「家庭連合」の研究

すべての成約聖徒は三代王権に帰りましょう!

●真の父母は、ユダヤ教・基督教の伝統の基に使命を果たされます。「聖書」と「原理講論」に帰り、成約聖徒としての使命を全うしましょう!

連載20『永田正治先生選集』特別寄稿 「サンクチュアリ世界摂理の真実」“Locked and Loaded for the Lord”と検索しよう!

 

特別寄稿 「サンクチュアリ世界摂理の真実」“Locked and Loaded for the Lord”と検索しよう!

 

 

この記事は2018年8月13日配信のものです。

 

永田正治 masaharu nagata

 

1.ワシントンポストが好意的に報道したサンクチュアリ教会

ワシントンポストマガジンの表紙を飾った、文亨進二代王の写真をご覧ください。まるで、映画の主人公のように撮られています。メディアは、批判的な記事の時には、いい写真は使いません。批判的内容にあわせた悪い写真を使います。それは、アボニムの偏向報道で、私たちは嫌というほど見てきました。サンクチュアリ教会の特集は17ページにおよび、10枚の写真が載せられていますが、すべていい写真です。これをみれば、マガジンの記事がどんな内容であるか分かります。ですから、ネットで“Locked and Loaded for the Lord”と検索してください。

アメリカを代表するメディア・ワシントンポストが、サンクチュアリ教会の特集を組み、好意的に報道するなど、統一教会の歴史になかったことです。これが意味するものは、サンクチュアリ教会がアメリカで高い知名度を得たこと、もう一つは、統一教会サンクチュアリ教会が、初めて、アメリカ社会で「市民権」を得たことです。

統一教会は、アメリカに基盤を持っていても、韓国の異端宗教と蔑視され「市民権」を持ちませんでした。アボニムは「アメリカはキリスト教精神に帰れ」と訴えましたが、最後まで、理解されなかったのです。

ワシントンポストなどのリベラル系マスコミはもちろん、ウォールストリートジャーナルなどの保守系マスコミも、今日まで、統一教会を好意的に報道しませんでした。報道すれば、統一教会に「市民権」を付与することになり、それは忌避したのです。アボニム聖和後の家庭連合は、いまだに相手にされません。

 

2.ワシントンポストが何を評価したか?

それでは、どうして、アメリカメディアが統一教会に対する壁を崩し、サンクチュアリ教会を受け入れたのでしょうか?表紙を飾った文亨進二代王の写真が明確に示します。それは、二代王がもつ「鉄の杖」です。実に、記事の中心は「鉄の杖」であり、ワシントンポストが関心をもち、高く評価したものは、外でもない「鉄の杖」なのです。

記者のトム・ダンケルは、三か月もペンシルヴェニアに留まり、徹底的に、サンクチュアリ教会を取材しました。彼は、サンクチュアリ教会の平和警察、平和軍が、「鉄の杖」を本格的に訓練し、しっかり管理していることを知ったのです。

アメリカ人にとって銃所有は大切な権利です。独立戦争に、市民が銃を持って立ち上がり、精強なイギリス軍に勝利しました。彼らに独立と自由をもたらしたものは「銃」であったと言え、アメリカにおいて銃は、独立と自由の象徴なのです。しかし、現代のアメリカでは、銃の乱射事件が起こり、銃所有をめぐり論争が展開されています。銃所有反対派の主張は、市民が銃を持っているから、銃による犯罪が起こるというものです。一方、銃所有支持派は、銃が人を殺すのではなく、悪い人間が銃で人を殺すのであり、圧倒的多数を占める善良な市民から銃所有の権利を奪うなと主張し、まさに、国を二分する議論になっているのです。

問題は、銃による犯罪をいかに無くすかです。銃が無ければ銃の犯罪は無くなる、のような単純な問題ではありません。銃乱射事件は、銃所持禁止エリアで起き、むしろ、銃の空白地帯が狙われるのです。犯罪者が銃による反撃を恐れるからです。もし、銃を禁止し、回収しても、それに応じるのは善良な人々で、悪意ある者や組織は、隠し持ち、不法に入手し、銃を密売するマフィアを巨大化させるだけです。

