
側近の裏切りで韓総裁に重い求刑か ― 総合特検、ユン・ヨンホ「カジノ揉み消し」追加捜査(2026-07-02)
統一教会が社会から厳しい批判を受け、韓鶴子総裁が拘束・起訴されるに至った最大の要因は、教団権力の中枢にいる幹部らが、「内部資料」をマスコミや検察(特別検察)に提供したことにある。
〔統一教会不正腐敗追放監視委員会〕は、統一教会権力層による会社資金の流用・横領について10年以上にわたって問題提起を続け、背任・横領容疑などで検察に告発も行ってきた。
しかし、私の力不足により、残念ながらマスコミが関心を示すことはほぼなかった。
◆ パク・ジニョン弁護士による48回の一人デモ
文鮮明総裁の遺訓弁護士であるパク・ジニョン弁護士も、一人デモを通して教団が抱える諸問題を訴えてきた。
統一教会の顧問弁護士であったパク・ジニョン弁護士は、韓鶴子総裁を守りたい一心で、チョン・ウォンジュとイ・チョンウらに関する問題を公に提起し、2024年9月以降、清平、天勝教会(天福宮)、九里教会前などで計48回にわたり一人デモを行ってきた。
その様子は、以下の投稿記事を参考にしてほしい。
【参考投稿】
▶パク・ジニョン弁護士、天苑宮入口で48回目の一人デモ(2025-04-20)
cafe.daum.net

▲チョン・ウォンジュ一族による統一教会支配を非難する横断幕
だが、天務院のイ・チョンウ処長(当時)は、この一人デモを阻止するために、あらゆる手段を講じた結果、暴行事件にまで発展し、相互に告訴・告発が繰り返された。
それにもかかわらず、統一教会権力層はこれらの問題をうやむやにし、食口たちがこの問題に関心を持たないよう、事態の鎮静化に努めた。
パク・ジニョン弁護士は、2025年4月20日に48回目のデモを終えた後、現在はデモを行っていない。
◆ 沈黙を破ったマスコミ報道
ところが、2025年4月16日、『時事ジャーナル』が以下の記事を掲載すると、この記事を
皮切りに、マスコミ各社は連日のように統一教会問題を報じるようになった。
▶『時事ジャーナル』記事:
【独自】「大きな構想を描こう」― 検察、「コンジン法師-統一教会」の利権介入疑惑を把握
【参考投稿】
▶ 「コンジン法師」とユン・ヨンホ本部長、そして統一教会(2025-04-16)
◆ 統一教会中枢幹部による検察・マスコミへの内部告発
2024年12月27日、ソウル南部地検がユン・ヨンホの自宅や鮮文大オフィスを家宅捜索した後、ユン・ヨンホ側は「正論直筆」という文書シリーズを通じて、マスコミや食口たちに対して自らの立場を表明してきた。
これに対し、教団の中枢幹部と思われる人物らが、ユン・ヨンホに関する資料を検察やマスコミへ提供し、その結果、それまで世間や食口たちに知られていなかった、多くの事実が明るみに出た。
中枢幹部らは、自ら保有する資料を特検に提出しただけではない。
中央行政室長であったイ・チョンウは、2025年7月16日に公開した「ユン・ヨンホ側の『正論直筆』の主張に対する私の立場②』という文書を通じて、韓鶴子総裁が大統領選挙に介入した事実まで外部に公表した。
【参考投稿】
▶ イ・チョンウ室長側(?)による韓鶴子総裁の大統領選介入暴露 ― 「ユン・ヨンホ側の『正論直筆』の主張に対する私の立場②」(2025-07-16)
イ・チョンウ室長が、2022年3月2日に蚕室ロッテホテルで韓総裁が大統領選への介入を示唆する発言を行った事実を公表したことで、結果的に特検は韓総裁を捜査対象とし、天正宮の家宅捜索や韓総裁に対する逮捕状請求へと踏み切る根拠を得ることになった。
▲「ユン・ヨンホ側の『正論直筆』に対する私の立場②」の一部:
2022年3月2日、午前10時30分頃、蚕室ロッテホテルで、教団の最高幹部約120名が集まった極秘会議のことです。大統領選挙を前に、誰を支持するかという方針を決定した、まさにユン・ヨンホ氏、あなたが綿密に準備した企画でしたね。
その日、真のお母様が15分ほどみ言を語られた後、続いてユン・ヨンホ氏の報告がありました。真のお母様は、多くの人々の前で、ユン・ヨンホ氏をどれほど称賛されたでしょうか。
真のお母様は「これまで誰一人として、このような企画を立てた人はいなかった」と絶賛され、あなたの卓越した手腕を認めてくださいました。
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この、2025年7月16日に公開された、「ユン・ヨンホ側の『正論直筆』の主張に対する私の立場②」という文書を、誰が作成したのかは極めて重要な問題である。
