「家庭連合」の研究

すべての成約聖徒は三代王権に帰りましょう!

●真の父母は、ユダヤ教・基督教の伝統の基に使命を果たされます。「聖書」と「原理講論」に帰り、成約聖徒としての使命を全うしましょう!

連載17『永田正治先生選集』太田朝久講師よ、いい加減にしなさい!-正統信仰と記憶- 

 

太田朝久講師よ、いい加減にしなさい!-正統信仰と記憶-

 

 

この記事は2018年5月9日配信したものです。

 

 

永田正治 masaharu nagata

 


■使えない太田理論

太田朝久講師が、澤田地平氏の記事を批判し、いつもながらの、韓氏オモニ無原罪誕生を訴えていました。(真の父母様宣布文サイト) 
まず、太田講師に言いたいことは、なぜあなたの文章は長たらしく複雑(怪奇)なのか?ということです。常に、正しい論理はシンプルで理解が容易です。
文科系の理論はもちろん、数学や物理でも、優れた式はシンプルで美しいのです。

この論文もプリントするとびっしり6ページに及び、見ただけでもうんざりします。そうとう集中して読んでも、全体の論理がつかめない。
いったい、これを読んで納得のいく人がいるのでしょうか?

この煩雑さは、間違った主張をゴリ押しするため、読者を煙に巻いているとしか思えません。家庭連合の人がこの「量」をみれば、しっかり反論しているな、という印象を持つでしょう。それが狙いだと思いますが、はたしてどれほどの人が読んでいるでしょうか。

私の指摘の根拠は、あなたの同僚が証明してくれます。
澤田地平さんは、松濤本部前で、韓氏オモニの無原罪誕生は正しいですか?と問い質しています。家庭連合にとっては迷惑なことでしょう。
しかしこの解決は簡単で、澤田さんを論破すればいいのです。太田講師の韓氏オモニ無原罪誕生論で澤田さんに反論すればいいのです。

ところが、澤田拓也氏や大西氏、江原氏などは、あなたの理論をまったく使いません
昨年11月の大阪大会で、家庭連合は、サンクチュアリ教会との論戦に応じましたが、井口康雄さんも、太田理論をいっさい使わず、近藤総務局長に至っては、韓氏オモニの無原罪誕生を、詳しいことは分からないが、お母様の仰ることだったら正しいと答えました。まさに、「詳しいことは分からない」と、正直に告白しました。

彼らは、太田朝久理論を、読まなかったか、読んでも理解できなかったか、あるいは、評価しなかったのです。あなたの論理は、対立者を煙に巻くことはできますが、同時に、仲間も煙に巻いているのです。

煙に巻くような理論は、誰も理解できず、それを活用することもできません。人が使えないような理論は根本的に欠陥があるのです。

 


■すでに破綻している、韓氏オモニ無原罪誕生論

 韓氏オモニ無原罪誕生論が、どのように現状にあるか考えてみましょう。
そもそも、「無原罪誕生」は、2014年7月、韓氏オモニ自身が言及して始まりました。それ以前、食口でこんな問題を論じた人は存在しません。

その後、頻繁に自分が無原罪誕生だと強調するようになり、日本では、太田、赤石、阿部講師が韓氏オモニ無原罪誕生を講義しました。

そして遂に2017年2月、孝情学術苑国際学術シンポジウムで、金振春教授が韓氏オモニ肝いりで、「真の父母様の独生子・独生女研究」という、韓氏オモニの無原罪誕生、お父様の有原罪誕生を主張する論文を発表し、韓氏オモニはこれを食口に講義せよと命じました。

手始めに、韓国の牧会者に講義しましたが、彼らは韓氏オモニの無原罪誕生は認める、しかしお父様の有原罪誕生は、食口に大混乱を引き起こすので話してはならない、と合意しました。

すなわち、独生女論は現場の牧会者により拒絶されたのです。金振春教授の独生女論文は門外不出になり徹底的に隠蔽されました。家庭連合は、これを公開することはあまりにも不都合でリスクが高いと判断したのです。

私は、3月の原理本体論研修会中に、家庭連合の方相逸局長に、金振春教授がお父様が有原罪で生まれたと発表したと言ったら、驚くべき答えが返ってきました。方局長は「金振春さんの言うことを聞くんですか?」と言ったのです。

金教授の論文は、韓氏オモニの命令で、天一国最高委員、天法院、孝情学術院、アメリカUTS教授陣、日本の教会成長研究院、元老牧師などと協議、協力して練り上げたものです。まさに独生女論は家庭連合の核心から出てきたものなのです。

