■はじめに
統一教会史上の最も解明の困難な難題の一つが、なぜ姜賢實女史が真の母の位置に就任したのか? であります。
韓鶴子真の母が、第三の母として1960年から、真のお父様を立派にささえ、今もなお【天の父母様聖会】を主導し、壮麗な【天苑宮】を建設し奉献したではありませんか。
【聖霊を否定する人は地獄に墜ちますよ!】このような非難の声が聞こえてくるわけであります。
本当にそうなのでしょうか?
否、否、否! 真実はまったく違います!
韓鶴子総裁が天一国を主管して意味不明の【初臨独生女】に就任したことを、真のお父様は霊界で喜んでおられると思いますか。
真のお父様は、霊界で【ぼうだの涙】を流していらっしゃいます!
最初の疑問から解決したいと思います。
韓鶴子女史は第三の真の母なのか? という疑問です。実はこれは違います。
文ヨナ様の講話の中でも明言されたように、第二の母と呼ばれた金明姫氏は、特別な使命をもって日本に密入国して日本の男性と関係を持ちます。従来これは、看守から強姦されたと説明されてきましたが、事実は違いました。帰国後準備されていた式典を、真のお父様は取り止められたのです。
結果的に、金明姫女史は、第二の真の母ではなかったわけです。
したがって、韓鶴子女史が第二の真の母となるわけです。
前回の配信講義の総括になりますが、韓鶴子総裁が【基元節】以後に実施した内容は神の摂理にかなったことだったのでしょうか。その回答は「否」です。以下にまとめてみます。
一、永遠不変の真理体系【統一原理】を棄却したこと
(日本の教理研究院は【独生女論】を補完理論にして誤魔化したいようですが、それは間違いです。両者は完全な【二律背反理論】です。)
二、再臨主を神聖冒涜し、自らを【初臨独生女(女性メシヤ)】としたこと
(【六マリヤ論】で説明したように、救いは再臨主から始まります。その対象は全ての堕落圏の女性であります。男性メシヤと女性メシヤによる【二元論的救済論】は、まったくのデタラメなわけです。)
三、文師の直系男子の血統相続を否定し、真の父母は一代限りとしたこと
(この内容は「イエスの十字架」に匹敵する恐るべきサタンの戦略です。再臨主の王家の直系相続を韓鶴子総裁は「根絶やし」にしようとしているわけです。)
上記の三点で、韓鶴子女史が、なぜ真の母の位置から離脱したかという理由はあきらかです。
それでは今回の本題に戻ります。
■第一の講義 姜賢實女史に【真の母】の要件があるのか。
第一の要件:「天法遵守」
次のパネルをご参照ください。
●妻の位置が【韓鶴子女史】となっているのを【姜賢實女史】と置き換えてこのパネルを検証してください。
■第一の要件:天法遵守
韓鶴子女史は、天法である【統一原理】を、生涯守り抜くことはできませんでした。
鮮文大学の教授が人間の頭で創作した【独生女論(真の父母論)】を振りかざし、真のお父様が天の啓示として解明された永遠不変の真理体系【統一原理】を、いとも簡単に地に投げ捨てました。
姜賢實女史は高麗神学校で学び、キリスト教伝道師となった女性です。つまり聖書に精通し【統一原理】の御言の真理性を深く理解し、体恤していたわけです。
真のお父様との出会いも劇的です。1952年5月10日、真のお父様が一年の歳月をかけ執筆した【原理原本】が完成した日に、姜賢實女史は、釜山のボンネッコルを伝道のために真のお父様を訪ねているわけです。
姜賢實女史は、生涯、真のお父様が解明された永遠普遍の真理体系である【統一原理】を信奉し守護したのです。
■第二の講義 姜賢實女史に【真の母】の要件があるのか。
第二の要件:真のお父様への「絶対服従」
■第二の要件:真のお父様への絶対服従
韓鶴子女史は生涯、真のお父様への「絶対服従」を貫くことができませんでした。この「絶対服従」の基準は、真のお父様が地上に生を受けている間に止まらず、生涯、自分が聖和する時まで貫かなければならないものです。
前回講義であきらかにしたように、韓鶴子女史は、こともあろうに、真のお父様が在世中の2012年に、【文鮮明先生御言選集】の改竄という決定的な罪を犯してしまいます。さらに、お父様がソウル聖母病院で闘病中の2012年8月23日には、聖典再編の指示を幹部に行っております。
真のお父様は、2010年2月7日に、神様に「八大教材教本」制定最終報告を行い奉献儀式を挙行しております。この【八大教材教本】は私の遺言であるという御言もございます。結果的に、韓鶴子女史は真のお父様への反逆を行った事実は、あまりにも明らかです。