だが、統一教会権力層はこの点をほとんど問題視せず、見過ごしている。
【参考投稿】
▶ 「私の立場」と「私の立場②」をイ・チョンウが執筆したと判断する理由と根拠(2026-04-16)

▶ 天正宮家宅捜索の案内人となった(?)イ・チョンウ② ― 「中央アジア宣教会」裏金捜査を阻止するための小細工(2026-04-18)
2026年3月10日に開かれた韓総裁第16回公判では、証人として出廷したカン・ゴヌが、「中央アジア宣教会」の問題に関連して、自身だけでなく妻もイ・チョンウによって解任されたと法廷で証言した。
そのため「統一教会不正腐敗追放監視委員会」は、イ・チョンウが韓総裁の大統領選介入を特検に暴露し、天正宮家宅捜索の“案内人”となったうえ、見返りとして特検と司法取引(プレア・バーゲニング)を行ったと判断し、この問題を公表したのである。
【参考投稿】
▶ カン・ゴヌの法廷証言 ― ユン・ヨンホの裏金ルート「中央アジア宣教会」とイム・ジョンソン議員との関係(2026-03-16)
◆ ユン・ヨンホ拘束から控訴審まで
キム・ゴニ特検は、2025年7月25日、ユン・ヨンホに対し、不正請託禁止法違反、業務上横領、政治資金法違反などの容疑で逮捕状を請求し、裁判所は同月30日にこれを発付した。
▶『朝鮮日報』記事(2025-07-31)
当初、ソウル南部地検および2025年7月1日に発足したキム・ゴニ特検がユン・ヨンホを取り調べた時点では、大統領選に関する内容は捜査対象に含まれていなかった。
ところが、2025年7月16日にイ・チョンウ室長が韓鶴子総裁による大統領選介入を暴露したことで、韓総裁をめぐる大統領選介入疑惑の捜査が本格化した。
その結果、韓総裁は拘束・起訴され、裁判を受けることになったのである。
2026年7月9日には、ユン・ヨンホ事件について最高裁判決の言い渡しが予定されている。
第一審では懲役1年2か月が言い渡されたが、控訴審では、特検への協力が考慮され、クォン・ソンドン議員に1億ウォンを提供した件については、懲役8か月から6か月へと減刑された。
一方、不正請託禁止法違反および業務上横領については、懲役6か月から1年へと量刑が引き上げられ、最終的に懲役1年6か月の判決が言い渡された。
https://www.newsis.com/view/NISX20260702_0003693391
ユン・ヨンホは2025年7月25日から拘束されているため、7月9日に最高裁で控訴審判決が確定すれば、残りの刑期を服役すればよいことになる。
しかし、他の事件についても裁判が進行中であるため、最終的な刑期はさらに長くなる可能性が高い。
◆ 総合特検、カジノ捜査もみ消し疑惑でユン・ヨンホを事情聴取
韓鶴子総裁のカジノ問題に関する証拠隠滅については、ユン・ヨンホの裁判で第一審・第二審とも公訴棄却となった。
しかし、「統一教会・賭博捜査もみ消し疑惑」を捜査している第2次総合特別検察は、この件に関して、ユン・ヨンホを呼んで事情聴取を行った。
▶『東亜日報』記事(2026-07-02)
https://www.donga.com/news/Society/article/all/20260702/134225304/1
報道によれば、ユン・ヨンホはキム・ゴニ特別検察(特別検察官:ミン・ジュンギ)の取り調べで、この件をクォン議員から聞いたと供述したという。
また、チョン・ウォンジュが2022年10月に記した手帳には、「警察庁(LV関連=ラスベガスを指す)TM(韓総裁)Target」との記載があり、さらに同年12月には「ラスベガスの件が私を苦しめる。心臓がどきどきして落ち着かない」といった内容も書かれていたことが確認されたという。
この疑惑について、チョン・ウォンジュ側の弁護人は「特に言うべきことはない」とした。
総合特検は、押収した資料をもとに、警察の捜査情報がどのように流出したのか、また他の政界関係者がこの疑惑に関与していたのかについても調べる方針だという。
証拠隠滅についての起訴は棄却されたものの、この事件は、コンジン法師がユン・ヨンホに対して「統一教会が検察で問題になることはない」と語っていた内容が、実際に事実だったことを裏付けるものといえる。
つまり、統一教会側がその見返りとして何らかの利益を供与していた可能性を示す重要な事案であり、韓鶴子総裁の裁判の行方にも大きな影響を及ぼす可能性がある。
2026-07-02
崔鍾根
〔統一教会不正腐敗追放監視委員会〕
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