結局、銃を「善なる道具」とするのは、銃をいかに管理するかにかかっているのです。文亨進二代王が提唱する「鉄の杖神学」による銃所有は、新しい銃管理の思想です。ワシントンポストは、銃所有反対の急先鋒です。にもかかわらず、ダンケル記者は、サンクチュアリ教会が、「鉄の杖」に対し、真剣な訓練を行い、正しく管理していることを高く評価し、好意的な記事を書いたのです。

 

3.反対者の批判に答えて

家庭連合の反対者は、サンクチュアリ教会の平和警察、平和軍が、鉄の杖や柔術、ナイフなどの本格的な訓練を行っていることを取り上げ、非難して、「武装団」とレッテルを貼っています。しかしこれは、見当違いの批判です。しっかり訓練されている集団は、安全なのです。むしろ訓練されない、あるいはいい加減に訓練されている集団が危険なのです。車でも免許合格者は安全です。腕力が強い普通の人より、良く修練された武道家の方が安全です。「鉄の杖神学」は、善良な人々が銃を所有し、よく訓練し、しっかり管理し、社会の安全を保つというものです。二代王は善良な市民の20パーセントが銃を携帯すれば、アメリカにおける銃の犯罪は防ぐことができると言います。「鉄の杖神学」による銃管理思想は、銃所有反対論者すらも評価できる方法なのです。

トランプ大統領を熱烈に支持する福音派クリスチャンは、銃所有を積極的に推進する人々です。彼らは鉄の杖を用いたサンクチュアリ教会の祝福式を「素晴らしい式典」と称賛しているのです。文亨進二代王は、銃所有は神が与えた権利であり、黙示録に預言された、世をおさめる「鉄の杖」とする神学を提唱しています。それにより、銃は神学的意味を持つことになり、神と結ばれ、敬虔な思いで所有する神器になります。アメリカ市民が、「鉄の杖神学」を持てば、銃を正しく管理し、銃の犯罪をなくすことができるのです。

 

4.「鉄の杖」と教義論争

反対者は、原理講論の「ここで言っている鉄の杖とは、罪悪世界を審判して、地上天国を復帰する神のみ言を意味する(P.572)」という箇所を取り上げ、サンクチュアリ教会の「鉄の杖」解釈は間違っていると批判します。

それでは、ここで、キリスト教における教義論争の歴史を振り返ってみましょう。最も重要な論争は、キリスト・イエスをどう理解するかでした。イエスは神であるか、人であるかです。451年のカルケドン公会議で、「イエスは人」という主張を排除し、「イエスは完全な人であり完全な神」というカルケドン信条が採択されました。今日のキリスト教は、カトリックギリシャ正教プロテスタントと分裂していますが、「イエスは神」とするカルケドン信条は共有しているのです。

私たちもおなじです。メシア・アボニムをどう理解するかが、最も重要な教義問題です。家庭連合は、アボニムは原罪を持って生まれたサタンの血統の人で、反対に、韓氏オモニが原罪のない独生女で神の血統の人とします。一方、サンクチュアリ教会と家庭平和協会(顕進ニムの団体)は、アボニムは無原罪で誕生したメシアであり、韓氏オモニは原罪を持って生まれ、アボニムによって贖われたとします。これが最も重要な教義上の問題です。

次に重要なことは、原理の根本である、創造、堕落、復帰に関する問題です。創造原理は「神は性相的な男性格主体であられるので、我々は神を父と呼んで、その各位を表示する」、「神は、被造世界に対しては、性相的な男性格主体としていまし給う」(P.47)と教えます。しかし家庭連合は、神は男性格であり父であるという原理の神観を否定し、「天の父母」という、男性でも女性でもない、父でも母でもない神観を主張し、祈祷でもこの呼称を用います。これは原理の根本を否定する明らかな異端行為です。