一方、姜賢實女史は、ほとんど信徒のいない釜山ボンネッコル時代から、一貫として真のお父様をささえ続けてきた最も愛するべき直弟子の女性であります。真のお父様は御言で次のように証言しております。
●真のお父様の証言その1
『姜賢實はかわいそうですね。80になり、老いても先生についていくのは辛いはずですが、それでも先生についてくる姿は立派です。私が尊敬するというのです。』(425-95,2003.11.8)
●真のお父様の証言その2
『姜賢実は、「統一教会」の女性たちの中で一番の先祖です。先生に最も侍ってきました。』(573-260.2007.8.24)
●真のお父様の証言その3
『女性として、「統一教会」の生きた歴史を代表できる人物は、姜賢實しかいません。』(591-293.2008.6.1)
●真のお父様の証言その4
『姜賢實は、実収、実績では「統一教会」でナンバーワンではないですか。先生の秘密をよく知っているでしょう?(「はい」)。あなたほど知っている人はいないではないですか。ですから、先生が下種(げす)なのか礼儀正しい紳士なのか、先生について気になることは、姜賢實から学ばなければなりません。』(429-215,2003.12.27)
実に困難な(キリスト教徒の大迫害)大邱で開拓伝道を勝利させ、今日の統一教会の骨格を築いてきた第一の功労者こそが姜賢實女史なのです。真のお父様への一貫不変の「絶対服従」の姿勢は、上記の真のお父様の御言で証明されているとおりです。
■第三の講義 姜賢實女史に【真の母】の要件があるのか。
第三の要件:血統後継者への「母子協助」
さて第三の要件は、直系血統後継者に対する「母子協助」です。
韓鶴子女史は、文鮮明師の王の裁定を受けた直系男子(文亨進様)に対して、【基元節】後に真の父母の代身者として【戴冠式】を挙行しなければならなかったわけです。
そして、無原罪の二世圏子女様に侍り、すべての権能と万物を捧げなければならなかったのです。ところが、自分を女性メシヤに格上げし、私こそが文鮮明師の後継統治者であり、文鮮明師の摂理的失敗を完成させたのは、【初臨独生女】である私の勝利だと内外に宣布してしまったわけです。
これほど、無残な敗北はありません。文鮮明師に対する神聖冒涜の罪を犯し、真の血統後継者の道を塞ぎ、再臨主の血統を根絶やしにする大罪を犯してしまったわけです。
一方、姜賢實女史はどうだったのでしょうか。
姜賢實女史が米国ペンシルベニヤの世界平和統一聖殿(サンクチュアリ協会)の文亨進様のもとに帰還したのは、2016年12月21日であります。
その後、文亨進様が文鮮明師の血統後継者であることを内外に宣布する説教を行います。それが以下の動画です。
姜賢實女史が、そもそも韓鶴子女史の「アボニムは16歳でイエス様から召命を受けて原罪を清算したが、私は生まれた時からの独生女だ。」発言をうけて、家庭連合を去る決意を固めたわけです。それを実行した日が2016年12月21日でした。
それに対して、姜賢實女史が渡米した連絡を受けて、韓鶴子女史が激怒し対抗して語った発言が、『私は無原罪の独生女である』『文鮮明師の現在を拭ったメシヤであり神である』『真のお父様は原罪誕生。なぜならお父様には兄弟がいる』という公式発言(2016年12月25日)なわけです。
つまり、2016年12月こそが、韓鶴子女史が文鮮明師にたいする神聖冒涜の罪を確定させ、姜賢實女史がそれにかわるという、真の母の就任の善悪交叉の十字路となってしまったことがわかります。
【姜賢實女史】は既にお父様から指示をうけて(2012年7月)、姜賢實の名前を【康賢實】としておりました。
文亨進様は真のお父様の霊界からの指示で霊肉界における完成級の真の御父母様聖婚式を挙行します。
●それが2017年9月23日の『天地人真の父母様天宙完成祝福聖婚式』であります。これが【真の基元節】を取り戻す「長成期」の条件となりました。
●つづいて開催されたのが、2018年2月28日の『天宙天地人真の父母様天一国生命の書入籍祝福式』です。これらは(【真の基元節】を取り戻す「完成期」の条件となりました。
次に紹介する動画は、姜賢實女史の聖和(2019年3月6日pm5:41)前に、姜賢實お母様が韓鶴子女史に送ったお別れの言葉であります。
