韓鶴子女史は秘密裏に側近幹部に特別講義を行いました。
●はじめに
今回は、韓鶴子総裁の【独生女論】最後の切り札(第九番目のテーゼ)である、【真のお父様尻尾論】についての解明です。この【真のお父様尻尾論】(仮称)は、韓鶴子総裁が講話の中で「真のお父様には尻尾がある」と発言したことに由来します。
日本信徒には、ほとんど馴染みのない【真のお父様尻尾論】ですが、じつは、真のお父様にたいする反逆の集大成ともよべるものなのです。
この【真のお父様尻尾論】は必然的に【六マリヤ論】につながり、姜賢實女史がなぜ真の母の位置に立てたのかを解明する手がかりを与えてくれます。
それでは、始めてまいります。
■第一の解明 【お父様の尻尾論】とは何か
日本の信徒にはほとんど知らされておらず、韓鶴子総裁が鮮文大学の金振春教授に作成させたのが、【お父様尻尾論】(仮称)です。
この金振春教授こそが、【独生女論】の生みの親にほかなりません。
2018年3月29日に『独生子・独生女真の父母様』という資料集を統一教会幹部と、前・現職牧会者に配布し講義を開始しました。結果的に、当時は、牧会者たちの猛反発を受け、散々な結果に終わってしまいました。(この資料はハングルですが現存資料として手元にあります)ところがその後、最初様子見をしていた鮮文大学神学部の教授たちが寝返り、【独生女論】を肯定する論文を次々と書き始めます。
しばらく、なりを潜めていた金振春教授ですが、韓鶴子総裁の指示で2022年に再び発表したのが『お父様尻尾論』なのです。
この内容は、韓鶴子総裁の視点から【真のお父様の女性問題】と考えられる事案の告発なのです。その代表的告発は次の二点です。
■第一の告発:文鮮明師は韓鶴子総裁との1960年の御聖婚式前に第一の母と結婚してはいけなかった。これは文鮮明師の逸脱行為で堕落行為であった。
■第二の告発:文鮮明師は第二の母と呼ばれる女性と結婚してはいけなかった。(第二の母と呼ばれている女性は六マリアですので)【六マリヤ】問題に対する告発となります。
■結論:第一の堕落、第二の堕落(六マリヤ)を私との聖婚(1960年)で、潔め清算してさし上げた。
総括的に要約しますと、真のお父様の女性問題への告発であると結論づけることができます。ただし、ここで重要なのは、あくまでも韓鶴子総裁の独生女論の視点からの独善的な解釈であり、原理的な視点がまったく欠落していることです。
結論として、アダムとエバの淪落問題から始まった人類起源が、最後の週末時代にメシヤの性的問題として最側近の妻から告発されることは、歴史的清算の最後の蕩減内容であると理解できます。
もちろん、金振春教授の『お父様尻尾論』は原理的に100%偽りであります。
■第二の解明 朴正華【六マリヤの悲劇】出版の動機
上記の韓鶴子総裁の【真のお父様の尻尾論】解明の鍵は、1990年前半に出版された二冊の本にあります。
この二冊の本の著者は一時期真のお父様の最側近であった朴正華氏です。
『六マリヤの悲劇』は1993年11月4日初版発行(恒友出版)で、『私は裏切り者』は1995年11月1日初版発行(世界日報社)となっています。
簡単に二つの本を紹介しますと、最初の『六マリヤの悲劇』は、統一教会反対派の口車にのせられて、文鮮明師のセックススキャンダルを創作した本です。この本は、反対派の格好の餌食となり、「統一教会の血わけ問題」として週刊誌をにぎわせ、ワイドショー等のTV番組でも放送され浸透してしまいます。
それに対し、二冊目の本は、世界日報社の石井社長が、直接、朴正華氏に面談しアメリカ視察ツアーにも招待し、日本の食口が先生の本でたいへん苦労している、ぜひとも真実を語ってほしいと直談判して作成した本であります。
世界日報の石井社長(当時)の功績や多大なものがあります。実際この世界日報社から発刊された本のおかげで、統一教会を「血わけの宗教」「淫乱の宗教」とする過激な表現は根絶されます。韓国や日本の民事裁判で統一協会側が勝訴するからです。
先にも述べましたように『六マリヤの悲劇』は文鮮明先生をおとしいれるために創作された本です。朴正華氏は、『私は裏切り者』の「はじめに」の中に以下のように告白しております。