 

5.人類の危機を救う「鉄の杖神学」

 では、「鉄の杖」とは何でしょうか。これは聖書の語句の解釈です。アボニムをどう見るか、また、原理の根本をどう考えるかという問題と異なります。原理講論では鉄の杖を「み言」と言っており、「み言」を意味することは間違いありません。

しかし、聖書の語句の解釈は、ひとつとは限りません。例えば、「明けの明星」は、イザヤ書14.12では「黎明の子、明けの明星よ、あなたは天から落ちてしまった」とルーシェル・サタンを象徴します。一方、ヨハネ黙示録22.16では「-わたしは、ダビデの若枝また子孫であり、輝く明けの明星である」と、ルーシェルの対極にあるイエス・キリストを象徴します。また「子羊」は、ヨハネ福音書22.15では「私の子羊を養いなさい」と伝道対象者、あるいは大衆、全人類を意味します。一方、「子羊の婚姻」、「子羊の生命の書」など、黙示録に多くあらわれる「子羊」はイエス・キリストを意味します。このように聖句は複数の意味、象徴を持つものも少なくないのです。

鉄の杖は、御言葉を意味しますが、2012年のアボニム聖和後、世界の運命は暗転し、共産中国は拡張政策を進め、韓半島は戦争の危険に瀕しています。神はこの非常事態から人類を救わなければなりません。今日、危機に直面する世界、人類を救済することができる御言葉が切実に求められます。人類のため、神とアボニムが下さった、新たな力強い御言葉が「鉄の杖神学」なのです。

 

6.文亨進二代王の天国観

反対者は、文亨進二代王が「天国でも悪が存在する」と言ったことに対し、「罪の影さえも見えない理想世界」という原理の天国観と相いれないものとして、サンクチュアリ教会は「別の宗教」になったと決めつけています。

このように神の創造目的が完成されたならば、罪の影さえも見えない理想世界が地上に実現されたはずであって、このような世界を称して、我々は地上天国という。(P.69)

「天国とは何か?」は難解な問いです。罪の影さえも見えない天国は、数十万年とも知れない罪悪史を経た人類が、全ての蕩減条件を払い終え、はじめて実現できるものです。将来、主権が復帰され、原理の理念に立つ「天一国」が誕生したとします。しかし、天一国がすぐさま、罪の影さえも見えない天国になるはずはありません。この国は「完全な天国」ではなく「天国の雛形」なのです。

社会的教化を通じ、人々を個性完成させなければなりません。しかし、人間には自由があるので、強制ではできません。70億人類を罪の影さえも見えない状態にするには、いったい、何年かかるでしょうか。千年以上もかかるかもしれません。

『み旨の道』にある「先生は、千年後のことのために祈る」というみ言は、アボニムが復帰摂理、すなわち人間の罪の清算を、千年単位で考えていることを示しているです。罪は人の深層心理に深く刻まれ、全人類の心の中から罪を完全に無くすなどは、いつになるか想像もできません。

二代王が言った、「天国」にも悪が存在するという意味は、「天一国」が創建されたとしても、悪が存在すると言っているのです。人類が蕩減を全て払い、罪が全くない「完全な天国」に悪が存在すると言っているのではありません。反対者の天国は「完全な天国」だけを想定しているのです。反対者は、二代王の天国認識のあげ足を取り、サンクチュアリ教会が「別の宗教」になったと言い立てました。

 

7.「別の宗教」になったのは家庭連合

しかし、反対者に質問があります。韓氏オモニが、アボニムは原罪をもつサタンの血統で誕生し、自分は神の血統の無原罪の独生女として誕生したという、邪説を信奉していることをどう思いますか。昨年の2月、孝情学術苑学術シンポジウムで、金振春天法苑長が「独生女論」について発表し、「真のお父様は、原罪が全くない状態で誕生したと言うことは難しい。」(P.244)、すなわち、アボニムは原罪をもって誕生したサタンの血統、それに対し、「真のお母様はイエス様の場合と同じように、血統転換の過程を通じ神の血統をもって生まれたので、原罪がない独生女の立場で誕生することになった。」(P.248)と、韓氏オモニとイエス様は無原罪で誕生した神の血統と発表し、韓氏オモニはこれを全世界の食口に教育せよと命じました。

