「家庭連合」の研究

すべての成約聖徒は三代王権に帰りましょう!

●真の父母は、ユダヤ教・基督教の伝統の基に使命を果たされます。「聖書」と「原理講論」に帰り、成約聖徒としての使命を全うしましょう!

連載第四回「日本サンクチュアリ協会改革」提言「教会組織の研究」篇

教会組織論が理解できると日本サンクチュアリ協会の問題点が明確に理解できます。

 

●はじめに

聖殿会長が、伝道キャンペーンを発表し、家庭連合に対する7000名総伝道体制出発の大号令を発令したこと、心からお慶び申し上げます。
私の提言が天に通じたのかもしれぬと安堵しております。

さて、本日の論考は「教会組織の研究」であります。
もともと私の卒論は「労務管理」(組織論)でした。

そこで、その組織理論も踏まえ、現在の「日本サンクチュアリ協会」を一つの会社にみたて、論考をすすめます。

 

●論考その1
創業経営者は、社員の意見を聞かない「独断専行型豪腕タイプ」がよい。


なぜ創業期が社員の意見を聞かない方がよいかというと、会社は創業社長の理想の実現であり、社員の意見は、私的次元で横道にそれてしまうからです。

そう考えると、日本サンクチュアリ協会に「独断専行型豪腕リーダー」を導いた神の配材に感謝しなければなりません。なぜなら、日本サンクチュアリ協会の立ち上げは、強大な「家庭連合」というゴリアテに挑む少年ダビデのようなものだからです。


●「論考」その2
「独断専行型豪腕リーダー」の組織は「文鎮型組織」となる。


「文鎮型組織」とは、一つだけある頭が社長で、まっすぐ横に伸びた文鎮が、すべて横並びの社員を表します。

つまりこの組織は、社長一人が全社員を直接主管し管理する会社(組織階層のない組織)です。力のある創業経営者の初期段階は例外なくこの「文鎮型組織」です。この経営者の口癖は「前線主義」。率先垂範どこでも積極的に顔を出し、すべての会議を主管し、すべての社員の行動を直接指導します。

また、報告せずに社員が勝手な行動をした場合、烈火のごとく怒りだし、その場がたびたび凍り付くことになります。

 

 

●「論考」その3
イスラエルの組織編成」出エジプト記18章13節~23節)

18:13
あくる日モーセは座して民をさばいたが、民は朝から晩まで、モーセのまわりに立っていた。 18:14モーセのしゅうとは、彼がすべて民にしていることを見て、言った、「あなたが民にしているこのことはなんですか。あなたひとりが座し、民はみな朝から晩まで、あなたのまわりに立っているのはなぜですか」。 18:15モーセはしゅうとに言った、「民が神に伺おうとして、わたしの所に来るからです。 18:16彼らは事があれば、わたしの所にきます。わたしは相互の間をさばいて、神の定めと判決を知らせるのです」。 18:17モーセのしゅうとは彼に言った、「あなたのしていることは良くない。 18:18あなたも、あなたと一緒にいるこの民も、必ず疲れ果てるであろう。このことはあなたに重過ぎるから、ひとりですることができない。 18:19今わたしの言うことを聞きなさい。わたしはあなたに助言する。どうか神があなたと共にいますように。あなたは民のために神の前にいて、事件を神に述べなさい。 18:20あなたは彼らに定めと判決を教え、彼らの歩むべき道と、なすべき事を彼らに知らせなさい。 18:21また、すべての民のうちから、有能な人で、神を恐れ、誠実で不義の利を憎む人を選び、それを民の上に立てて、千人の長、百人の長、五十人の長、十人の長としなさい。 18:22平素は彼らに民をさばかせ、大事件はすべてあなたの所に持ってこさせ、小事件はすべて彼らにさばかせなさい。こうしてあなたを身軽にし、あなたと共に彼らに、荷を負わせなさい。 18:23あなたが、もしこの事を行い、神もまたあなたに命じられるならば、あなたは耐えることができ、この民もまた、みな安んじてその所に帰ることができよう」。


モーセは上記の聖句のように、「しゅうとエテロ」の助言を受け入れ、組織編成を断行しました。

 

 

●「論考」その3
「文鎮型」は最大上限約1000名。次に組織階層型に移行せざるを得ない。

まさしく、出エジプト記18章13節の状況は、2018年初頭頃の日本サンクチュアリ協会の状況です。

当時「救命ボート」という窓口担当者がいるのみで、組織体制も規約もなく、聖殿会長を囲み信徒が大混乱状態でした。

私は2017年12月に家庭連合に退会届けを提出し日本サンクチュアリ協会に移籍。移籍早々の仕事が「信徒協約」の草案作成でした。

この「信徒協約」は、上記のイスラエルの組織編成のように、教会長中心の教会編成、目的別各種委員会立ち上げという、組織階層を構築するための改革でした。

(*草案作成者として告白しますと、この「信徒協約」は不完全です。そのことを率直に信徒の皆様におわび申し上げます。当時の私は、家庭連合の「鉄のヒエラルキー組織」信仰から脱却していなかったからです。)

そもそも1000名以上の組織で、規約(共通ルール)のない組織は、存在しません。


●「論考」その4
「公文」管理型と「規約」管理型の違いはどこにあるのか。

最初に「公文」管理型について説明いたします。

この代表的な統治システムは、「バチカン」つまり「カトリック教会」(専制君主型)です。法王からの「公文」がピラミッド型のヒエラルキー組織の上から下まで伝達されるという統治システムです。