■第四の講義 姜賢實女史に【真の母】の要件があるのか。
元日本家庭連合総会長、劉正玉先生の説教における証言
劉正玉先生は、韓国の長老牧会者の中でもお父様の側近中の側近の一人であります。
元日本教会総会長も務めた日本通でもあります。
01)慟哭しておられるお父様(2019年2月10日)
02)オモニがアボジを選びましたか?(2019年2月10日)
youtu.be
■第四の講義 姜賢實女史に【真の母】の要件があるのか。
イエス様が2000年間に「成約聖徒」のために準備していた奇跡の黙示
聖書全66巻の最終巻は、誰もが知る【ヨハネの黙示録】であります。
この書は、キリスト教の歴史の中で、多くの神学者が解明を試みましたが、もちろん定説は一つも存在しません。つまりいまだ解明されていないのです。
それもそのはず、【ヨハネの黙示録】は再臨主聖誕後の預言であったからです。
そして、再臨主聖誕から、【統一原理】解明、そして成約聖徒の祝福(14万4千の聖徒の預言)までは、【原理講論】にも解説があるわけです。
1わたしはまた、御座にいますかたの右の手に、巻物があるのを見た。その内側にも外側にも字が書いてあって、七つの封印で封じてあった。 2また、ひとりの強い御使が、大声で、「その巻物を開き、封印をとくのにふさわしい者は、だれか」と呼ばわっているのを見た。 3しかし、天にも地にも地の下にも、この巻物を開いて、それを見ることのできる者は、ひとりもいなかった。 4巻物を開いてそれを見るのにふさわしい者が見当らないので、わたしは激しく泣いていた。 5すると、長老のひとりがわたしに言った、「泣くな。見よ、ユダ族のしし、ダビデの若枝であるかたが、勝利を得たので、その巻物を開き七つの封印を解くことができる」。(5章1節~5節)
上記の第五章は再臨主による【統一原理】解明の黙示です。そして第七章が14万4千人の祝福編成の預言です。更に困ったことに、第七章以後の解明が統一教会においてすら公式的になされてきませんでした。
ところが、【世界平和統一聖殿】所属の教会から【成約聖徒のためのヨハネの黙示録】という本が出版されました。これは成約時代全般に対する預言解明です。
そして、ここが大切な点ですが、【ヨハネの黙示録】の第十二章に、なんと【姜賢實女史】が真の母になる預言が存在するのです。
【ヨハネの黙示録】は、文鮮明師の生涯路程に止まらず、文亨進二代王、文俊信三代王の三代王権の黙示であったのであります。
ここで、黙示録の詳細な解説はできませんが、ぜひ興味のある方は以下の本を参照していただきますことを切にお奨めします。
●詳細は以下の『成約聖徒のためのヨハネの黙示録解明』を購入しお読みください。
■おわりに
今回は、成約信徒全体に、もっとも不可解な難題であります【姜賢實女史】の真の母就任ついて解説いたしました。
ただし、【姜賢實女史】が真の母に就任したのは、もともと真の母の要件を具備していたからではなく、その大前提に【韓鶴子女史】による真の母の位置喪失の失敗があったからであります。
そして、上記四つの要件講義ではふれられなかった一番重要な条件がございます。
それは、【姜賢實女史】が文鮮明師に選任された【六マリヤ】の一人であったことであります。つまり、【六マリヤ】は万が一【真の母】がその使命を果たせない場合のために準備された女性たちでもあったという事実です。
文亨進様は、文鮮明師の天宙聖和式以降、約5年もの間、実の母であられる【韓鶴子女史】が三代王権の基に復帰されることを待たれました。
文亨進様は毎週水曜と日曜の礼拝精誠を捧げられながら、韓鶴子女史の帰還を待ちました。しかし、条件期間が経過するとともに真のお父様の指示の基に、【姜賢實女史】の完成級の聖婚式を挙行したわけです。
実際問題として、消滅していた【真の父母】が、【姜賢實女史】の信仰精誠で復活し勝利奉献が成し遂げたられたことに、成約聖徒は心から感謝を捧げなければなりません。
もはや、【家庭連合・天の父母様聖会】に【真の父母】は存在せず、巨大な金の子牛である【天苑宮】奉献以後は、一気に坂道をかけ墜ちる如く、滅亡の道をたどらざるをえないのであります。
多くの成約聖徒の皆様が、この真実を悟り、三代王権に帰還していただきますことを心から祈念いたします。
祈り。アージュ!
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