「なぜ、大恩ある先生をマスコミに売るような信義に悖ることをしたのか。それは先生に対する憎しみ、抑えることの出来ない私憤のためである。私は「六マリヤの悲劇」を、先生と差し違える覚悟で書いた。先生の宗教指導者としての生命を断ち、統一教会をつぶして俺も死ぬ、そんなやぶれかぶれな気持ちだった。だから、ありもしない「六マリヤ」までデッチあげたのである。昔から宗教指導者を陥れるためには、セックス・スキャンダルほど効果的なものはない。聖なるものを泥まみれにして叩きつぶすには、その最も対極にあるセックス・スキャンダルほど有効な手段はない。そのことは誰もが知るところで、私もその卑劣な手段に手を染めた。」
「統一教会の教勢が発展していくにつれ、優秀な人材が教会に入ってくる。摂理を進めるために、先生がその人たちを活用する。そういう時、私は何か自分が疎外されているのを感じ、愛の減少感にとらわれ、孤独の淵に落ち込む。そうなると、なかなか立ち直れない。」
要約すると、「愛の減少感」から文鮮明先生のセックス・スキャンダルをでっちあげて落とし入れようとしたということになります。
■第三の解明 韓鶴子女史【真のお父様尻尾論】と朴正華氏【六マリヤの悲劇】出版の動機の一致
もちろん、日本家庭連合は、【真のお父様尻尾論】(仮称)を信徒に紹介しませんし、その存在すら認めておりません。
ところが、清平修練院に日本の選抜された幹部を集め、金振春教授が作成した講義案で【真のお父様尻尾論】(仮称)を講義していると聞きます。
つまり、従来の【独生女論】では半信半疑の幹部を、完全に韓鶴子総裁にひれ伏させる最後の切り札として【真のお父様尻尾論】を講義しているわけです。
韓鶴子女史は、成約摂理史において、妻として2001年【神様王権即位式】で文鮮明師の絶対的な再臨主勝利を確定させた功績者であることは、疑いようがございません。ところが、2000年代の【父子協助時代】に入り、韓鶴子女史の文鮮明師に対する離反が鮮明になります。この離反内容は文鮮明師のたびたびの御言の言及で明らかです。
更に決定的な離反が【基元節】までに真の母の位置を完成できず、その事実をかなぐりすてて、逆に大胆な行動にでてしまいます。直系血統後継者を排斥し、真の父母の代身者としての戴冠式を実現させなかったばかりでなく、自らを【初臨独生女】と宣言し、女性メシヤによる天一国統治を既成事実化してしまいます。
2022年に鮮文大学教授により創作された【独生女論】の最後の第九テーゼは、韓鶴子総裁による文鮮明師の女性問題の告発という、あるまじき告発となってしまったわけです。
どうして、成約摂理の最終盤において、このような事態になってしまったのでしょうか?
じつは、韓鶴子総裁の心情の奥底には、真のお父様に対する「恨」の心情が根深くあることを、七男・亨進様が説教の中でもたびたび証言しております。
つまり、かつて文鮮明師の最側近であった朴正華氏が、文師の女性スキャンダルでメシヤの権威を貶めたように、文鮮明師の最側近である韓鶴子女史も真の母としての完成をはたせず、直系血統後継者(真の父母の代身者)を排斥し、おまけに最後の切り札として真のお父様を女性問題で告発し、自らが成約摂理史を勝利的に完結させた【初臨独生女】であるとして、その不動の位置を確立しようと画策したわけです。
【真の父母は一体】という「おまじない」の効力は長く続かず、真のお父様に対する韓鶴子女史の文鮮明師が築き上げた教会伝統の破壊活動最後の総仕上げが【お父様の尻尾論】であったのです。
●おわりに
韓鶴子総裁が、「文師は第一の母と結婚してはいけなかった」と発言しだした時に、何をいいだしたのだろうかと不思議でしたが、最終的に【お父様の尻尾論】で文鮮明師の女性問題で文師が摂理的に失敗したことを告発するための布石であったわけです。
この告発は、【六マリヤ】の解明につながります。
家庭連合が絶対に認めない【六マリヤ】問題とは何だったのか。次回で解明を試みることといたします。
祈り。アージュ!
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