「家庭連合」の研究

すべての成約聖徒は三代王権に帰りましょう!

●真の父母は、ユダヤ教・基督教の伝統の基に使命を果たされます。「聖書」と「原理講論」に帰り、成約聖徒としての使命を全うしましょう!

連載16『永田正治先生選集』赤石講話は反統一教会脱会屋の論理(赤石僚「サンクチュアリ教会の“武装化”が示す異端性と危険性」反論Ⅱ) 

 

赤石講話は反統一教会脱会屋の論理(赤石僚「サンクチュアリ教会の“武装化”が示す異端性と危険性」反論Ⅱ)

 

この記事は2018年8月5日配信のものです。

赤石講話は反統一教会・脱会屋の論理    
ティーヴン・ハッサン『マインド・コントロールの恐怖』
赤石僚「サンクチュアリ教会の“武装化”が示す異端性と危険性」
両者のパラレルな論理

 

 

永田正治 masaharu nagata 

 

 

わたしは6月26日、「全ての統一食口に緊急提案!赤石僚講師の動画は即刻削除せよ!」という記事を載せました。これは、赤石僚講師の「サンクチュアリ教会の“武装化”が示す異端性と危険性」という動画が、多くの食口を拉致監禁した脱会屋とおなじ論理で語っているからです。家庭連合はいまだにこの動画を削除せず、私の主張に反論もしていません。今回は、下の二つの論理を対照し、赤石氏の講話が脱会屋の論理であることを論じたいと思います。

 

・スティーヴン・ハッサン『マインド・コントロールの恐怖』

・赤石僚「サンクチュアリ教会の“武装化”が示す異端性と危険性」

 

マインド・コントロールの恐怖』は統一教会に対する偏見、「サンクチュアリ教会の“武装化”が示す異端性と危険性」はブランチ・ダヴィディアン教団に対する偏見で一致します。私がなぜブランチ・ダヴィディアン教団を取り上げるかと言えば、この事件が私たちの歩みにとって極めて重要だからです。

 統一教会は1970年代にアメリカに進出し、目覚ましく発展しました。私たちだけではなく創価学会インターナショナル(SGI)など多くの新宗教も発展しました。この新しい宗教群の急激な発展に対し、アメリカ人は警戒しました。その心理に便乗したのが、いわゆる脱会屋(ディプログラマー)たちです。彼らは組織をつくり、政府機関、マスコミに新宗教に対するネガティブな情報を流す一方、信者を拉致監禁し、強制改宗させる脱会ビジネスを盛んに行いました。元統一教会ティーブン・ハッサンは、多くの統一教会員を脱退させた有名な脱会屋です。また、彼らを理論的にバックアップしたのがマーガレット・シンガーなどマインド・コントロール理論を提唱する学者たちです。アメリカ政府は彼らの暗躍によって新宗教に対する弾圧を開始しました。

 このアメリカ政府の弾圧をやめさせた二大事件が、まさにアボニムのダンベリー服役とブランチ・ダヴィディアン教団の悲劇的事件だったのです。ふたつの事件は、政府機関や議会が再調査し、政府の対応の間違いを指摘し、アメリカでの宗教迫害をやめさせ、脱会屋を衰退させる決定的契機になったからです。私たちは、ともに理不尽な迫害を受けた宗教として、ブランチ・ダヴィディアン教団を擁護すべき立場なのです。しかし、赤石僚講師はこれらの事情に無知で、ブランチ・ダヴィディアンを危険な武装カルト教団と決めつけました。

 

1.真実の隠ぺい

マインド・コントロールの恐怖』は、アメリカで1988年、日本では1993年に出版されました。ハッサンは統一教会とアボニムに対しこう指摘しています。

統一教会とは、合衆国で最大の、そしてまちがいなくもっとも破壊的なカルトのひとつである。この組織は、文鮮明という絶対的指導者によって完全に支配されている。彼は朝鮮生まれの事業家で、1982年に税のごまかしで有罪判決を受け、コネティカット州ダンベリーの連邦刑務所で13か月間服役した。(P.25)

彼は、アボニムが脱税容疑で有罪判決を受け、ダンベリー刑務所に服役したことだけを言及しています。しかし、この判決に対し、上院憲法小委員会のオリン・ハッチ委員長は再調査を行い、政府の行為は不正であったと言明し、「最近の裁判の中で、この判決ほど重要な問題を数多く提起したものはない。また、信教の自由に対して、これほど直接的脅威をもたらしたものもない」と述べました。

