百六十日のあいだ養われるように、神の用意された場所があった。』(黙示録12章5節~6節)
●解説:黙示録12章の女は、真の母となられる「姜賢實女史」を示し、「彼」は文亨進二代王を示す。
■第三の【鉄の杖】⇒19章15節
『11またわたしが見ていると、天が開かれ、見よ、そこに白い馬がいた。それに乗っているかたは、「忠実で真実な者」と呼ばれ、義によってさばき、また、戦うかたである。 12その目は燃える炎であり、その頭には多くの冠があった。また、彼以外にはだれも知らない名がその身にしるされていた。 13彼は血染めの衣をまとい、その名は「神の言」と呼ばれた。 14そして、天の軍勢が、純白で、汚れのない麻布の衣を着て、白い馬に乗り、彼に従った。 15その口からは、諸国民を打つために、鋭いつるぎが出ていた。彼は、鉄のつえをもって諸国民を治め、また、全能者なる神の激しい怒りの酒ぶねを踏む。 16その着物にも、そのももにも、「王の王、主の主」という名がしるされていた。 』(黙示録19章11節~16節)
●解説:黙示録19章の「彼」は、文信俊三代王を示す。
実際の摂理歴史の中で、文鮮明師も統一グループの経済活動における最初の取り組みが「空気銃の製造」であったことはよく知られるています。共産党の暴力革命路線に対する対抗策として、日本においても1970年代に全国に多くの銃砲店が設置され、反共ネットワークが構築されたのです。
●文鮮明師の御言 空気銃生産(一九五八、仁川の朱安工場から出発)
朱安に工場を造らせました。その時は工場に何もなかったのです。助手が一人いて、それからあの挟む道具が何ですか。バイス(万力)でしょう。そのバイスが一つあつて、それ以外には刃物数個と、のこぎり、かんな、それしかないのです。それは今のお金にすれば、大体一万五千ウオンあれば買えるものでしょう。それが銃工場の起源です。
それでおよそ七年間は常に投資しました。お金がかかりました。約三年前に初めて市場を相手に販売する基準にまで至りました。この期間はどのような期間だったでしょうか。私たちがこれを製作するにおいて、どのような分野にミスが生じたか研究する期間でした。専門分野において、故障するところを完全に把握しないまま大量生産し、それが失敗した場合、莫大な損害を被ってしまうのです。そのような専門分野に該当する部署を、私たちが完全に把握するまで約七年かかりました。こうして、約七年過ぎて一昨年から、大量生産しても間違いないという自信をもってやり始めているのです。
このように十年の歴史を経て、銃を造り始めたのです。この期間、食口たちもみな、「何で銃を造るの。銃を造って鳥を殺そうとするなんて。何でそんなことするの」と言ったのです。みんなでこそこそと議論を交わしたのです。集まってはひそひそ話をたくさんしたのです。
今となっては、これが企業化され、韓国においては、特許製品に成功した会社として一番もしくは二番に選ばれるようになったのです。そのように発展させてきたのです。現在皆さんは外で銃を売っていますが、この銃というものは本当に気の利いた物です。時代の気風にふさわしい物なのです。韓国は反共国家だからです。北韓では共産党を中心として軍事訓練をして下りてくる時局にあります。このような実情の中、韓国にいる為政者たちは、共産世界の脅威を、将来再び北韓が南侵するかもしれない脅威を感じる瞬間に置かれているというのです。
このような時期であることを考えた時、今後政府を背景にすれば、これを無制限に発展させることができるというのです。そのような背景を私たちがもっているのです。現在そのような立場にあります。それでそのような内外の与件を中心として、今後反共講義をして訓練し、先生がしっかりと構想して、ある一時を望みながら今歩んでいるのです。(真の御父母様の生涯路程第5巻・395~396頁)
■第三の視点
●文鮮明師の御言①【善の銃と悪の銃の違い】
『神様がサタンの軍隊を見たとき、ソ連の軍隊が堂々としているのを見たとき、一度軍隊を持ってみたいと思うでしょうか、思わないでしょうか? あのヒトラーの軍隊や「SS(エスエス親衛隊)」の隊員たちはどれほど強かったでしょうか? サタン側にあったその軍隊を神様が見たとき、「ああ、私にもあれ以上の強くて善なる軍隊があればよい」と考えたでしょうか、考えなかったでしょうか?(「考えられました」)。
そうだとすれば、神様も銃が必要だということですが、神様に銃が必要ですか? 銃の中にも、善の銃があり、悪の銃があるということです。そうではないですか? アメリカの警察は銃を持って歩きますが、それは善の銃ですか、悪の銃ですか? (「善の銃です」)。なぜ善の銃なのかというと、全体を保護するためのものだからです。ライオンの群れがいるところに行くときは、銃が「グッド・ガン (good gun)」になるのです。保護するときは「グッド・ガン」になります。保護のために使うのは「グッド・ガン」です。(中略)ですから、いつでも善悪の観をはっきりと知らなければなりません。善悪というものは、国と世界を対象として語る言葉であって、個人個人を対象として語る言葉ではないことを知らなければなりません。天はそのように見るのです。霊界と肉界を保護するためには、これに妨害となるものは、何であれ除去するのが善だということです。