この論文に対し、何と方局長は「金振春個人が言ったこと」と捉えていたのです。おそらくこれは、方局長が論文の背景を知りながらトボけた訳ではないと思います。金教授の講義を聞いた人は全体で400名ぐらいのものでしょう。しかも、参加者はまずい内容なので口外しませんでした。方局長が詳しく知る立場ではなかったのです。そのためこんな認識しかないのでしょう。

金教授の論文は、韓氏オモニの独生女論を整理し、集大成したもので、「独生女論の原典」に位置付けられます。申し訳ありませんが、金振春論文は、太田論文とは比較にならない権威があり、上位に位置するものです。そして、この金教授の独生女論は到底公開できないような欠陥をもち、すでに破綻しているのです。

ですから、そもそも太田理論も土台が崩壊しているのです。独生女論破綻をよく知る家庭連合幹部たちは、あなたの理論をまじめに学ぼうとはしません。「原典」が無価値なものなのですから、そこから派生した理論に関心を持たないのは当たり前のことです。

これが、独生女論の現状です。つくづく感じるのは、家庭連合がいかに出鱈目でいい加減な宗教であるかということです。私は、家庭連合がアボニムの教えを否定する教義を立てることを責めません。真理探究の動機で、アボニムの教えを批判し、韓氏オモニが独生女論を打ち出すのも不当なことではありません。

しかし、状況がまずいということで、独生女論を引き下げ、隠蔽することは絶対に許されることではないのです。そんなことをしたら、独生女論が正しいか否か、真理に至る道を閉ざしてしまうのです。

家庭連合は、独生女論を正々堂々と論じなければなりません。それは、真理を尊ぶ宗教教団の神聖な義務であり責任です。太田講師は、このような独生女論の現状を正しく捉えるべきです。

独生女論は、発信元が公開不可にしているほど極めて稚拙な理論なのです。あなたはこの事実から目を背け、一時しのぎの主張を繰り返すのはやめなければなりません。そうしなければ、あなたも家庭連合もますます真理から遠ざかるしかないのです。

 

■統一食口の記憶を破壊する韓氏オモニ

 哲学者キケロは「記憶は全ての物事の宝であり守護者」と言い、シェークスピアは「マクベス」で「記憶は精神の番人」と言っています。歴史的に、宗教が正統信仰を確立し、守護できたのも「記憶」の力でした。エスや釈迦は文章で教えを残さず、彼らの死後、弟子たちが集まり、教祖が何を語り、教えの本質は何であったかを、各自の記憶をたどり経典をつくったのです。

まさに、「弟子たちの記憶」が、異端説を排し、正統信仰を伝えた「守護者」「番人」の役割を果たしたのです。私たちも同じです。アボニムが地上におられた時の食口一人一人の記憶が重要なのです。

この記憶に基づき、私たちが共有していた正統信仰を考えてみましょう。それは、「アボニムは無原罪のメシアで、韓氏オモニは有原罪で誕生し、アボニムにより原罪を清算した」というものです。

ですから、アボニムが晩年に原理本体論教育を託した劉正玉先生は韓氏オモニは有原罪だと語り、家庭連合の天一国最高委員である金榮輝先生も良心宣言で韓氏オモニが有原罪であると語ったのです。

これはアボニムが頻繁に語り持つようになった信仰ではありません。むしろアボニムはご自身の原罪問題はほとんど語りませんでした。私たちがアボニムの貴い生きざまに接し、自然に定着した信仰です。

周藤先生も「60億人類のなかにただひとり無原罪の方がおられます。そのお方こそ文鮮明先生なのです」と講義しました。

もし、私たちのなかに少しでも韓氏オモニも無原罪だという観念があったら到底言えない言葉なのです。韓氏オモニは、アボニムの真理を破壊しただけではなく、私たちの記憶に挑戦し、破壊し、抹殺しようとしています。

今や、家庭連合では「正統信仰の記憶」を語ることは許されません。皆、上と周囲を警戒し口を閉ざしています。異端・家庭連合は、正統信仰の守護者、番人である弟子の記憶を消し去ろうとしているのです。

しかし口に出さなくとも食口はしっかり記憶しています。ですから独生女論を語ろうとしないのです。独生女論の最大の敵は、サンクチュアリ教会や家庭平和協会ではなく、食口の記憶そのものなのです。

太田講師、あなたはアボニムが地上におられたとき、韓氏オモニが無原罪だと確信していたのですか?自身に問いかけて下さい。もしそうなら、あなたは食口で唯一の存在です。

同僚の阿部美樹講師も「(お母様は)全人類の堕落人間の代表」と講義していました。あなたが、自身の「記憶」を偽ることは正統信仰に対する深刻な背信行為なのです。正しい人間でありたいなら、学者的良心、宗教者としての良心に恥じない行動をとらなければなりません


