に公式的に言及した特別な説教内容となりました。
■はじめに
【六マリヤ】と聞くと、殆どの日本食口は、朴正華氏の著書『六マリヤの悲劇』を連想すると思います。実際、この著書のおかげで【六マリヤ】という用語が食口のあいだにも定着・浸透したわけです。
ところが、『六マリヤの悲劇』のちょうど二年後に出版された、世界日報社の『私は裏切り者』で、朴正華氏は、文鮮明師に関連するセックススキャンダルを全面的に否定し、【六マリヤ】の存在自体も否定します(ただし、実際問題として朴正華氏が六マリアについて文師から説明を受けたのは事実なわけです。)
さて、世界日報社の石井社長が主管して出版された本には、日本統一教会(当時)の思惑が色濃く反映されていると理解できます。それは次の三点です。
■第一の視点:マスコミや反対派対策のために文師の女性問題は完全否定とする。
■第二の視点:統一教会食口(とりわけ婦人)が、文師の女性問題で躓(つまず)かないための予防線を張る必要がある。
■第三の視点:【六マリヤ論】を統一教会信徒に公開説明する時期にまだ来ていない。
上記のような三つの視点から、1995年の著書出版時点では【六マリヤ論】は完全否定され闇に葬られます。
ただし、ここで申し上げておかなければならない事は、この【六マリヤ】については、日本の松濤本部幹部はみな公然の事実として知っていたわけです。私も1980年代には、久保木会長が勝共の幹部会議で管区長(地区責任者)に【六マリヤ】について詳細に講義しており、私も伝聞で知っていました。
今回、韓鶴子総裁の【お父様の尻尾論】を契機に浮上した【六マリヤ論】は、すべての成約聖徒が理解しなければならない、【血統転換論】最後のピースを埋める重要な真理であります。
それでは、【六マリヤ論】について学んでまいります。
■第一の講義 文ヨナ様の講話の紹介
この講話は、2024年4月3日に、米国テネシー清平教会で語られた内容です。
【三代王権天一聖殿】様で翻訳公開したもの(全4回)を配信します。
(三代王権天一聖殿様には心から感謝申し上げます!)
すでに文亨進様は、説教の中で【六マリヤ】にたびたび言及されることはございましたが、主の家庭(文ヨナ様)が【六マリヤ】のテーマにしぼり講義されたことは、歴史的に初めてだと思います。その意味で、韓鶴子総裁の【お父様尻尾論】がクローズアップされ、それに対抗できる【六マリヤ論】が公開されたことに心から感謝を申し上げます。
以下に、ヨナ様の講話の要約をまとめてみます。
01)文鮮明師はマスコミで叩かれているような淫乱のメシヤなどではありません。性依存症などではもちろんなく、完全に自己主管していたことは、多くの側近幹部が証ししていることです。
●1980年代に語られた御言
200余名をイーストガーデンのVIPに迎えて、真のお父様がその大衆の前で、真のお父様が両手で十字架の形をされて自分の生殖器を指して、このように語られたと言います。
『神様が失った天の歴史を、血統を失った天の歴史を私が分かっているのに、私がこの生殖器を主管できなくて6マリヤができたと考えるのか?という愛の十字架を負うしかない道を行った』
02)1950年代から摂理的要請として【六マリヤ編成】は開始されていました。しかし残念ながら【六マリヤ】の使命を道半ばで失敗してしまった女性たちがいたことも事実です。
03)韓鶴子女史は、明らかに【六マリヤ】について知っていました。文師は新婦選定において【六マリヤ】に躓(つまず)かない女性としていたことからも明らかです。
04)六マリヤ問題は、創世記の【血統転換摂理】が理解できなければ理解することがむずかしいです。
●真のお父様の御言:「タマルを理解すれば真のお父様を理解することができる」
●イエス様の条件(血統転換の条件)に出てくる真実な女性、淫婦5名です。この女性たちは、5人の女性たちが出てきますね。マタイによる福音書1章1節から17節までに5人の女性たちが出てきます。タマル、ラハブ、バテシバ、ルツ、マリア、このように出てきます。(ヨナ様の講話より)
05)聖書の聖句から(一人の新郎と十名の新婦)
