◆はじめに
2026年6月23日、崔鍾根氏による〔統一教会不正腐敗追放監視委員会〕記事を韓国から転載します。
◆◆ユン・ヨンホ「教団からの懐柔工作」を法廷で暴露—除名処分に告訴まで―韓総裁、判決を前に「四面楚歌」(2026-06-23)
〔統一教会不正腐敗追放監視委員会〕
ユン・ヨンホは法廷において、自身が拘束された後の2025年9月7日、9月15日の二度にわたり、統一教会側が韓鶴子総裁名義のメッセージを送り、韓総裁に有利な供述を引き出そうとする「懐柔工作」を試みた事実を公開した。
▶ 『国民日報』記事(2026-03-10)
◆ 特検の召喚通知に動揺した教団、ユン・ヨンホに2度の「陳述書作成要請」による懐柔
特検は2025年9月8日、11日、15日の3回にわたり、韓鶴子総裁へ召喚通知を行った。
召喚通知に動揺した統一教会法務チーム(キム・ウンサン、イ・ギシクら)は、ユン・ヨンホを懐柔するため、2度にわたりイ・シネと接触し説得を試みたという。
1.第1次懐柔メッセージ ― 「無条件で迎え入れる」
統一教会指導部は、特検による韓鶴子総裁への召喚通知後の2025年9月7日、韓総裁からの以下のようなメッセージをユン・ヨンホに送った。(第1次メッセージ)
「家庭連合による尻尾切りは間違っている。分裂をあおる者たち(イ・チョンウおよび統一教会指導部)のせいで内部に葛藤が生じたことをよく知っている。どのような苦難があっても、戻ってきてくれるなら無条件で迎え入れる」
さらにユン・ヨンホは、2026年3月10日に開かれた韓鶴子総裁第15回公判に証人として出廷した際に、「『韓鶴子総裁の指示はなかった』という内容の陳述書を書いてほしい」という依頼もあったと暴露している。
2.第2次懐柔書簡 ― 「自叙伝に署名し、『サランハンダ』と語られた」
統一教会指導部は、特検が韓鶴子総裁に対する3回目の召喚通知が行われた2025年9月15日にも、以下のメッセージをユン・ヨンホに送った。
「機会があれば(韓総裁の)自叙伝を送りたい。韓総裁はその本に署名され、『サランハンダ(愛している)』と語られた」
また、第30回公判(2026年6月19日)でもユン・ヨンホは韓総裁側による「懐柔工作」について証言し、教団側が以下の内容を約束したと主張した。
1.妻イ・シネに対する告訴の取り下げ
2. 弁護士費用の肩代わり
3.事態収束後の「高位職への復帰」
ユン・ヨンホは、それらの内容は妻であるイ・シネが入力して持参した文書を通じて伝えられたこと法廷で公開した。
◆ ユン・ヨンホの供述に「反対尋問で反論する」と公表するも、沈黙した韓総裁側弁護団
2026年3月10日の第15回公判で、ユン・ヨンホが教団からの懐柔工作を暴露すると、統一教会側は翌3月11日、「家庭連合からのお知らせ」を通じて、
「ユン・ヨンホの証言は事実ではなく、反対尋問によって正す」と発表した。
https://www.ffwp.org/list/blank_view.php?menuKey=107&numberKey=27332
このメッセージについて〔統一教会不正腐敗追放監視委員会〕としては、韓総裁の弁護団が反対尋問を通じてユン・ヨンホの証言を正せるものと考え、追加言及を控えていた。
しかし実際には、2026年6月19日の第30回公判において、韓総裁弁護団は、ユン・ヨンホが教団側の懐柔工作について証言したにもかかわらず、一切反論しなかった。
弁護団が沈黙したのは、懐柔工作そのものを否定することが困難だからだと解釈される。
ユン・ヨンホへの懐柔工作の存在は、韓総裁の「報告を受けていない」という主張や、証言拒否について、裁判所が「ユン・ヨンホの主張が事実」と認定する根拠となり得るため、韓総裁にとって極めて不利な要素として作用する可能性がある。
◆ 除名処分と横領告訴でユン・ヨンホを圧迫したが…特検の召喚通知後、直ちに懐柔へ転換