 

■韓氏オモニが有原罪であるアボニムのみ言

 

家庭連合は、独生女論の論拠をアボニムのみ言に求めます。アボニムの神性を否定するのにアボニムのみ言を利用する卑劣なやり方です。


ここでは反対に、アボニムのみ言で韓氏オモニの有原罪誕生を論じてみます。

 

お母様は生まれながらのお姫様のように生まれて、再臨主の奥様として生まれたと思いますか。言ってみてください。堕落した血統を持って生まれてきたのです。2004.7.19『み言選集』461‐26

 

オモニを見ると血統が違います。血統で残るのは父子が残るのです。分かりますか、何のことか?「はい。」オモニは畑です、畑。種は畑さえあればどこに植えてもいくらでも実を結ぶのです。ですから父子関係は血統が連結されているのです。― ですからオモニがいなくてもオモニをいつでも探してくることができます。何の意味か分かりますか?   2000.3.6『み言選集』318‐172

 

本来、こんなみ言で、韓氏オモニの血統を論じのは不本意なのです。なぜなら、アボニムは血統問題を論じるなと厳命したからです。①あなた達が、何、先生が原罪があるのか、ないのかと言うことができません。②それ以前まで掘り下げて先生が原罪があるのか、ないのかということを自分たちが決定できますか?意味のないことをしています。 (『み言選集』608‐276. 2009.2.27) このふたつのみ言は、独生女論捏造に邪魔なので家庭連合が削除しました。


ですからそもそも、韓氏オモニが自身とアボニムの血統に言及したこと、金振春教授がそれを理論化したことは、アボニムに対する重大な背信行為なのです。「真の父母」の血統問題を論じ、教会を混乱に陥らせているのは、全て、韓氏オモニの愚かしい言動から出発したのです。

アボニムは、明確に韓氏オモニは有原罪誕生だと指摘しました。それは真理を伝えるためです。間違った解釈をしないようにクギを刺しました。反対に、韓氏オモニが純潔な血統の生まれというみ言は、アボニムの韓氏オモニに対する思いやりです。韓氏オモニが神のみ旨に生きるなら、あえて韓氏オモニが有原罪だと強調する必要はありません。

これこそメシア・アボニム大いなる愛なのです。それをいいことに、家庭連合の学者は、アボニムの愛のみ言を悪用し、韓氏オモニが無原罪誕生であるとし、更には、アボニムこそが有原罪誕生と、途方もない反キリスト神学をつくり上げました。

韓氏オモニは、自身とアボニムの血統を論じ墓穴を掘ったのです。アボニムの原理、み言、統一思想、平和思想の上に独生女論を置くことによって、アボニムの全ての真理は空洞化され無力化しました。今や、家庭連合は独生女論という邪悪な教えを伝播する宗教に堕したのです。

その状況を感じ取っている幹部たちは、誰も独生女論を自信をもって語れません。下手に語れば、家庭連合の出鱈目と矛盾が露呈してしまう、ウソ偽りの証言になってしまう。こんないい加減な行為を重ねながらも、韓氏オモニの支配が続くのは、彼女がもつ権力と金力、そして幹部の巧みな弁舌と学者の偽りの教説の力なのです。

あなたはそれに加担すべきではありません。

 

 

■太田講師は正統信仰の記憶に忠実であれ

 

劉正玉先生は、アボニムが、1960年の聖婚式のまえに、佳約式という韓氏オモニの原罪を清算する儀式を挙行したと証しました。太田講師は、意図的に「約婚式(佳約式)」と併記し、佳約式が単なる約婚式であるかのように書き、佳約式が韓氏オモニの原罪を清算する儀式ではなかったと主張します。

韓国語の「佳約」の意味は、①良き約束 ②恋人と会う約束 ③夫婦の契り、であり、韓国では「佳約式」とは使いません。佳約式は約婚式ではなく、「約婚式(佳約式)」と併記するのは間違いです。佳約式とは、アボニムと韓氏オモニの間で行われた原理的意味がある特別な儀式だったのです。

そして、劉正玉先生の佳約式が韓氏オモニの原罪を清算する儀式だったとする理解は、当時の食口たちの共通した認識だったのです。これは劉先生の記憶に刻まれたもので、先生はそれを正直に語ったのです。

太田講師は、「約婚式(佳約式)」と恣意的な併記をし、いつもながらの、自分たちに都合のいいアボニムのみ言を引用し劉先生の言葉を批判しています。

家庭連合の御用学者は、膨大なアボニムのみ言のなかから、都合のいい部分をハサミで切り取って、ノリで引っ付けるような、み言捏造は即刻やめるべきです。私はいちいちあなたのみ言捏造を批判するつもりはありません。こんな捏造はいくらでも容易にできるからです。捏造の数だけ異端説が生まれるでしょう。そんなものは対応する価値はありません。