また、アメリカの40以上の団体が、裁判のやり直しを求める請願書を支持しました。福音派教会全国協会、全米キリスト教協議会、北米合同長老教会、全米バプテスト教会モルモン教、米国市民自由組合、キリスト教法律教会、アメリカ宗教研究所などです。服役期間中には、強い影響力をもつ福音派の重鎮ジェリー・ファウエル牧師、オバマ前大統領就任式で祈祷したジョセフ・ローニー牧師をはじめ、多くのキリスト教聖職者がアボニムの釈放と信教の自由を求め集会やデモをしました。これはアメリカの宗教政策に大きな影響を与える動きでした。ハッサンは、これら、自分にとって不都合な事実を一切無視し、刑を受けたというネガティヴな事実だけを挙げているのです。

赤石僚講師も全く同じです。1993年、死者86人を出したブランチ・ダヴィディアン教団事件を、「サンクチュアリ教会の“武装化”が示す異端性と危険性」の「過去の事例」として挙げました。サンクチュアリ教会はブランチ・ダヴィディアン教団のように危険な団体と主張するためです。しかし、この事件は政府の対応に問題があり、ブランチ・ダビディアン教団と信者の死傷者たちはむしろ被害者なのです。脱会屋のリュック・ロスが、FBIに対し、ブランチ・ダヴィディアン教団が大量の銃器を蓄え、子供を虐待しているというというデマ情報を執拗に提供し、それを信じたFBIが、装甲車や催涙ガスなどで教団を急襲するという過剰な対応をしてこの悲劇が起きました。〈アンマーマン教授の研究〉

更に、1993年、この事件に対しアメリカ政府は、ブランチ・ダビディアン教団の強制捜査について聴聞会を開き、二人の宗教学者(ハーバード大のサリバン・プリンストン大のアンマーマン)が勧告書を政府に提出しました。趣旨は以下です。 

政府機関が、少数派の新宗教に対する理解が欠如し、ブランチ・ダビディアン教団へ軍事作戦なみの強襲を行い、惨事を引き起こした。今後、政府部内に宗教研究の専門家を置くこと、伝統的宗教観では理解できない理念をもつ宗教への寛容が必要である。

赤石僚講師はこれらの事実を、うかつにもまったく知らず、ブランチ・ダビディアン教団に対する偏見で、そもそも反宗教的なウィキペディアの記事の、もっとも教団に否定的な部分だけを取り上げ、危険な武装教団と決めつけ、サンクチュアリ教会の「過去の事例」として挙げたのです。ブランチ・ダビディアン教団を危険な教団とする見方は、まさに脱会屋のリュック・ロスとおなじ見方なのです。

  

f:id:touituseiden:20180804192845j:plain

 

2.凶悪教団と同類視、そして印象操作

また、ハッサンは『マインドコントロールの恐怖』で、統一教会を破壊的カルトと決めつけこう批判します。

統一教会はけたはずれの破壊的カルトである。 ― 破壊的カルトの中にいるあいだに、メンバーのある者は殴打や強姦というような肉体的虐待を受け、またある者は、来る年も来る年も1日15時間から18時間もの長く苦しい単調な仕事をさせられるという虐待を受ける。要するに彼らは奴隷となるのであり、この奴隷は、グループを抜けたくても、そのための人間的あるいは経済的な頼りが、ほとんど、あるいはまったくない。(P.33-34)

長く苦しい単調な仕事をさせられるという状況は聞いたことがありませんが、1日15時間から18時間、「路程」という名の労働は一時期、一部ではあったでしょう。しかし、その前の文は、食口なら誰でも憤慨します。統一教会は、殴打や強姦をする宗教ですか? ふざけるな! と思います。しかし「破壊的カルト」という言葉で十把一絡げにすれば、同列に扱えるのです。それが批判者の狙いです。彼らの目的は、統一教会と凶悪な事件を起こした教団と同類扱いにすることです。ハッサンは、私たちが、912名が集団自殺した人民寺院や女優シャロン・テートを惨殺したマンソンズ・ファミリーと同じ、凶悪な破壊的カルトと同類の宗教であるとレッテルを貼ったのです。

日本ではオウム真理教統一教会を同類扱いしました。『宗教トラブル110番』では、オウム真理教統一教会のメンバーの入信経路とその行動を理解しようとするとき、「宗教だ」では説明できないし、マインド・コントロールに代わる有効な説明もない」と、オウム真理教統一教会マインド・コントロールという図式を強調します。

