●はじめに
新約聖書の最終巻「ヨハネの黙示録」を解明する上で、わずか22章の小編といえども、共通テキストがないと、論述をすすめるのが難解であろうとおもわれます。
そこで、連載第2回目の本日は、共通テキストとして活用いただくために、
「成約聖徒のためのヨハネの黙示録解明・資料篇」を配信させていただきます。
●「成約聖徒のためのヨハネの黙示録解明・資料篇」について
1)聖書は口語訳聖書(1955年版)を使用しています。
2)中段は「既成キリスト教会」の代表的見解を要約的に掲載しております。資料は以下のものです。
①『注解 新約聖書「ヨハネの黙示録」黒崎幸吉
②増訂新版 新約聖書略解 日本基督教団出版局
*解釈は部分引用で、著者判断による要約や修正(文語調の口語調への修正等)も含まれます。
3)右の段は、統一原理と成約時代の摂理的同時性を基にした著者の見解を記述しております。
●既成基督教会の見解についての解説
聖書正典である「ヨハネの黙示録」についての解説書は、約二千年におよぶ歴史の中で数千、数万もの注解書が出版されていると思われます。
これらを網羅的に読み解くことはもはや不可能な作業でありまして、一番スタンダードな解説書に頼らざるを得ないわけであります。
①『注解 新約聖書「ヨハネの黙示録」黒崎幸吉
初版 昭和10年12月26日
黒崎幸吉先生は、内村鑑三先生の直弟子の一人であります。新約聖書注解は、日本の新約聖書注解のパイオニアであり、文字の枝葉末節にとどまらない、霊的な本質を見極める注解は、現在でも充分に読む価値がございます。
私は、大学時代から、内村鑑三先生の全集を図書館に通いながら学んだ者として、内村の無教会派の中でも、黒崎幸吉先生の論評や聖書注解を信頼して学んでまいりました。したがいまして、年代的に明治期から大正にかけて活躍された先生で、文語訳聖書がその注解の基本であります。(文鮮明先生も文語訳聖書を使用されたのであります)
②増訂新版 新約聖書略解 日本基督教団出版局
1955年7月7日 初版発行 編集 山谷省吾
この本は、日本の聖書注解書の中の隠れたベストセラーですね。1994年には増訂新版37版となっておりますから、口語訳聖書の注解書としては、もっとも普及した注解書であることが分かります。
山谷省吾先生は、東大出身ですが、京都大学で波多野精一先生にも学ばれ、日本の新約神学の基軸をつくられた方であります。
最後に申し加えますと、「ヨハネの黙示録」は新約聖書注解でも、もっとも難解で注解が困難な書であることは間違いありません。この書の解釈から現在にいたるまで、大幅な注解概要の改編はないと思われます。
既成基督教会の注解のスタンダードを学ぶことは、とても有意義なことです。
●「資料篇」PDFの配信は以下で
前置きが長くなりましたが、ダウンロードは以下のバナーをクリックしてください。祈り。
drive.google.com
●活用方法
ダウンロードされて、両面印刷をしていただくのが一番よいです。
カラー版のため、白黒版(印刷コスト軽減のために)も以下に配信します。
drive.google.com
●白黒印刷用ファイル
資料活用のためのポイントは以下のとおり
1)資料を両面印刷
2)100円ショップで「2つ穴リングファイル」とパンチを購入
3)資料をリングファイルにとじる
●おわりに
統一教会の「ヨハネの黙示録」解説は、既成キリスト教会のスタンダードな注解とは、まったくことなります。これは、主に「キリスト論」の違いによるものですが、次回以降に、解説してまいります。
いのり。アージュ。
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