「家庭連合」の研究

すべての成約聖徒は三代王権に帰りましょう!

●真の父母は、ユダヤ教・基督教の伝統の基に使命を果たされます。「聖書」と「原理講論」に帰り、成約聖徒としての使命を全うしましょう!

無惨な田中富広会長記者会見。(3回連載その1)

2023年11月7日(火)午後2時からの田中富広家庭連合会長による記者会見

 

●はじめに

 11月7日(火)午後14時から緊急記者会見がおこなわれた。宗教法人格の剥奪、いわゆる「政府の宗教法人解散請求」に対し、田中富広会長本人出席による約1年ぶりの会見である。
 まずもって、教団ぜんたいが崖っぷちに立たされるなか、日本家庭連合を代表し、教団責任者として記者会見を主管した田中富広会長の労をねぎらいたい。

  しかし残念ながら、この会見で明らかとなったのは、日本家庭連合が、いかに神の摂理の方向性に合致しえず、選民圏を剥奪された『泡沫宗教教団』となり果てたかという事実である。

それは次の三点から明らかである。

 

●第一点教団指導層(松濤本部)が信徒の「永遠の生命」に無責任であること。

●第二点「人類の救世主文鮮明師」に対する言及が一言もないこと。

●第三点
「なぜ今日本家庭連合が崩壊の危機にあるのか」に対する摂理的認識がなく、対策がまったく的外れであること。


 以上三点に対し、三回連載で私の所見を述べさせていただきたい。
 
 今回は、第一点を中心テーマとして所見を述べさせていただく。

 

 

●論点1 
献金トラブルは現場担当者の責任で、松濤本部に責任はないのか?

 

「否!」である。これほど、現場の中間責任者に責任転嫁する爆弾発言はない。

⇒① 会長以下本部は、韓国本部への献金年間目標を決定し、現場教会長に指示しなかったのだろうか?

⇒② ブロック長は、毎日の献金集計データを松濤本部に連絡し、松濤本部はデータを集計しブロック毎及び教会毎の「全国ランキング一覧表」を送らなかったであろうか?

⇒③ 本部責任者会議の主要議題は、「日本の献金目標をいかに達成するか」が主要議題だったのではないだろうか。

⇒④ 「地区責任者が集うZOOM会議」開催動画が流出し、過酷な献金目標追求の実態が明らかなのではないだろうか。

 

●結論

 献金を集める現場担当者の対応のみがまずかったのでは決してない!

 本部が、過大な目標を掲げ、現場責任者にプレッシャーをかけ続け、対象とすべきでない信徒からの献金をも、無理やりに誘導せざるを得ない立場に追い込んだのは、他ならない「松濤本部」の指導陣なのである。

 

 

●論点2
日本家庭連合は、田中富広会長が全権を掌握する、独立「宗教法人」なのか?

 

 「否!」。田中富広会長の裁量権はごく限られた範囲でしかなく、田んぼに立つただの「かかし」である。

⇒① 劉正玉会長が日本総会長時代に、日本所属の韓国教会長の人事権を、日本会長から切り離したではないか。(日本教会長と韓国教会長の人事権は分離しており、日本会長が全権を掌握していなかった。)

⇒② 日本会長の人事措置ならいざしらず、日本のブロック割や、ブロック長の撤廃等の人事措置は、すべて田中富広会長ではなく、韓鶴子総裁の指示ではないか。 

⇒③ 歴史的に、日本会長に最終権限はなく、日本在住の韓国人総会長(祝福家庭総連合会)が献金に対するすべての実質権限を握り、現場指導をしてきたではないか。

 

●結論

 日本会長に何の実質的権限はなく、日本法人は韓国本部の属国扱いなのである。神の摂理が正しく伸展している時にはこれでよい。
 しかし、神の天運が韓鶴子総裁の家庭連合を見放し、去ってしまった時には、日本会長は勇断をふるって、韓国指導者を更迭し、真実の日本家庭連合を取り戻す摂理的方向を求めて、舵を切らなければならないのである。

 

 


●論点3
勅使河原氏が語る、「牧会者規定」なるものを一般信徒で知っていた者はいたのであろうか?