アボニムが地上におられたとき、私たちの信仰は見事に統一され、混乱はありませんでした。

重要なのは、アボニム時代、私たちの信仰を統一していた正統信仰がどのようなものであったかを論じることなのです。この大混乱を収拾するためには、私たちは正統信仰に復帰しなければならないのです。この混乱の元凶であり、教会を分裂に導いているものが独生女論なのです。

劉先生は韓氏オモニに対し、「オモニ」と尊敬して呼び、本体論講義でもオモニを批判するなと私たちに語っていました。劉先生が韓氏オモニに原罪があると言うのは批判ではなく、多くの元老食口が長く共有してきた事実を述べているだけなのです。

大先輩である劉正玉先生の記憶をあっさり否定する太田講師、あなたはいったい何者なのか!

 


■このように食口の記憶を軽視する
太田講師に質問があります


①本当にあなたはアボニムがおられたとき、韓氏オモニに原罪がないと思っていたのか?そもそも、「独生女」「独り娘」などという単語を知っていたのか。

どうして家庭連合は、独生女論の原典である金振春教授の「独生子・独生女・真の父母論」を広く公開せず、教育もせず、ひたすら隠蔽しているのか。それについてあなたはどう考えるのか。

あなたは、韓氏オモニの独生女論のもうひとつの柱であるアボニム有原罪誕生についてどう考えるのか。あなたが韓氏オモニの無原罪だけを主張し、アボニムの有原罪を論じないこと自体、独生女論の正体を隠蔽する陰謀なのです。

エスさまもアボニムも「天の父」と祈った神の呼称を、韓氏オモニが一方的に「天の父母」などという、アボニムが認めない偽りの呼称にかえたことをどう思うのか。

アボニムの作詞である「栄光の賜物」の天一国国歌を、韓氏オモニが一方的に「聖励の新歌」に変え、アボニムの歌詞も変えたことをどう思うのか?いったいこんなことをしていいのか?あなたは韓国語と日本語のメロディーがちがい、歌がそろわないから変えたと理由にもならない理由を述べているが、それについてもどう思うのか。

ここまで太田講師の名前を挙げて批判をしたのですから、あなたの反論は正々堂々と受けたいと思います。

ひとつだけ要望は、分かり易く簡潔な論理と文章で反論していただきたいことです。真理はシンプルに表現できるものです。今までのあなたの文章は難解で、一般の理解が容易でなく、多くの人々の検証を受けるのには極めて不適格です。また、分かり易い説明は書き手が心すべき読者への思いやりではないでしょうか?

最後に、いやなことを言わなければなりません。

昨年12月、韓国家庭連合会長ユ・ギョンソク氏が離任するとき、韓氏オモニに、どうか「独生女」は語らないようにと懇願しました。

会長であった人物が発したこの言葉の重大さが分かるでしょうか?韓氏オモニは一年あまり、アボニムが有原罪であることは言っていません。ですから、ユ会長が言っているのは、アボニムの有原罪についてではなく、韓氏オモニが、自分が無原罪誕生であることを話すなということなのです。

すなわちユ会長は、韓氏オモニの無原罪誕生を否定し、正統信仰に戻ることを訴えているのです。

この勇気ある進言は韓国幹部の本音であり、氷山の一角です。韓国幹部たちは面従腹背しているのです。だれも韓氏オモニ無原罪誕生など信じていません。彼らは日本人幹部のような単純な人々ではないのです。

韓氏オモニに何かあれば、「独生女」など口にする者はいなくなり、この異端教説は消えてなくなります早ければ一年以内に正統信仰が復活するでしょう。

そのとき、韓氏オモニ無原罪誕生を説いていた者は、愚かな異端教説を広げた人物として永遠に歴史に汚名を残すことになるのです。


おわり


 

【永田正治さんのプロフィール】

1954年東京生まれ。高麗大学歴史学科卒業。崇実大学統一政策大学院修士、啓明大学日本学博士課程修了。慶州ソラボル大学勤務(1997—2007)。慶州歴史文化都市造成計画TF委員歴任。著作に『北朝鮮関連日本書籍の分析』、『徳川綱吉儒教政策』など。日本に帰国後は、信者の異宗教交流により宗教間交流の活性化をめざす「異宗教コミュニケーション」を提唱。「異宗教コミュニケーションのすすめ」、「宗教の復権と異宗教コミュニケーション」、「宗教多元主義と異宗教コミュニケーション-遠藤周作『深い河』を中心に」などがある。

 

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