アボニムがおられた時、こんなことを吹聴する責任者がいたら、即刻、役職を解かれ、それでも主張したら、間違いなく「除名処分」になります。韓氏オモニと金振春天法苑長は、アボニムがおられた時なら除名処分になるようなことを言い、家庭連合で最も権威ある学会で公表したのです。反対者に問いたい、あなたは、こんなことを言う家庭連合こそ「別の宗教」になったと思いませんか?

反対者に求めたいことは、まず、① 私の、二代王の言う天国についての解釈に異論があれば質問してください。② また、あなたは、韓氏オモニと金振春苑長が上記のような主張をしていることを知っていましたか?③ 知っていたならば、あなた自身は、それについてどう思いますか?④ 家庭連合は、この金振春論文を徹底的に隠ぺいしていますが、それについてあなたはどう思いますか? 私たちにとって、聖句解釈と比較にならない、命のように大事な教義の根幹に関わることなので、ぜひ、回答を下さい。

 

8.アボニムの「平和警察」、「平和軍」思想

反対者は、アボニムが言う「平和警察」、「平和軍」は、自然災害を防ぎ、家庭倫理の確立や純潔を守る平和組織(平和訓経P.210)であり、サンクチュアリ教会の「平和警察」、「平和軍」が、銃、柔術、ナイフなどの本格的訓練しており、アボニムのみ心に反していると批判します。しかしこれは、アボニムの「平和警察」、「平和軍」構想を全く理解していない批判です。次のみ言を見てください。

「世界平和軍の名で出発したUN軍の役割を、もう一度考えてみてください。韓国動乱とベトナム戦争でも、その使命を果たすことができず、途中下車してしまったのではないでしょうか。したがって、私は、世界120カ国を巡回し、「天宙平和連合」の創設メッセージを宣布する中、昨年(2005)の10月20日、ウクライナにおいて人類の福祉と未来のための「平和王国警察」と「平和王国軍」の創設を、全世界の前に宣布しました。この二つの組織は、今から新世界の秩序と平和を守る守備隊の責任を果たすようになるでしょう。いまだに、先天時代の残骸である分裂と利己主義の落とし穴から抜け出すことができず、慌てふためく人類に、真の個人、真の家庭、真の国家、真の世界と天宙を創建する、後天時代の真の愛を教育する先鋒隊にするのです」(平和訓経31‐32)

「UN軍の役割を、もう一度考えてみてください。韓国動乱とベトナム戦争でも、その使命を果たすことができず、途中下車して-」。この箇所に、アボニムの「平和警察」、「平和軍」の構想がはっきり示唆されています。反対者が言うように、アボニムの構想が「自然災害を防ぎ、家庭倫理の確立や純潔を守る平和組織」ならば、そもそも、「正式な軍隊」であるUN軍を言及することはあり得ないのです。しかも、善の側が勝利するまで戦わなければならなかったと強調しているのです。これだけでも、アボニムの「平和警察」、「平和軍」構想が、実質的な警察、軍隊を想定したものであることを知ることができ、議論の余地がありません。

「この二つの組織は、今から新世界の秩序と平和を守る守備隊の責任を果たすようになるでしょう」。新世界の秩序と平和を守るためには、力が絶対的に必要であり、軍事力が不可欠です。そのうえ、「警察」、「軍」、また「守備隊」、「先鋒」などの表現を用いること自体が、実際の「警察」、「軍」を想定したものと考えなければ、不自然なのです。反対者が言うように、自然災害を防ぎ、家庭倫理の確立や純潔を守る組織なら、元来、「警察」や「軍」という名称を冠すること自体おかしいのです。

 

