●はじめに
前回の講義は【六マリヤ論】でした。
再臨主聖誕からの人類復帰歴史において、総仕上げともいうべき【血統転換問題】の、最後のピースが【六マリヤ】の精誠であったわけです。
この【六マリヤ】の聖なる女性たちの精誠なくして、堕落した人類の【血統転換の道】は切り開けず、再臨主の使命は果たされなかったわけです。つまり、人類始祖アダムとエバの性的淪落問題から始まった人類歴史は、終末時代において、真のアダムによる性的血統転換によってこそ、すべての堕落エバ救済の道が開かれたわけです。
一人の再臨主を基点として堕落エバ【代表的六マリヤ】が救済され、血統的に転換されたエバによって、すべての堕落アダム(堕落天使長)が復帰されるわけです。この内容こそが、【原理講論】執筆段階では記述することができなかった、最後の【血統転換】の奥義であったわけです。
さて、今回は【なぜ姜賢實女史は真の母になったのか】について解説する予定でしたが、その前段階として、【なぜ韓鶴子女史は真の母の位置を喪失したのか】について語りなさいと霊的指示を受けました。
そこで、その内容について解説することといたします。
■解説視点その1:摂理的に重要な【神様王権即位式】と【基元節】
次の一枚のパネルをごらんください。
2001年1月13日の【神様王権即位式】の意義は、再臨主であられる文鮮明師の縦横八段階完成(真のアダム完成)の土台で捧げられた、人類歴史上二度とない再臨主の絶対的勝利確定の式典でした。【神様王権即位式】奉献勝利であらわれた内容を以下にまとめます。
■【神様王権即位式】前後の摂理的転換内容
01)第一番目にあげられるのが【天一国宣布】です。成約聖徒の国ができたのです。
02)第二番目が【祝福家庭が自分の名前で祈る時代】(1999.9)が到来します。
03)第三番目が【父子協助時代宣布】(2000.11.11)です。これは、直系男系子女の後継者選定時代に入ったことを意味します。
04)第四番目は【基元節】を2013年1月13日と確定宣布(2005.9.2)したことです。
この勝利の土台の上で捧げられなければならないのが、2013年1月13日に定められた【基元節】であったわけです。基元節の根本意義は「完成されたアダムと完成されたエバの完成期の祝福聖婚式」です。
つまり、この【基元節】の主役は、【完成されたエバ】であったわけです。真のお父様は韓鶴子女史がまだ3%完成していないという御言をたびたび語られております。
次のパネルを御覧ください。
真のお父様の八定式の勝利奉献は、【縦横の八段階】勝利奉献でした。ところが真の母として完成する条件は、横的八段階(祝福家庭の編成)は主体格の真のお父様の勝利で免責となり、【心情的縦的八段階】の最後の【神の夫人】となることで完成できたわけです。
ところが、韓鶴子女史は、【基元節】までに、この完成条件を勝利できませんでした。
■解説視点その2:なぜ【基元節】までに勝利できなかったのか。
韓鶴子女史が【縦的心情的八段階】勝利奉献のための指標を解説している以下のパネルを御覧ください。
上記のパネルをもとに、韓鶴子女史の失敗を解説します。
■第一の失敗:文鮮明先生御言選集改竄(かいざん)指示
⇒上記パネルの「天法遵守」「真のお父様への絶対服従」に対する失敗。
2012年4月、韓鶴子女史は金孝律氏とソウルの成和社を訪れ、2012年発行の『文鮮明先生御言選集』22巻の改竄(かいざん)を指示します。
この事案は、22巻の改竄前の本と、改竄後の本が同時に存在し、証拠が確定していることから言い逃れができません。
文鮮明師聖和の約半年前のこの事案は、神と真のお父様に対しての反逆を確定させたもので、どれほどの心痛をもたらしたかは、想像することすらできません。
⇒2012年7月16日【アベル女性UN創設大会】(韓国・清心平和ワールドセンター)文鮮明師最後の講演における「オモニは私が育てたよ。オモニはいない。文総裁の妻の位置はいません。」という発言につながります。
■第二の失敗:文鮮明師が入院中の危篤状態の時に【聖典再編】を側近幹部に指示。
⇒上記パネルの「天法遵守」「真のお父様への絶対服従」に対する失敗。
2012年8月23日、文鮮明師がソウル聖母病院に入院中(祈祷状態)に、側近幹部に従来の真のお父様の遺言である【八大教材教本】とはまったく別の聖典(【天一国三大経典】)編成を指示していたことが分かっています。
赤本の改竄(かいざん)【天聖経】【平和経】の出版記念会が2013年6月10日ですから、どうしてこんなに早いタイミングで聖典が出来上がってきたのかという謎が解けます。