赤石僚講師も全く同じです。脱会屋のように、サンクチュアリ教会を、86人もの死者を出したブランチ・ダビディアン教団と同類扱いしています。そのためには、ブランチ・ダビディアン教団が極めて破壊的で危険なカルト教団でなければなりません。ですから、わざわざ、テレビ朝日の教団施設が爆破する場面を出して恐怖心を煽り、そのあとの、赤石講師の主張に不都合な、信者たちの証言はすべてカットしました。このようなブランチ・ダビディアン教団への危険なカルト捏造と、ネガティブな写真を多用したサンクチュアリ教会批判によって、ブランチ・ダビディアン教団=サンクチュアリ教会=銃器所有」という印象操作をしたのです。

印象操作は、私たちがマスコミからも嫌というほどされてきたことです。私は以前テレビを見ていて、何かとんでもない異常な宗教があらわれたと思ったら、何のことはない統一教会のことでした。それほど印象操作は巧みで効果的なのです。ハッサンは統一教会を、「マインド・コントロール」を行う悪質な破壊的カルト、赤石講師はサンクチュアリ教会を、「銃器」をもつ危険な武装団とレッテルを貼り批判しました。

しかし、おかしいと思いませんか。どうしてサンクチュアリ教会は、銃を持って祝福式を行えたのでしょうか。ライフル、ナイフを用い訓練もしています。日本では考えられません。それは、アメリカは憲法で市民が武装する権利を認めているからです。しかもこの権利はアメリカ人にとって貴重なものなのです。イギリスから独立するため、市民が銃を持って戦ったからです。アメリカ人にとって銃は、単なる武器でなく、「自由」と「独立」の象徴、自己防衛の「権利」、しっかり銃を管理する「責任」の象徴なのです。今回の祝福式に対し、銃所有を支持する多くの人々は素晴らしい式典と評価しているのです。予想に反し、あのリベラルなワシントンポストすら、銃をしっかり管理するサンクチュアリ教会の主張を評価する記事を載せました。赤石講師の危険な武装団などという決めつけは、悪意に満ちた根拠のない印象操作なのです。

 

4.反対派より偏見に満ちた赤石僚講話

反対弁護士3人(山口広、滝本太郎紀藤正樹)の共著である『宗教トラブル110番‐しのびよるカルト』,民事法研究会,1999のブランチ・ダヴィディアン教団の説明は以下です。

1993年には、デビット・コレッシュを教祖とする「ブランチ・ダヴィディアン」がテキサス州ウェイコで51日間武装して籠城したという事件が起こりました。そしてついに4月19日、FBIと銃撃戦を繰り広げ、コレッシュ本人を含む信者86人が爆死しました。この団体も一種のハルマゲドンの到来を預言し、武装していました。

彼らは最大限に「カルト宗教」を悪質に描きたいのです。しかし弁護士3人の共著で、発行元は「民事法研究会」という法律専門の出版社ですから、根拠のない批判はできません。この内容が、彼らがブランチ・ダヴィディアン教団について書ける限界なのです。ですから、この事件がブランチ・ダヴィディアンが原因であるとも、危険なカルト宗教とも言えません。しかし、赤石動画は、あの脱会屋が原因となった悲劇を、むしろ危険なカルト宗教ブランチ・ダヴィディアン教団が起こした事件だと決めつけています。赤石講話は、反対弁護士よりもはるかに偏見に満ちた主張なのです。

 

f:id:touituseiden:20180804193218j:plain

もっとひどいのは、1995年4月、168人が死亡するオクラホマ連邦ビル爆破事件とブランチ・ダヴィディアン教団を結び付けていることです。これは犯人マクベイが勝手にブランチ・ダビディアン事件の復讐と言っているだけで、全く無関係なのです。このふたつの事件を結びつけるような出鱈目な論考は見たことがありません。さらにひどいのは、赤石講師が、3000人以上死亡した、9.11アメリカ同時多発事件も、先のふたつの事件と結び付けているのです。理由は、主犯マクベイの死刑執行2001年6月11日のちょうど三か月後に発生した事件だということだけです。これはもう「都市伝説」で、真面目な議論にはなり得ません。

f:id:touituseiden:20180804193317j:plain

反対弁護士すら、ブランチ・ダヴィディアン教団を批判できないのに、赤石講師は強烈に批判し、それをオクラホマ連邦ビル爆破、はては9.11テロまで安易に拡大する。果ては、「サンクチュアリ教会の“武装化”が示す異端性と危険性」の過去の事例とする。こんな、あり得ないほどの乱雑、出鱈目な動画は、 自主削除するのが当然です。このままアップするのは、全ての統一食口にとって耐え難い恥辱です。