9.アボニムの国防観

原理講論は、共産主義との戦いは、まず、理念の戦い、それで善が勝利できなければ、軍事の戦いになるとしています。統一教会は理念の戦いをしましたが、万一、決着が付かなかった時に、私たちは、軍事的な戦いには関与しないのでしょうか。共産主義との戦いは、神の戦いなのですから、軍事的な戦いも先頭に立つのがアボニムの考えのはずです。アボニムは、レーガン政権の時代、ワシントンタイムズを通じて、スターウォーズ計画(戦略防衛構想)の推進を強く主張しました。これが、アメリカが冷戦に勝利できた最大の要因です。アボニムの思想は、平和の維持には、善の側が強い軍事力を持たなければならないというものです。

そのためアボニムは、早くから韓国で銃の会社をつくり、バルカン砲まで作ったのです。P3という統一産業製の銃を食口は持っていました。私が高校生部のとき、献身者から銃を見せてもらった記憶があります。アボニムは狩猟を好まれ、銃を持った写真も多くあります。1973年7月8日、アボニムが東京で語った「一心不乱 一生懸命」というみ言では。

我々はもう既に刀を抜いている。これをさやに収めることはできないのである。切るか切られるか、いずれかの道を行かなければならない重大時点に立っている。日露戦争の時、乃木大将は203高地において、自分の子供を失いながらも、数多くの日本の青年たちに攻撃命令を下した。トンネルを掘り、爆薬を仕掛け、これを爆発させて、勝利の起点を得たと同じように、我々もその道しかないのである。後退するわけにはいかない。

これが、アボニムの軍事に対する精神といえます。アボニムは、民主と共産が戦う冷戦時代、早くから、銃を製造し、民主国家が軍事力を強化することを主張しました。文亨進二代王は、平和創出と治安維持のため市民が鉄の杖を所有する運動を推進していますが、アボニムはすでに40年以上前に、銃を製造し、販売し、所有していたのです。

 

10.「新冷戦」に備えるアボニム

 1989年、冷戦が終焉しました。それは民主世界が力を備え、共産主義に勝利したからです。平和が訪れたら、アボニムは、平和の君・メシアなので、平和を乱す行動は許しません。ですから「銃や刀を溶かしてすきとくわを作るときは今です」と平和メッセージを発信しました。

しかし、今日、世界は再び、「新冷戦の時代」になってしまいました。中東で戦争が続き、現在、世界で最も危険な地域は、韓半島を中心とする東アジアです。考えてください、昨年から、戦争の危機が叫ばれ始めました。北朝鮮が核弾頭ミサイルで日本を攻撃する危険です。公共の掲示板に「弾道ミサイルが着弾した時の対応」という回覧が張り出される時代になったのです。こんなことは、戦後70年、なかったことです。北朝鮮の背後には、巨大な軍事力をもつ中国がいて、日本の領土を虎視眈々と狙っています。

 現在、再び、善の陣営は、軍事力を強化し、侵略国家に対抗しなければならないのです。その世界的中心がトランプ大統領です。文亨進二代王はトランプ大統領とともに、民主主義陣営を強化し、中国、北朝鮮、イランなどの危険な国家と向き合っています。

韓国は、文在寅政権が、金正恩の統一戦略にはまり込み、北主導の統一に突き進んでいます。アボニムの統一構想は一切反映されず、頭翼思想や神主義と真逆の、共産主義、唯物主義による統一を目論んでいます。家庭連合は、韓氏オモニの下で、方向性を見失い、文在寅にすり寄り、事実上、共産主義を理念とする南北統一を推進しています。これが、アボニムが望まれないことぐらい、少し考えれば分かるはずです。

今、アボニムがおられたら、中国の侵略を阻止する世界戦略を打ち出していたでしょう。そして、40年前と同じように、銃を製造し、販売し、所有するに違いありません。アメリカで善良な市民が銃を所有する運動を推進するでしょう。生前、アボニムは国進ニムのビジョンを認め、銃関連の事業を支援していたのです。