それでは、神様は、統一教会の信徒たちも、世界の強力な軍隊のように訓練させればよいと考えるでしょうか、考えないでしょうか?(「お考えになります」)。ですから、その最強の軍隊を持って世界を建設すれば、どれほど喜ばれるでしょうか?』(文鮮明先生御言選集124-202,1983.2.15)
●文鮮明師の御言②【お父様の指示による文國進様の銃開発】
『中国のマフィアや日本のマフィア、アメリカのマフィア、韓国のマフィアなど世界中のマフィアは、女性たちが歩いていると、(拉致して)売り飛ばすのです。「どこどこの長官夫人がいくらいくらだが、あなたは(この女性を)いくらいくらで買いなさい」とこのようにしているのです。ですから、むやみに出歩いてはいけないというのです。そのように危険千万なので、國進がピストルをつくりました。ピストルとして世界で一番小さいのです。両手で持てば、銃の先が見えません。私が指示したのです。私が「つくりなさい」と言って一生懸命につくりました。なぜでしょうか? 女性を解放しなければならないからです。』(文鮮明先生御言選集505-299,2005.8.27)
●文鮮明師の御言③【平和軍・平和警察に対する御言】
【平和警察は赤血球・平和軍は白血球】
『「平和警察」は体の赤血球であり、「平和軍」は体の白血球だということです。 それがなければ、 統一教会の祝福家庭とその子どもたちに対して、サタン世界がありとあらゆることができるというのです。子どもたちの中に天才的な子どもたちが大勢います。ハンサムで美人です。それを保護しなければなりません。そして、「平和警察」と「平和軍」があれば、どこかの悪徳な独裁者も、統一教会の風習を思い通りに叩くことができません。すべて防御してしまうのです。そのような意味で「平和警察」と「平和軍」が必要です。』(文鮮明先生御言選集513-120,2005.12.27)
【保安措置として平和警察・平和軍が必要だ】
『神様も、エデンの園で自分の家庭に対して保安措置ができませんでした。なぜ天使長一人に任せておくのですか。三つか四つの小隊や三天使に任せ、15、6間ずつ守らせれば、交代でするので、堕落の思いができますか? 保安措置ができなかったということです。その保安措置として、レバレンド・ムーンは、「祝福家庭と祝福の息子、娘に対する保安措置のために「平和警察が必要だ」と言っているのです。「嫌だ」と言う人は1人もいないでしょう。
では、「平和軍」とは何ですか? 家庭にいる天使長が、地震が起こることや津波が来ることを予想し、暴風雨が吹きつけてくる兆候があれば、逐一アダム家庭に知らせてあげることができる、このような保安措置を、天使長を信じて行うことができませんでした。その保安措置が「平和軍」です! それは何かというと、保安措置なので、人間においては、赤血球と白血球と同様の作用をすることによって平和を扶助するのです。家庭を破綻させ、国を破綻させて国を奪い取る、そのようなものではないことを知りなさいというのです。』(文鮮明先生御言選集513-306,2006.1.1)
●おわりに
文亨進様が説教の中で語った「鉄の杖(銃器所持)」に対する御言は、それだけで全集が編集できるだけの膨大な御言が存在します。
ただし今回は【世界平和統一聖殿(サンクチュアリ協会)】を取り巻く、鉄の杖(銃所持)に対する偏見を是正していただく目的で、YOUTUBE動画と、お父様の御言を中心に解説いたしました。
この動画と文鮮明師の御言をお読みいただければ、家庭連合の教職者が「サンクチュアリ協会は銃所持を推進する危険な団体だ!」とか、「文亨進様は教会に銃を持込み気が狂ってしまった!」などという言説が、いかに的外れなものであるかを理解していただける端緒になると信じます。
イエス様当時も、パリサイ人や律法学者は、自分たちの権威と地位を維持するために、イエス教団にたいするあらぬ風評を流布しましたし、イエス様とその教団を葬り去ろうと画策したことは、福音書の中に記録されています。
真のお父様も、『姦淫の風評が立つ所こそ真実の教会だ!』と語られました。
ちょっとそれとは視点が違いますが、『銃所持をしている気違い教会だ!』と風評があり、大きな注目を集めているるサンクチュアリ協会は、それだけで、全世界のキリスト教会から注目を集める教会です。
この教会にこそ、神と真の御父母様の中心的なみ旨があると私は信じています!
祈り。アージュ!
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●文亨進様説教集 『沈黙を破って』
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●成約聖徒のためのヨハネの黙示録解説
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