25:1そこで天国は、十人のおとめがそれぞれあかりを手にして、花婿を迎えに出て行くのに似ている。25:2その中の五人は思慮が浅く、五人は思慮深い者であった。25:3思慮の浅い者たちは、あかりは持っていたが、油を用意していなかった。25:4しかし、思慮深い者たちは、自分たちのあかりと一緒に、入れものの中に油を用意していた。25:5花婿の来るのがおくれたので、彼らはみな居眠りをして、寝てしまった。25:6夜中に、『さあ、花婿だ、迎えに出なさい』と呼ぶ声がした。25:7そのとき、おとめたちはみな起きて、それぞれあかりを整えた。25:8ところが、思慮の浅い女たちが、思慮深い女たちに言った、『あなたがたの油をわたしたちにわけてください。わたしたちのあかりが消えかかっていますから』。25:9すると、思慮深い女たちは答えて言った、『わたしたちとあなたがたとに足りるだけは、多分ないでしょう。店に行って、あなたがたの分をお買いになる方がよいでしょう』。25:10彼らが買いに出ているうちに、花婿が着いた。そこで、用意のできていた女たちは、花婿と一緒に婚宴のへやにはいり、そして戸がしめられた。25:11そのあとで、ほかのおとめたちもきて、『ご主人様、ご主人様、どうぞ、あけてください』と言った。25:12しかし彼は答えて、『はっきり言うが、わたしはあなたがたを知らない』と言った。25:13だから、目をさましていなさい。その日その時が、あなたがたにはわからないからである。(マタイの福音書25章)
この聖句は、終末における摂理の核心を伝えるものと理解できます。
06)カトリック教会にはイエス様と結婚した数万名の新婦が存在する。
カトリック教会の修道院では、イエス様と結婚したと口約束をして、終身誓願を誓約して誓願祝福指輪を受けて、指にはめる儀式があります。
07)アダムとエバの淪落から始まった人類歴史を蕩減復帰し、神の王国を地上に実現するために、【六マリヤ】はメシヤが必ず成し遂げなければならない摂理でした。
08)【六マリヤ摂理】があったからこそ、聖酒と三日儀式による人類の祝福問題の道が開かれたのです。
熱心に講義をしていただいた文ヨナ様に、心から感謝を申し上げます。
■第二の講義 世界平和統一聖殿【SOC】のYOUTUBEから
①【6マリヤ復帰摂理】
②【家庭連合が隠した秘密】
スライドを使用してとても分かりやすい内容です。動画制作はたいへん困難な作業ですね。こころから感謝いたします。
■第三の講義 私のまとめ
最後に、私の総括を述べさせていただきます。
■第一の解明
カトリック教会の修道女が誓約書を書き、イエス様の新婦となる契約を結ぶことから明らかなように、再臨主の使命は、すべての人類の女性(堕落エバ)の新郎として地上に降臨することでした。(最初に再臨主により復帰されるのは堕落エバなのです!もちろん韓鶴子女史も堕落エバの一人の女性です!)
■第二の解明
実際問題として、再臨主はすべての女性の新郎とはなれません。そこで、人類すべての女性(堕落エバ)の代表として象徴的な六人の女性を立てました。それが【六マリヤ】であったわけです。(摂理的に選任された聖女たちです。)
■第三の解明
この【六マリヤ】勝利の土台の上で、1960年の韓鶴子女史との聖婚が成立します。この聖婚式を基点に人類の【祝福聖婚】が開始され、聖酒と三日儀式による血統転換により、再臨主の新婦圏に復帰された女性によって、男性(堕落天使長)の復帰の道が開かれたとみるのです。
結論として【六マリヤ】の女性たちの勝利なくして、人類の血統転換の道は開かれなかったわけです! 私たちは【六マリヤ】の女性たちに心から感謝を捧げなければならないのです。
■おわりに
原理講論には記述のない、聖書に記述のある5人の淫女たちの使命を解説した講義が存在します。それが【御旨と世界】に収録されている以下の御言です。
01)【血統転換】1970年10月13日 韓国・水沢里
02)【復帰の道】1972年4月1日 フランス・パリ教会
03)【創立以前の内的教会史】1977年5月1日 ニューヨーク・ベルベディア
「内的教会史」は直接的な血統転換の内容はありませんが、ちょうど1960年までの教会の裏面史を語っております。
原理講論には記述のない【血統転換講義】を理解した上で、【六マリア論】を学んでいただきますと、違和感なくすっきり理解できます。
次回は、【六マリヤ】使命者の一人であられます【姜賢實先生】がなぜ真の母となったのかを解説いたします。
祈り。アージュ!
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