これは、家庭連合では、いかに偽りと出鱈目がまかり通っているかを如実に示す例です。韓氏オモニは、自分は無原罪の神の血統の独生女、アボニムは有原罪のサタンの血統であるという驚愕すべき邪説を信じ、それを昨年2月7日、金振春孝情学術院苑長に講義させました。それを牧会者に講義し、彼らは、アボニム無原罪を受け入れなかったので、組織ぐるみで徹底的に隠ぺいしました。このアボニム有原罪誕生論は、小山田秀生最高委員に質問しても全く答えられませんでした。

赤石僚講師、太田朝久講師、阿部美樹講師は、2016年から、韓氏オモニ無原罪を講義してきました。この翌年の2月に、韓氏オモニの命令で、金振春苑長が、アボニム有原罪誕生、サタンの血統という恐るべき主張を、孝情学術シンポジウムで公表するとは夢にも思わなかったでしょう。韓国語の金振春講義のテキストは500部ぐらいしかなく、その後、まずいものとして隠ぺいしました。ですからあなた方はこの説を詳細には知らないのです。知りたければ、「家庭連合」の研究→永田正治の投稿ブログ→「独生女論の正体を暴く(金振春論文の罠)」を参照下さい。

 私は、2月に、方相逸教育局長に対し、金振春苑長がアボニムは有原罪の誕生と主張していると言ったら、「金振春さんの言うことを信じるんですか?」という答えが返ってきました。方相逸局長は知らないのです。昨年11月、大阪大会で、井口康雄氏は、アボニムの有原罪誕生を韓氏オモニは「言ってない!」と強く主張しました。この井口氏も方局長も、金振春苑長の講義を聞いておらず、内容を知りません。知らないから、否定できたのです。反対に、これをよく知る小山田秀生最高委員は、否定できず、「あんた違うこと言ってるよ」と、答えをはぐらかしました。

このように家庭連合は、教義の根本に対し、虚偽と隠ぺいを繰り返す異常な宗教になりました。サンクチュアリ教会は、あなたがたの教義の根本問題である「独生女論」の是非について質問しているのです。これに家庭連合は一切まともに答えられず、サンクチュアリ教会に対し、赤石講義のような出鱈目な論理で印象操作を繰り返しています。

赤石僚講師に要求したいのは、いったいあなたは、韓氏オモニが「アボニムは有原罪誕生のサタンの血統で、自分は無原罪、神の血統の独生女」という、非原理的邪説を信奉していることを知っていますか。知っているとしたら、あなたは、それについてどう考えますか?また、家庭連合が、それをひた隠しにしていることをどう考えますか? 家庭連合は、これら統一教会信仰の最も重要な問題について自分たちの主張を正直に認め、サンクチュアリ教会と、アボニムの真理を探究するため、独生女論についての公開討論に応じるべきです。

 

 

【永田正治さんのプロフィール】

1954年東京生まれ。高麗大学歴史学科卒業。崇実大学統一政策大学院修士、啓明大学日本学博士課程修了。慶州ソラボル大学勤務(1997—2007)。慶州歴史文化都市造成計画TF委員歴任。著作に『北朝鮮関連日本書籍の分析』、『徳川綱吉儒教政策』など。日本に帰国後は、信者の異宗教交流により宗教間交流の活性化をめざす「異宗教コミュニケーション」を提唱。「異宗教コミュニケーションのすすめ」、「宗教の復権と異宗教コミュニケーション」、「宗教多元主義と異宗教コミュニケーション-遠藤周作『深い河』を中心に」などがある。

 

●記事拡散のために
応援クリックをお願いします。

↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓

にほんブログ村 哲学・思想ブログ 家庭連合へ
にほんブログ村

にほんブログ村 哲学・思想ブログ サンクチュアリ教会へ
にほんブログ村

以上

にほんブログ村 哲学・思想ブログ 家庭連合へ
にほんブログ村●連絡がとりたい方はメールでお願いします。maile-address: kawahara@yui0123.com