 この「牧会者規定」があるとの記者会見発言は驚きである。まったくの噴飯物で、松濤本部の最後の悪あがきであろうか。

  実際、2009年のコンプライアンス宣言以降、規定文書が順次整備されたことは事実であろう。しかし問題は、その規定が現場で公開され、遵守されたか否かなのである。

⇒① 私は2017年まで、現場でいくつかの責任をもっていたが、「牧会者規定」なるものの存在を知らず、一度も内容を読んだことがない。

⇒② 牧会者の評価基準の上位指標が「人間性」「コンプライアンス」とあるが、献金実績未達成のために左遷された牧会者を多数みてきた。降格人事されたのは、現場信徒を思いやる人間性に優れている方々であった。出世するのは、現場の事情を無視する悪代官のような教会長たちばかりであった。

⇒③ せっかく日本本部で「牧会者規定」なるものを作成しても、韓国人教会長に適用されるのか。そもそも日本会長に人事権がなければ、なんの意味もないであろう。

⇒④ 蛇足であるが、「10万円以上の献金に領収書発行」という説明もあったが、そんなものは、一度も現場教会で見たことも聞いたこともない。私も数十万単位の献金は何度も捧げているが、領収証を発行していただいたことは、ただの一度もない。

 

●結論

 この「牧会者規定」なる文書は、もしかしたら教会長レベルまでは、公開されていたのかもしれない。

 しかし、勅使河原氏の説明のように、双方向評価で、信徒側からの評価もあるというのは、まったくあり得ない捏造発言であろう。
 一般信徒が、教会長を評価したことなど、見たことも聴いたこともないし、一般信徒の通念としても、現職協会長に対し、厳しい評価を下したなら、教会公職者からなんらかの報復を受けるであろうことを覚悟しなければならないのはあたりまえであろう。
 
 まったく実効的でない文書を、さも本部が責任を果たした材料として提示する責任逃れには、いささか呆れをとうり越し、怒りさえ感じるのである。

 

 

●おわりに

 今回の田中富広会長による記者会見は、「宗教法人剥奪」を防ぐとの命題にしたがい、顧問弁護士と綿密な協議を重ねた上での結論に他ならない。

 見解が、組織防衛上のためとはいえ、内部信徒の認識とあまりにもかけ離れた説明であったことは、認めざるを得まい。
 今頃、松濤本部は、10万円以上の献金に対する「領収書」発行依頼と、「牧会者規定」の照会の電話の応対に大わらわであろう。

 いかに公式的見解が世俗的法律に適合するものであろうと、そんなものは、神の御心とはなんの関係もない。



一番大切なことは、教団が主(文鮮明師のことで、韓鶴子女史のことではない!)と連結しているか? という一点である。


 私は、松濤本部幹部の中には、日本家庭連合が窮地にあるのは、「神の試練」どころか「神の審判」であろうことを自覚する者が多数おることを知っている。

 一般信徒には、韓国本部の実情を一切つたえず、情報遮断をし、国際共産主義と闘ってきたと自慢する一方、みずからの教団の一般信徒には、北朝鮮もびっくりの、「共産主義(完全情報統制社会)」教団のままでいいのであろうか。

 現在の「日本家庭連合」は天運を完全に失い、「糸の切れた凧」同然である。いずれ早晩、このまま責任を果たせなければ、墜落せざるを得ないであろう。


 韓鶴子総裁に配慮し、日本国民に、再臨主文鮮明師を「証し」できない教団に、何の歴史的使命があろうか。


 次回は、上記テーマを中心に、日本家庭連合が、なぜこのような状況に陥ったのかについての持論をお伝えしたい。

 

祈り。アージュ

 

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