韓鶴子女史は、真のお父様が危篤状態にあるときに、既に【初臨独聖女(女性メシヤ)】による天一国統治を構想し、着実に準備していたことがわかります。
■第三の失敗:偽りの【基元節】の挙行
本来の【基元節】の意味は、「完成したアダムと完成したエバの完成級の祝福聖婚式」であります。たとえ真のお父様が聖和されていたとしても、霊界におられる真のお父様と地上におられる韓鶴子女史との間で、完成級の祝福聖婚式は可能であったはずです。
ところが、既に解説したように、「天法(統一原理)遵守」ができず、真のお父様の御言改竄(かいざん)という反逆行為を犯してしまった韓鶴子女史が捧げた【基元節】は【偽りの基元節】となってしまいました。それどころか、この【基元節】の本来の意義をねじ曲げ、自らの【初臨独生女就任式典】としてしまったのであります。
■第四の失敗:【二代王戴冠式】の不履行
しかし、真のお父様は、この事態を見越したように、韓鶴子女史救済の最後の切り札を準備していました。
以下のスライドをごらんください。
上記のパネルを解説する御言を紹介します。
■文亨進様御言
『皆さんがご存じのように、2007年の天正宮での訓読会のときに、お父様はとても具体的なみ言を語られ、「お母様は2013年6月13日までに自分を完成しなければならない」とおっしゃいました。ところが、この2013年6月13日はお父様が聖和されたあとです。あとなのです! 多くの姦通者たちと天使長たちが、いつも「真の父母は一つだ。お母様とお父様は一つだ」と言いますが、お父様がみ言の中で「お母様は完成していない」とおっしゃったのです。』(文亨進様説教集「沈黙を破って」91頁)
なぜ、真のお父様は真の母の完成期限を【基元節】の2013年1月13日ではなく、その5ヶ月後の2013年6月13日と語られたのでしょうか。これは、ほとんど人智では理解不能な謎であったわけです。
それを解く鍵が、上記のパネルに示されている【二代王戴冠式】であったわけです。
母は直系子女を立派に父の後継者として立てるべき使命がございます。その総決算としての行事こそが【二代王戴冠式】であったわけです。そしてその挙行時期が、【基元節】の5ヶ月以内でした。
原理的にも、堕落圏から召命された堕落エバである韓鶴子女史が、血統転換を果たして生誕した七男・文亨進とその相対であられる李ヨナ様の御夫妻は、堕落圏と無縁な祝福二世家庭なわけです。そうなりますと、当然、天的な意味において韓鶴子女史は直系子女に侍らなければならず、真のお父様が築いた【天一国】の全権、全万物を無条件で相続してあげなければならなかったわけです。
総括しますと、もし韓鶴子女史が【二代王戴冠式】を挙行していたならば、今までのすべての罪を清算し、真の母としての位置に復帰することができる条件が成立したとみるのです。
けれども、結果は無残な失敗に終わりました。
韓鶴子女史は、自らが天一国の女王【初臨独生女】になり、のちに【天の父母様聖会】を立ち上げ、シャーマン宗教設立で清平におけるすべての富と権力を手中にしようと目論んだわけです。その際に、もっとも邪魔になる直系男系子女様を徹底的に排除してしまいました。(【三代王権抹殺の罪】)
結論して、現在の【家庭連合・天の父母様聖会】は、韓鶴子総裁が、サタンの三大試練に勝利出来ずに、富と権力を手中に収めた結果の、異端の宗教団体に転落していたのです。
■おわりに
次の一枚の写真を御覧ください。
上記の写真は、長男・文孝進様の二番目の妻ヨナ様の長男(つまり三世圏)が韓鶴子総裁にひざまずいている式典の様子です。
韓鶴子総裁は皇族圏の中心者を文孝進様の血統と定めましたが、これは、王権の相続ではございません。まったくの茶番劇なわけです。
韓鶴子総裁が長男・文孝進様の血統を皇族圏の中心者としたことも、致命的な失敗ですが、もっと最悪なことが、【天一国】統治の実権が直系子女様には存在せず、韓鶴子総裁の聖和後に【天一国最高委員会】に移行されることです。
つまり王権相続の意思が【天の父母様聖会】にはまったく欠落しているわけです。
韓鶴子総裁は、自分の代(真の父母は一代)が安泰であれば、それでいいわけです。
結果的に韓鶴子総裁の定めた【天一国憲法】では、自ら意図しているいないに関わらず、文家の血統が根絶やしになってしまうのは時間の問題であろうと思われます。
メシヤの血統を根絶やしにすることは【天の父母様聖会】を使い、イエス様を十字架の死に追い込んだに等しい、サタンの最終的な戦略であったわけです。
多くの成約聖徒の皆様が、この真実に目覚め、本来の三代王権に帰還していただけることを切に祈念いたします。
祈り。アージュ!
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