また、イエス様は「剣をとる者は皆、剣にて滅ぶ」(マタイ26.52)と言われる一方、「剣のない者は、自分の上着を売ってそれを買うがよい」(ルカ22.36)とも言われています。家庭連合の反対者は、前者の言葉だけを提示しますが、それでは、イエス様の軍事に対する意識を正しくとらえることは出来ません。しっかり後者のみ言の意味も考え、イエス様の平和と戦争に関する思想を探究しなければならないのです。

 

11.黙示録の記述で動乱に備えるのは信仰者の基本

 家庭連合の反対者は、二代王が、黙示録の戦乱の記述をもって、いま、戦争に備えることは、致命的な過ちなどと批判します。この批判こそ、聖書の黙示文学に対する致命的な無知です。旧約聖書のダニエル書、新約のヨハネ黙示録などは、終末の時代に、迫害と戦乱に処する聖徒に、神が約束する勝利を謳いあげ、激励するものです。今日まで、多くのキリスト教徒、ユダヤ教徒は、自分の時代が終末だと思っていました。彼らは、黙示文学を読み、迫害や戦乱を耐え忍んできたのです。黙示録の記述で、現実問題を解釈し、克服しようと努力することは信仰者として称賛すべき姿勢です。

反対者は、「終末論」の「(聖書の)真理の重要な部分が、ほとんど象徴と比喩によって表現されている」(P.170)を挙げ、二代王が、黙示録の戦乱の記述を文字通り解釈して、戦争に備えるのは誤りと言っています。しかし、「重要な部分のほとんど」とあり、全てではないのです。終末論で論じた「天と地を滅ぼし、新しい天と新しい地をつくる」、「地上人間たちが引きあげられ空中で主に会う」などの重要聖句を文字通り解釈すべきでないと言っているのです。そもそも、黙示録には多くの戦乱の記述があります。それをすべて象徴と比喩だと言って、原理的に解釈することは不可能です。アボニムもそれはしていません。

歴史的に、戦乱の状況は、黙示文学以上に悲惨なものでした。科学が発展し破壊力を増した第一次、第二次大戦の戦禍は目を覆うものがあります。そして遂に、今や、世界は核戦争の危機に直面しているのです。広島をはるかに越える悲劇が我々を襲う可能性があるのです。そのような時代に、二代王が黙示録の戦乱の記述をもって戦争に備えるのはごく当然のことです。反対者は、黙示録でサンクチュアリ教会を批判するなら、ユダヤキリスト教の基本をわきまえて論じるべきだと思います。

 

12.批判にならない批判

反対者は、「サンクチュアリ教会の内部批判と迷走」、《生命の書入籍祝福式の混乱と紛争》として、2月13日のキングスレポートで二代王が語った内容を挙げています。

・鉄の杖の市民所有に問題があり、…私の深い願いを何ですか免罪符といっています!・今回の祝福式をめぐって、聖殿の中で少数の群れが非難と攻撃を吐き出していますが、そのような人々を見ながら、私はため息が出て、荒い言葉になる。・今回の祝福式になぜ鉄の杖が必要なのか…もうこのような質問はやめてほしいと思います。・今回の祝福式と鉄の杖の関係において大騒ぎをし、後ろから非難している人々…

反対者に、まず、言いたいことは、サンクチュアリ教会には、二代王に対してすら批判の自由があるということです。反対者は、この前に、日本の江利川会長に対する内部批判もあると指摘していますが、まさに日本サンクチュアリ教会も、会長を批判する自由があるのです。それは、サンクチュアリ教会が尊重する、自由と責任という原則がしっかり守られているからです。反対に、家庭連合はどうでしょうか。韓氏オモニや徳野会長、韓国人幹部を批判することができるでしょうか? 反対者は、私たちが、混乱と紛争にあると言いますが、サンクチュアリ教会は二代王を中心に一致団結し、生命の書入籍祝福式を大成功させました。反対者の攻撃は全くサンクチュアリ批判になっていないのです。