現代組織でこの統治システムと思われるのが、再臨主統治の「統一教会」と金三代王朝統治の「北朝鮮」です。

●「公文」管理型の統治システムが成り立つ要件は次の二つです。
1)統治者に絶対的なカリスマ性が存在すること。(法王・再臨主・金日成
2)強固な鉄のピラミッド型ヒエラルキー組織が存在すること

なぜ、統一教会(家庭連合)に教会単位の「規約」が存在しなかったのか。それは「公文」統治システムであったからと回答できると思います。


一方、「カトリック教会」に対する「プロテスタント教会」は「公文」管理型ではなく「規約」管理型です。日本基督教団規約などがその例で、プロテスタント教団はほぼ例外なく「教会規約」をもっているのです。(*教会組織中心ではなく信徒中心主義)

私は、日本サンクチュアリ協会で「信徒協約」を作成する時に、米国本部の方式を観察しました。その結果、「公文」統治システムではなく、プロテスタント型(組織統治ではなく、信徒中心型で信徒が直接キリストと心情的に出会う)の「規約」自由統治システムなのだと判断しました。

そもそも「天一国合衆国憲法」が規約ですし、天一国の統治する各階層組織にも規約は存在するのです。



●「論考」その5
「組織階層型」は、中間管理職に権限を委譲することで成り立つ。

●「権限」とは何か
1)組織編成権(人事権)
2)予算執行権
3)指示命令権
おもに上記3つだと理解できます。

 

●「論考」その6
「信徒協約」制定以後の「日本サンクチュアリ協会」は、「組織階層型」に移行できたのか。

中間管理職は「教会長」や「委員長」「専門部会長」などの役職者となります。
そして、「組織階層型」に移行するための要件は、上記中間管理職が、①人事権②予算執行権③指示命令権を行使する権限委譲が、どの程度なされているのかを観察すれば判断できるのです。

結論からして、それは十分には出来なかったと見ます。


●「論考」その7
「信徒協約」制定以後の「日本サンクチュアリ協会」は、豪腕指導者の下で権限委譲が進まず、規約制定以前の「文鎮型組織」のままである。

現在の日本サンクチュアリ協会は、本質的に「救命ボート」当時から一歩も前に進んでいないように思います。

「信徒協約」は「組織階層型」実現(中間管理職への権限委譲)のためにあったのですが、制定後の「日本サンクチュアリ協会」は、聖殿会長の専制主義的思考(家庭連合統治のDNA)により、権限が実質的にはほとんど委譲されず、末端信徒にいたるまで、この指導者の一元管理下にあるように見えます。

これは、中間管理職にあたる教会長(その他役職者)に、自覚と能力が不足していたからでしょうか。

もちろん、人財不足と努力不足はあるでしょう。

しかし、根本原因はもっと違うところにあると思います。

私は、聖殿指導者が、私の事務局在任中「教会長育成研修会」等の中管管理職(リーダー)育成を一度も実施しなかった経緯から判断して、中間管理者(リーダー)を養成する意思がなかったのではないかと思います。

聖殿責任者が「文鎮型組織」のまま「絶対的権力」を行使した方が、手っ取り早く、神の願いにかなうと考えたのではないでしょうか。

数千名の信徒へ直接LINE電話で統治するこの指導者(それだけでスーパーマンですが)が、中間管理職(教会長)の頭をこして末端信徒に指示を送る姿は、この組織が「文鎮型組織」統治のままであることを立証しています。

そもそも、中間管理職の頭を超して上位責任者が、この中間管理職の部下に指示を出しますと、この中間管理職は、やる気をなくし、何もしなくなるのです。

 

●おわりに(本日の結語)


今年の「日本サンクチュアリ協会」年次総会の、冒頭審議議案は、「信徒協約」廃止決議でした。(*私もより良い「規約」が提示されることに反対しませんので決議に賛成しました)
しかし、代案のない廃止決議ほどおかしな決議はございません。この決議案提出理由は「信徒協約」の簡略化がその理由なのだそうです。
新しい「規約」が、聖殿責任者の「文鎮型統治」を固定化するための規約となれば、神の摂理に逆行し、この協会は歴史的使命を終えるのでしょう。


一、日本サンクチュアリ協会は、「信徒協約」制定後も、権限を委譲した「階層型組織」に移行できず、日本聖殿会長の「文鎮型統治」が継続しています。

二、聖殿会長には、そもそも、教会長・青年リーダー(次世代リーダー)を育成し、権限を委譲しようとする意思が不足しているようにおもわれます。

三、この聖殿会長は、危機管理の際には「政治的対応(権謀術数)」を断行します。その動機は、神のみ旨推進ではないようにみえます。

四、文鎮型統治の最大上限は約1000名。教会長や青年リーダー(次世代リーダー)を育成しなければ、この組織はこれ以上発展できず、崩壊に向かいます。

(カリスマ創業者の会社を継承した二代目社長が会社を潰すのは、カリスマ創業者が中間管理職(骨格リーダー育成)を行わず文鎮型専制統治を継続した場合です。)

結論として私が日本聖殿会長におねがいしたいことは、次世代の柱となり、自らの代身となる「教会長」と「青年リーダー」を育成していただきたいことです。自らを「終身独裁官」とすることなく自由闊達なる日本統一聖殿を築いてほしいと思います。

まちがっても、政治活動(街宣)が日本聖殿会長の第一義的使命ではないのです。


祈り。アージュ


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おおくの成約聖徒に真実が届けられますように!
祈り。アージュ




 

 

 

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