●はじめに
『自叙伝 人類の涙をぬぐう平和の母』は、日本家庭連合の信徒家庭、一家一冊の必読書となった。
発売当初は、「天宙的カナン40日路程」の7つの世界大会大勝利の余韻がのこり、地上天国が到来したかのような希望が、教会全体にみなぎったのも事実であろう。
ところがである。
『自叙伝』販売開始から2年を経過した今でこそ、文鮮明師「聖和」後の韓鶴子女史の教会統治が、「真実の歩みであったか否かを客観的に検証する好期」なのである。
その「客観的検証の教科書」こそが、この『自叙伝』という証拠資料である。
最終回は、この『自叙伝』の総括をとおして、なぜ韓鶴子女史が、家庭連合崩壊をもたらしたのかを検証したい。
●結論その1
この書の目的は「女性メシヤ勝利摂理史」への書き換えである。
「独生女論」の結論は、『文鮮明師は失敗メシヤであり、韓鶴子女史が、最終的に復帰摂理歴史を勝利に導いた、女メシヤである』となる。
ところが、「VISION2020」で七ヵ国復帰目標を宣言し、「天宙的カナン復帰40日路程」で7ヵ国復帰勝利宣言したその内実は、7ヵ国で世界大会を挙行しただけに過ぎなかったのである。
結論として、韓鶴子女史が成し遂げた、成約摂理上の勝利は、何もないのである。
●結論その2
この書の目的は「原理講論(再臨論)」書き換えの布石である。
これは、東京渋谷である教会幹部の先輩と会食した際に、その先輩が明言した。
『昨年の清平の幹部研究会の席で、お母様(韓鶴子女史)は、原理講論「再臨論」書き換えを明言されました。』
とても神学とは呼べぬ『独生女論』と、聖書に基づく神学体系『原理講論』は、真逆の主張で両立できない。韓鶴子女史は、そのことを充分理解している。
「原理講論」を改編しない限り、教会教義上、文鮮明師中心史観に逆戻りすることは必然で、韓鶴子女史は、「偽りの女メシヤ」として審判を受けざるを得ない。
●結論その3
この書は「善悪観念のない」八方美人外交を暴露した書である。
実は、協会内部では、韓鶴子女史が、共産主義の本質すらしらず、まったくの外交音痴であることは有名である。
『自叙伝』の七つの大会の大会名称(大義名分)を研究しただけでも明らかである。
これらは、神の復帰摂理上の動機から企画されたものではない。耳障りのよい、ヒューマニズム思想をもった方であることは、よういに想像できるのである。
●結論その4
この書は「文鮮明師」の遺言を破棄した、証拠資料である。
2010年7月からの「天地人真の父母定着実体み言宣布天宙大会」(真の父母一体宣布)への記述が一行もないという事実こそが、この『自叙伝』に隠された最大の秘密に他ならない。
家庭連合が、韓鶴子女史の正統性を立証するためのみ言の根拠は、「天地人真の父母定着実体み言宣布天宙大会」(真の父母一体宣布)のみ言に他ならない。
ところが、不思議なことに、家庭連合幹部は、一生懸命このみ言を強調するのだが、韓鶴子女史は、この大会にも、このみ言にも、一切言及しないのである。
ここに、韓鶴子女史が神から審判を受けざるを得ない最大の秘密があるのである。
第一に、「み言宣布天宙大会」のみ言に明記されている、お父様の遺言としての「八大教材教本」を改竄したこと。(新しい「天一国経典」編纂委員長は金栄輝氏である)
第二に、「み言宣布天宙大会」を挙行するための前提条件は、ラスベガスで真のお父様と韓鶴子女史が結んだ「密約」(七男文亨進を後継者とする文鮮明師の決定に絶対服従すること)だったにもかかわらず、韓鶴子女史は、文鮮明師「聖和」後にそれを破棄してしまったことである。
●おわりに
結局、神の家庭連合審判の最大の要因は、韓鶴子女史が、文鮮明師と結んだ「密約」を守護せず、真の血統後継者を、荒野に追放してしまったことにある。
家庭連合は今、神の審判の渦中にある。
『自叙伝 人類の涙をぬぐう平和の母』は、神に捧げられた「み言」にあらず、「偶像の神」に捧げられた、「偽書」であったのである。
祈り。
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