2024年12月27日、ソウル南部地検がユン・ヨンホの自宅や鮮文大副総長室などを家宅捜索すると、統一教会指導部は12月31日にユン・ヨンホを副総長職から解任した。
解任後、ユン・ヨンホは『正論直筆』文書シリーズを通じて自身の立場を明らかにしてきた。
▶ 検察の家宅捜索 ⑮ ― 独生女TMの決定に反発し「法的闘争」を予告したユン・ヨンホ(2025-01-22)
統一教会指導部(イ・チョンウ、チョン・ウォンジュ)は、ユン・ヨンホからの「韓鶴子総裁との面会要請」を拒否しただけでなく、ユン・ヨンホ夫妻を一方的に「除名処分」し、イ・シネを「横領容疑で告訴した」事実も公表した。
しかし、特検が韓鶴子総裁に対して「2025年9月8日に出頭するよう」通知すると、その数日後の2025年9月7日、イ・シネを通じてユン・ヨンホへの懐柔工作を試みた。
1.報道が相次ぐ中での「尻尾切り」― ユン・ヨンホ夫妻を電撃的に除名処分
2025年4月16日、『時事ジャーナル』は、統一教会とコンジン法師の政治介入に関する記事を掲載し、ユン・ヨンホとユン・ソンヨル政権との関係が世間に知られることになった。その後、韓国では統一教会関連報道が連日のように続くことになる。
▶ 時事ジャーナル報道(2025-04-16)
【独占】『大きなビジョンを描こう』― 検察、「コンジン法師-統一教会」利権介入の情況を把握」
統一教会指導部は、ユン・ヨンホ夫妻を除名処分とすることで「尻尾切り」を強行し、ユン・ヨンホ夫妻との関係遮断を図った。
2025年6月中旬ごろ、統一教会指導部はユン・ヨンホ夫妻だけでなく、私にまで懲戒委員会への出席通知を送付した。
私は2025年6月20日、懲戒委員会に参加するために指定された教団施設に足を運んだが、結果的に懲戒委員会は開かれず、建物のロビーで教団職員から一方的に除名処分を通達された。
ユン・ヨンホ夫妻も内容証明郵便で「懲戒委員会の延期を申請」したが受け入れられず、除名処分が強行された。
▶ ユン・ヨンホの「懲戒委員会延期要請内容証明」と、ユン・ヨンホを代弁する『正論直筆』、そして私に対する除名処分(2025-06-20)
▶ 【正論直筆】報道資料、統一教会がユン・ヨンホ前本部長夫妻に対し「除名懲戒」を強行(2025-06-20)
2.イ・シネ横領告訴の翌日に特検召喚通知 ― 教団の圧力戦略が裏目に
統一教会は2025年8月31日、「韓鶴子総裁特別メッセージ」をマスコミに配布し、翌9月1日にはユン・ヨンホの妻イ・シネ元財政局長を、特定経済犯罪加重処罰法違反(詐欺)、刑法上の詐欺および業務上横領容疑で警察に告訴したと発表した。
▶ MBC報道
だが、その翌日となる2025年9月2日、特検は韓鶴子総裁に対し9月8日の出頭を通知した。
▶ 特検、9月8日に韓鶴子総裁を召喚 ― 統一教会「イ・シネを20億ウォン詐欺・横領で告訴」…『韓とユン』の巧妙なチキンゲーム(2025-09-02)
3.教団側が告訴対象であるイ・シネを通じてユン・ヨンホを懐柔 ― 自己矛盾が露呈
統一教会指導部は2025年9月1日、イ・シネを横領容疑で告訴し、その内容を報道資料として配布した。
ところが翌9月2日、特検が韓鶴子総裁に召喚通知を出すと、なんと告訴対象であるイ・シネを通じて直ちにユン・ヨンホを懐柔し、韓総裁に有利な陳述書を作成させようとしたのである。
教団側は、第1次懐柔工作が失敗した後も、2025年9月15日に第2次懐柔を再び試みたがこれも失敗に終わった。ユン・ヨンホはこれらの事実をすべて法廷で明らかにしている。
裁判所もこうした事実関係を把握しているだけに、ユン・ヨンホに対する懐柔工作の試みが、韓鶴子総裁に対する判決に決定的な影響を及ぼす可能性があるとみられる。
2026年6月23日
崔鍾根
〔統一教会不正腐敗追放監視委員会〕
(転載記事:おわり)
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