 

13.生命の書入籍祝福式後、サンクチュアリ教会の驚くべき天運

 私がこれまで述べてきたことは、数百万人のクリスチャン視聴者がいる番組の司会者、グラハム・レジャー氏が、証してくれます。いままで、クリスチャンはムーニーを受け入れなかった。しかし、素晴らしい「鉄の杖の式典」を行った。サンクチュアリ教会は、アメリカの建国精神である宗教の自由、表現の自由、そして市民の武装権を画期的方法で擁護した。故に、クリスチャンはムーニーを受け入れたと言っています。

(グラハム・レジャー氏) 数百万のアメリカ人がいまこの番組を見ているのですが、多くの人が、どうして番組にムーニーを出すかと思っているでしょう。なぜいまこの番組にムーニーが登場しているのかをあなたから説明して下さい。― なぜなら、あなたが先週、挙行した行事があまりに素晴らしいものでした。私が下した結論はこれです。あなたは、本質的に修正第1条(宗教の自由、表現の自由などの基本的人権)を行使して、憲法修正第2条(市民の武装権)を称賛した。あるいは、修正第2条を行使することで修正第1条を高めた。その行事についてお話しください。

いかがですか、反対者は、このような福音派クリスチャンの主張に率直に耳を傾け、サンクチュアリ教会と鉄の杖を正しく捉え直すべきではないでしょうか。それでは、生命の書入籍祝福式後、4か月間に行われたサンクチュアリ教会の歩みを列挙し、拙論を締めくくります。

・生命の書入籍祝福式は、ロイター通信、BBCなど世界的メディアが報道し、数億の人が式典を知る。
・ロシアで生命の書入籍式典が放映され、400万人が視聴。
・文亨進二代王が、全米第2の銃所有支持団体であるGОA(米銃器所有協会)のラジオに出演。
・文国進ニムが、米国憲法の修正第二条擁護集会でスピーチ。
・二代王が、アイルランドのラジオ番組に出演。
・シュラウゼンプロダクションが二代王にインタビュー。
・二代王が、ディジェネクスラジオに出演。
・世界最大のニュースポータルサイト、ドラッジ・レポートがサンクチュアリ教会を三度報道する。
ワシントンポストマガジンが、インターネット版と新聞で、サンクチュアリ教会の特集を掲載。
・A&Eがサンクチュアリ教会を紹介。多くの支持メールが寄せられる。
・NRA(全米ライフル協会)にカーアームスが展示.
・保守派の大物、インフォウォーズのワシントン支局長ジェローム・コルシ博士がキングズレポートに出演。
・ROD OF IRON KINGDOM『鉄の杖の王国』を発行。
・RNS通信社(宗教関連ニュース専門)が二代王の『鉄の杖の王国』を紹介。
・ニュースイーグル誌が『鉄の杖の王国』を紹介。
・『アンクルサムの殺害者』(THE  KILLING  ANCLE SAM)の著者、ポール・ウィリアムスがキングズレポートに出演。
・著名な銃器所有支持の牧師、バスタークック牧師が、二代王を攻撃する者は私を攻撃する者と発言。
・フロリダの自由を守る決起集会で二代王がスピーチ。

 

以上


 【永田正治さんのプロフィール】

1954年東京生まれ。高麗大学歴史学科卒業。崇実大学統一政策大学院修士、啓明大学日本学博士課程修了。慶州ソラボル大学勤務(1997—2007)。慶州歴史文化都市造成計画TF委員歴任。著作に『北朝鮮関連日本書籍の分析』、『徳川綱吉儒教政策』など。日本に帰国後は、信者の異宗教交流により宗教間交流の活性化をめざす「異宗教コミュニケーション」を提唱。「異宗教コミュニケーションのすすめ」、「宗教の復権と異宗教コミュニケーション」、「宗教多元主義と異宗教コミュニケーション-遠藤周作『深い河』を中心に」などがある。

 


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